こんにちは、株式会社スペサン 代表の植松です。
前回、サイボウズ株式会社 人事部感動課の福西さんとの出会いから、最初にお手伝いさせて頂いた、社内イベントについてのお話をご紹介しました。
今回は、続編としてその後お手伝いさせて頂いたイベントの内容と、サイボウズさんはもちろん、世の中が注目している「働き方改革」と「感動」の関係性について考えてみたいと思います。
イベント第二弾「サイボウズオブザイヤー」
我々がお手伝いさせて頂いた2つめのイベントは、「サイボウズオブザイヤー」という名の、サイボウズさんの社内アワードでした。
これは、会社の中で仲間からの「ありがとう」を一番集めた個人やチームを讃え、表彰するアワードです。この、業績の高さやイノベーティブな取組みに対してではなく、チームへの貢献に対するアワードがあることが、「チームワークあふれる社会を創る」ことを目指すサイボウズさんらしさだなと感じます。
このアワード、既にとても素晴らしい取組みであるものの、もっと社内において重要度が高く、みんなが獲りたいと思うものにしていきたいという想いを福西さんから伺っていました。
そこで、開催場所は社内ではあるものの、映像や照明といった演出要素と、毎年必ず行われる伝統感を生み出していくことを一緒に考えさせて頂きました。オープニングや各受賞者の紹介時に流した映像は、受賞者の皆様にとっても、参加者の皆様にとっても、このアワードへのワクワク感やイベントの格を高めることに寄与できたのではないかと思います。
中でも両者でこだわったのが、受賞者の皆様に贈った「旗」でした。いわゆる優勝旗のようなものに、今回から刷新したオブザイヤーロゴをあしらったオリジナルデザインです。
なぜ旗にしたかというと、今年これを受け取った人が、来年返還することで代々受け継がれていくものにしたかったことと、前回の受賞の様子を見た新たな社員さんが、次こそは獲りたい!と思ってもらうためでした。(福西さんと我々の「旗いいね!」という盛り上がりも一因ではありますが笑)
その他にも、受賞した内容に応じてゲットできるオリジナルバッヂを作ったり、福西さんが受賞者の皆様にヒーローインタビューするための特製マイクや背景パネルもご用意。最後には、よく音楽ライブの最後などにステージから飛んでくる「パシャーン!(金テープ)」も実施して、ステージの演出から細かなアイテムまで含めて、お祭り感を生み出していき、皆様に楽しんで頂くことができました。
そして、さすがサイボウズさんと我々が唸ったのは、このアワードには社外のパートナーさんが表彰対象として選ばれていたことでした。悪く言えば「業者さん」などと表現してしまいがちな、業務上の関係会社の方々に対しても、社員の皆様が心からのありがとうを送り、そして、パートナー企業の皆様もサイボウズさんを愛していることがひしひしと伝わってくる時間に、本当に感動しました。
後日、我々に対して社員の皆様が書いてくださった「ありがとう」のコメントを福西さんから送って頂き、本当に感動しました!ぜひとも多くの企業さんで、この「ありがとう」の文化を根付かせたいものです。
イベント第三弾「新人卒業式」
そして、これは最近お手伝いしたものですが、3月の終わり、サイボウズさんでは「新人卒業式」という一風変わったイベントが行われます。
新入社員として入社した新人の皆さんが、1年目を終え、先輩になるにあたり、新人を卒業することを祝おうという趣旨のものです。
なんと素敵なイベント!!
と、思わず驚いたのを覚えています。
「新人」という、ある種、特殊な期間を終えて、業務上のスキルにおいても、社会人という人格においても、一回り大きくなったことを客観的に伝え、そしてさらなる成長に期待するというコンセプトは、新人の皆様にとっては本当に心に残るものになるだろうなと感じました。
ここで我々がお手伝いしたことは、桜を咲かせること。
え?
そうです。
オフィスの中に、桜を咲かせること。(しかも、ギリギリまで作らず、新人の皆様が研修のため会議室に入っている約1時間の間に早替え!)
