株式会社Digikaでは様々な個性やバックグラウンドを持った人材が活躍している。インタビュー企画の第3弾では、2022年4月入社予定の新卒内定者である高橋さんにお話を伺った。文系でありながらプログラミングを独学で学び、ゲーム開発者としてキャリアをスタートすることを決心した彼女の思いに迫る。
プロフィール
高橋優奈:東京都豊島区出身。大学では政治経済学部経済学科に所属し、東アジアの開発経済学を専攻。大学在学中に複数のゲーム制作企業でインターンとしてアプリ開発を経験。新卒としてDigikaに内定し、現在は内定者インターンとして週1.2日アプリ開発に携わる。趣味は自身の手掛けるゲーム開発、音楽を聴くこと・演奏すること
とりあえずプログラミングやってみよう!からアプリ開発の道へ
ーーこれまでの大学在学中に取り組んできたことについて教えてください
バンド活動、ダンスサークルでの活動、塾講師のアルバイトなどに取り組んできました。
バンド活動には大学に入って初めて挑戦し、ベースを弾いていました。みなさんベースと聞いてピンと来ない方も多いかと思うのですが、私も始める前まではそのうちの1人でした。(笑)ですが実際に自分がやってみると結構奥が深く、「この曲ではベースがいい深みをだしているな」といったような新たな発見もありました。
ダンスサークルでは2年生のときに1年間、副幹事長として組織をまとめる立場になり、苦労しながらも学ぶことが多かったです。
塾講師のアルバイトとして2年ほど働きました。主に中学生の集団授業の国語を担当していました。
ーーゲーム開発に興味を持ったきっかけについて教えてください
最初は大学生によくありがちな、「とりあえずプログラミングやってみよう!」という軽い気持ちからスタートしました。一通り勉強してみたら思ったより面白く、アルバイトでアプリの開発をしてみたいと思うようになり、とある会社でアプリ開発者としての第一歩を踏み出しました。ところが、実際には私が担当したのはアプリの設計書をExcelにまとめる仕事ばかりで、本当にやりたかったプログラミングを使った開発にはほとんど関わることができませんでした。コロナの影響もあり、出社することも減ったタイミングでそのアルバイトは辞めました。
そんなコロナの自粛中に、Youtubeでとあるエンジニアの方がUnityを使って開発する動画が目に留まりました。思ったよりもUnityは簡単で自分で色々触っていくうちにどんどんのめり込んでいき、気づいたら1日10時間くらいコードを書いていました。気づけば何かしらの形で公開したアプリは1年間でおよそ25個になりました。
ーーこれまで制作したものにはどんなものがありますか
主にハイパーカジュアルゲームの制作に取り組んでいて、インターンとして働いた会社でアプリを一つリリースしました。すぐにボツになってしまい今はストアからは消えてしまっています(笑)
ハイパーカジュアルゲームとは、国籍を問わず誰でも気軽に遊ぶことのできるアプリです。「ユニバーサルデザインであること」と「広告による集客・マネタイズが主軸」が大きな特徴です。
最近ではTwitterの繋がりをきっかけに業務委託でお仕事をいただけるようにもなりました。そこまで難しいことはやっていませんが、アプリを制作し、納品しています。
そして、先日自主制作したアプリをGoogle Playに公開しました。(もし気になった方がいたらぜひ覗いてみてください!)
ーー文系からエンジニアになるというのは、まだ世間から見ると少しギャップがありますがその点についてはどう考えていますか
就職活動の際に、ある方から「依頼する方とコミュニケーションをとりながら要望に合わせてプログラムを書くことが、結果としてよいプロダクトを生み出すことに繋がる」というお話を頂いたことがあります。コミュニケーション能力に比較的自信のある文系の人だからこそできる仕事もあると思うので、「文系だからプログラミングに向いていない」と考える必要はないと思います。
また、文系でも経済学や商学など、数学を使った勉強をしている方は特にプログラミングに違和感なく取り組めると考えます。
ーーゲーム開発の楽しいところ、逆に辛いことはありますか
やはり自分の作ったアプリに対していい評価やコメントをもらったときは嬉しいです。私がリリースしたオンラインゲームで先日友達と遊んだのですが、「楽しい!もっとやりたい!」と言ってもらい、作ってよかったと思いました。
逆に、コードを書いていてバグがなかなか取れないときはちょっと苦しいです。そういったときには色んな方にアドバイスを頂き、自分ひとりでは到達できないところまで辿り着くことができます。Digikaに来て、周りのエンジニアの方にアドバイスを頂きながら、徐々にコードをきれいに書けるようになりました。
実際に触れ合う子どもの顔を思い浮かべて
ーーどういった軸で就職活動を進めていましたか
