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元経産省官僚。海外留学でMBAを取得後、スペースリーを創業した異色のCEOの話

2016年にVRでの内見サービスを提供する株式会社スペースリーを起業した、CEOの森田さんにインタビューしてきました。経産省官僚としての勤務や、JAXA(宇宙航空研究開発機構)でのプロジェクト参画など、ユニークな経歴を持つCEOに、サービス提供の経緯や今後のVR業界の展望、仕事に対するアツい思いなどをうかがってきました!

森田博和(スペースリー CEO)
東京大学卒業。東京大学大学院工学系研究科航空宇宙工学専攻修了。
JAXA宇宙科学研究所研究員を経て、経済産業省(METI)では、主に内閣官房への出向時の宇宙基本計画取りまとめなど、宇宙開発分野に携わる。2011年、シカゴ大にてMBA取得。

好奇心旺盛でアクティブ!いまは仕事が趣味ですね

まずは自己紹介をお願いします。

株式会社スペースリーの森田といいます。1980年生まれの東京出身です。
これまでのキャリアでのキーワードをいくつか簡単に紹介すると、「宇宙」「官僚」「MBA」「アート」といったあたりでしょうか。この4つのテーマに関しては、いくらでも話ができると思います。笑

宇宙やアートって、かなり幅広いですね。森田さんは趣味などはありますか?

最近は「仕事が趣味」といった感覚になってきていますね。
でも、もともと好奇心旺盛でアクティブな性格なので、バックパッカーで世界を回ったり、スポーツをしたりするのが好きです。研究所にいたころはビリヤードやダーツにもハマっていましたよ。新しいことは基本的になんでも好きです。

空間をアーカイブする方法としてのVRとの出会い。あらたな情報伝達手段としても期待

現在の職種、仕事内容を教えてください

VRのスタートアップなのですが、まだまだ成長過程なので基本なんでもやっています。
開発の時間を長く取るようにはしていますが、営業やマーケティング、人事にマネージメントと様々な業務を社員と協力しながら行っています。住宅関連のイベントなどへの参加も重要な業務の一つで、「VRによる内見」の普及に努めています。

まさに事業拡大の途上ですね!森田さんがスペースリーのサービスを開始した経緯を教えてください。

じつは今のスペースリーのサービスを始めたのは、偶然なんです。
スペースリーをはじめる前は現代アートに関するサービスを展開していたのですが、アート作品の展示空間をそのままアーカイブする方法を模索している中で、VRと出会ったことが転機になりました。サービスを開始した2016年はVR元年ともいわれる年で、360°VRのビジネスをはじめるには良いタイミングだった、ということも要因の1つですね。
今後はVRがことばや、画像、映像に並ぶ情報伝達手段や表現方法になりうると考えています。スペースリーはそのためのプラットフォームになれると考えているので、個人的にもかなり期待しています。

「あたりまえ」を変えたい。そして、新たな「あたりまえ」を造りたい。

森田さんが仕事をするうえで大切にしていることはありますか?

はい。自分の仕事が人類全体の進歩に貢献しているか、ということはよく考えますね。
また自分が面白いと思う仕事ができているかどうか、気持ちよく働けているかどうか、といった項目は仕事をするうえで大切にしているポイントです。

人類の進歩ですか!スケールが大きくて考えたことなかったです..!
今後のご自身のキャリア展望について教えてください!

少しずつスペースリーのサービスを使ってくださる事業者さんも増えてきて、「スペースリーのコンテンツが使われているのを見たよ!」といったお声をいただくことも増えました。やはり自分たちが作ったサービスが実際に使われて、普段の生活のなかの「あたりまえ」が変わっていくのを見るのは爽快です。
なので、360°VRが日々の生活の新たな「あたりまえ」になるよう、しばらくはスペースリーのサービスに邁進していきたいですね。そしてユーザーが驚いたり感動したりすることは気持ちの良いことなので、Spacelyの事業に限らず、ずっとその感覚が味わえる仕事をしていきたいです。


最後に職場の雰囲気について教えてください。

簡単に表すとオープンでフラット、柔軟で自由、といった具合でしょうか。メンバーがみんないい人で、思いやりやチームワークがあり、責任感をもって仕事に取り組んでいるからこそ成立している環境です。
でもスタートアップならではのカオスな部分もあり、改善できるポイントもあります。だからこそ、この環境が合うメンバーに加わってもらって、一緒に働くことができるといいな、と思っています。

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