広いオフィスを1時間で桜満開にすることは、なかなかのハードルでしたが、絶対に早替えの方がワクワクするよね、と思ってしまっては、両者ともにもはや後戻りはできず。なんとか実現方法を模索し、入念なリハーサルを経て、当日は無事に成功させることができました。
新人の皆様へのお祝いの気持ちはもちろん、先輩社員の皆様にとっても、いつもの社内が桜でいっぱいになることにワクワクして頂けたり、巷で流行りのエア花見(室内花見)を楽しんで頂けたりすることで、社内に新たなコミュニケーションが生まれ、チームワークを活性化させるという目的も意識していました。(福西さんと我々の「桜咲かせたいよね!」という盛り上がりも一因ではありますが笑)
そして、新人卒業式の後には、次なる新人の入社式が控えています。この桜たちが、新たな社員の皆様へも祝福の気持ちを届けられたことと、「いつも新人研修で花見ができないのがかわいそう」とおっしゃっていた福西さんの、「社内に桜を咲かせたい」という野望を1つ叶えることができたことは、非常に嬉しく思います。
サイボウズさんでは、新人卒業式の際に、新人の皆様ひとりひとりを表彰し、賞状を渡すのですが、この賞状は各個人に対して内容が全て異なります。そんな手間暇かけた愛情を込められるのも、やはり感動課あってのことだなと本当に思いました。自分の仕事の様子を先輩たちが見てくれていることが、新人の皆様にとっては何よりも嬉しいですよね。
こうして、大きな祝福と激励を受け取った新人の皆様が、次なる新人たちを力強く引っ張っていかれるのだなと感じました。
「働き方改革」を実現するには?
いま、世の多くの企業で叫ばれている「働き方改革」。
表面上はそう言っても、なかなか実現できていなかったり、むしろ言葉だけが先走って空回りしていたり、なんだか皮肉っぽく「働き方改革」という言葉が使われていることも多いように感じます。
果たして、それを本当に実現するためにはどうしたらいいのか。そのヒントが、「感動」にあるのではないかと、サイボウズさんとのお仕事を通じて考えるようになりました。
働き方改革の真の旗手として、最前線にいるサイボウズさんだからこそ、その社内で行われていることには、きっとたくさんのヒントがあると思います。これまでご紹介したいくつかの社内イベントもそうですが、他の企業さんとは考え方の出発点が違うように感じられます。
もちろん、青野社長ご自身の育休の取得や、副業推奨制度、リモートワークの充実など、制度が整備されていることも重要です。
ただ、その働き方がより良いものだ、もっと言えばカッコイイものだという認識を社員の皆様が持っていることが、何よりも重要だと思うのです。
青野社長自身も、「制度より風土」と自著の中でおっしゃっておられますが、結局のところ、どれだけ制度が充実しても使われなければ意味がないですし、「使え」とトップダウンで強制することは、もっと意味がありません。社員自身が、そうすることに意味を見出せなければ続きません。
そのためには、やはり会社の理念やビジョンが必要です。何を大事にしている、どんなことに価値があると思っている会社なのか、それが浸透しているからこそ、社員の中に共通の価値観が生まれ、風土が生まれ、制度が力を発揮するのだと思います。
では、そのビジョンを浸透させるために、会社は何をすべきでしょうか。トップがその価値観を発信し続けることは、もちろん重要だと思いますが、やはり、人からの言葉ではなく自分の言葉でビジョンが腹落ちする瞬間が必要です。それは、理屈や知識を抜きにして、素直に心が動いたときにやってくるのではないでしょうか。
それを生み出せるのが「感動」だと思うのです。
正直に言って、まだ我々も何か確固たる方法論を掴んだわけではありませんが、仕事の中で、職場での仲間との関係において、感動を体感することは、会社や事業に対しての想いを強め、改めてその会社の価値観を咀嚼する貴重な機会となるはずです。
「職場に感動を」というスローガンは、一見すると月並みなようにも見えますが、ビジョンをより深く伝え、組織の繋がりを強固にする、企業の経営力を高める基礎的な要素なのかもしれない、と私は思います。
これから、私たちの会社は、こういったテーマに向き合い、誰よりも感動について学び、感動について実践し、そして世の中を幸せにできる存在になっていきたい。そんな想いを改めて強めるきっかけをくださっているサイボウズさん、本当にありがとうございます。そして、これからも、世にはびこる「会社というモンスター」を倒していくために、末長くよろしくお願い致します笑。
サイボウズ株式会社 青野社長の新著、ぜひ皆様もチェックを!
「会社というモンスターが、僕たちを不幸にしているのかもしれない。」
※トップ画像は、頂いた直筆サイン本でした!ありがとうございます!!
また明日からも、たくさんの感動を生み出せるよう、精進して参ります!
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ご応募、お待ちしてます!