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【CTOインタビュー前編】あらゆる「危機」を可視化するサービスを作りたい

今回はスペクティのCTOである藤田さんに話を聞きました。前編では、スペクティにジョインしたきっかけや現在までの歩み、将来的な目標などについて話してもらいました。

CTOの藤田です。新卒では富士ソフトにてシステムエンジニアをしていました。その後、ヤフーへ転職し、ヤフーオークションのシステム開発などに携わった後、スペクティにジョインしました。

ヤフー退職後に独立、スタートアップベンチャーCTOに

▲ ヤフーを退職し独立した頃

ヤフーでは、ヤフーオークションのシステム開発や電子書籍サービスの新規事業のディレクションなどのサービスを担当していました。

大手ならではの潤沢なリソースや予算など恵まれた環境で非常によい経験だったと思います。一方で、大きな組織では仕方がないことだと思いますが、承認プロセスや社内調整などに疑問を感じる様になりました。

大きな組織だからこそできることもたくさんありましたが、「自分で多くの人の生活をよくするサービスを作りたい」という気持ちもあり、当時通っていたビジネススクールを卒業するタイミングで起業しました。

その時借りていた秋葉原のコワーキングをたまたま代表の村上も利用していて、スペクティの前身のサービス開発をたまに手伝う様になったんです(笑)

彼は自身が震災ボランティアをした経験からSNS情報の価値に注目していました。情報が錯綜・混乱している状況では、如何に正確な情報をタイムリーに取得するかが重要になってくるのですが、テレビ等のメディアではどうしても一部のエリアに情報が偏ってしまったり、発信までに時間がかかったりしてしまうんです。そんな中、SNSには現地のリアルな情報がたくさん上がっていたそうです。

当時はスマートフォンの普及が進んでいたという背景もあり、SNSが情報源として注目されていましたが、情報の正確さ(デマ情報)への懸念や、大量の情報から必要な情報を探し出すことが難しいなどの問題があり、活用はなかなか進んでいない状況でした。

村上と働きながらそんな話をするうちに、「膨大なSNS情報の中から必要な情報を整理してわかりやすくみれるサービスがあれば多くの人の役に立つ」という考えに共感し、スペクティに正式にジョインすることを決めました。

顧客課題に徹底的に寄り添う

▲法人向けサービスをリリース後、様々な場所で紹介しました

最初はコンシューマー向けにスマホ版アプリとしてリリースしたのですがうまく軌道に乗らず、2015年に法人向けサービスとしてPCでもみられる形に切り替えました。

ありがたいことに以前から情報源としてSNSに関心を持たれていたNHKさんでの利用をきっかけに報道機関からの問い合わせが増えましたが、すぐに解約されては意味がありません。とにかく顧客に「手放せない」と思ってもらえる様な満足度が高いサービスをつくることが重要でした。自ら顧客のもとに足を運び、実際に使っている担当者から話を聞くなど、それまで以上に顧客課題に寄り添い、要望に地道に応えることを徹底しました。

現在多くの顧客からご好評いただいている、AIと人によるチェックでデマやフェイク情報をスクリーニングする体制、AIアナウンサーによる読み上げ機能、投稿場所の特定・地図表示機能などはそうして集めた顧客の声から生まれました。

今では、報道機関だけでなく、地方自治体や民間企業など400社以上に導入いただいております(2020年12月時点)。

最先端の情報解析技術であらゆる「危機」から人々を守りたい

スペクティのミッションは”最先端の情報解析技術で、世界のあらゆる「危機」から人々を守る”です。

我々は「危機」を”自然災害や事件事故、感染症、経済リスクなどの影響によって社会活動が滞ったり後退したりすること”と定義しています。

最近は防災ベンチャーとしてメディアに取り上げていただいていますが、気候変動による災害、インフラ等に影響を与える事故、世界中で発生するテロ・紛争、コロナなどの感染症など様々な「危機」を可視化することで、防災以外にも多くの社会問題の解決に貢献できると思います。

また、現在はSNSを中心に「現状の状況」がわかる情報を提供していますが、将来的にはSNS以外のデータも活用し「未来がどうなるか」を予測できる情報を提供するサービスの開発を行っていきたいと考えています。

後編では、ミッションを実現するためにCTOとして重視しているチームづくりについて話してもらいます。(後編はこちらから)

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