プログラミングを書く仕事をしたい、という軸を持って就職活動を行っていました。応募したのは殆どがゲーム会社で、ホームページ制作を行うような会社にも何社かエントリーしました。
また私自身、ゲーム制作をしていて「私が作ったゲームは誰かの時間を奪ってしまっているのではないか」という葛藤が少なからずあり、人を豊かにできるような仕事ができたらいいな、と考えていました。
ーーDigikaに入社を決めた理由を教えて下さい
暗算ができてアプリ開発の経験があるということで、熱烈なオファーを頂きました。暗算力が自分の強みになるとは思っておらず、驚きました。
最終的には、私がやりたかったプログラミングを使った仕事ができること、アプリ開発によって子どもたちに暗算能力を身に着けてもらえることに惹かれDigikaに入社を決めました。
また、これは個人的な話になってしまうのですが、幼い頃、弟が私と同じくそろばんを習っていましたが、すぐに辞めてしまい残念に思った経験があります。「あのときそろタッチがあれば、弟も楽しくそろばんを続けられていたのでは」という想いから、1人でも多くの子どもの未来を広げることができる仕事がしたいと考えています。
ーー大学との両立はいかがでしょうか
現在は大学の授業を優先して、空いている時間(週に1,2日程度)を業務に充てています。授業に支障がないよう配慮して頂き、無理なく働くことができています。
ーーDigikaのエンジニアの方の印象をお聞かせください
実際に働いてみて、Digikaのエンジニアの方々はとても優しく、びっくりしました。これまでインターンをした会社では、質問をすると怒られてしまうことも少なくなかったのですが、Digikaの方々は疑問点が解決するまで丁寧に教えてくださり、とても恵まれた環境にいると感じています。また、私より遥かに難しいことに取り組んでいらっしゃる方々がいるので、自分もみなさんに少しでも早く追いつけるように頑張りたいと思っています。
ーーこれまでの半年ほどでどんな業務を経験しましたか
アプリ内に組み込むゲームの開発を行い、実装するところまでを一通り経験しました。また、細かいアプリのバグの修正や、子どもから使いにくいという声があった部分の修正なども行っています。
その他には、そろタッチ教室で週に1度、ファシリテーターとして授業を行っています。
ーー実際にそろタッチのファシリテーターとして生徒と向き合うことのメリットはどんなところにあると思いますか
アプリを使って学習する子どもと触れ合い、突拍子もない生の意見や改善点を聞き、開発に活かすことができるところだと思います。実際に私が担当する生徒の顔を思い浮かべて、「あの子だったらこうしたら喜んでくれそう」といったように、イメージを膨らませながらアプリ開発に取り組むことができています。
ーーエンジニアから見たそろタッチの魅力は何でしょうか
創業者の山内さんをはじめとする、スタッフの方々が子どもの能力開発を最優先に考え、形にしたプロダクトであるところだと思います。
例えば、私が制作するハイパーカジュアルゲームは、利益を生み出すために、開発者目線で楽しい、コードを書きやすいアプリを作り、ユーザーに楽しんでもらうというのが一般的な考え方です。
一方で、そろタッチは子どもの目線に立ち、どうすれば子どもが躓くことなくそろばん式暗算を学ぶことができるかを一番に考えたアプリです。エンジニアの1人として今後、子供の未来を創る開発ができることにワクワクしています。
ーーそろタッチの今後の課題は
学習を一通り終え、復習を繰り返すうちにモチベーションが下がってしまう子どもをなるべく出さないようにすることです。小さいときに覚えたことはその先の人生にもきっと生かされると思うので、そろタッチを通して暗算はもちろんのこと、その他のことにも興味が広がり、子どもの可能性が広がっていけば嬉しいです。
子どもたちの未来を広げられるエンジニアを目指して
ーー高橋さんが今後成し遂げたいことや達成したいことはありますか
まずは現在私が制作している、そろタッチ内のゲームの機能を充実させることを直近の目標として達成したいと思います。長期的には、エンジニアとして独り立ちし、難しい開発ができるようになることを目指して様々なことにチャレンジしていきたいと思います。
ーー最後にDigikaに興味を持って下さったエンジニアの方に向けてメッセージをお願いします
エンジニアとしては、子供の未来を広げることができる開発ができるという点において魅力的な会社だと思います。ゲーム開発の特性上、どうしても自分の好きなものを世に出して有名にすることを目的としてしまいがちですが、アプリを使う人に合わせてつくる楽しさもまた一つの醍醐味です。ぜひ一緒に開発しましょう!
何気ない興味・関心からわずか数年でアプリ開発者としての道を駆け上がってきた高橋さん。
彼女の持つ想いをアプリにのせ、子どもたちの能力開発、ひいては未来への一歩へ導いていく。入社後、更に経験を積み、Digikaのアプリ開発を牽引する1人として活躍していく姿から今後も目が離せない。
文責=竹内佑汰