現在、SORAでは「SORA×お客様共創プロジェクト」という企画が進行中です。
この企画は、お客様の希望と、SORAのデザイナーのデザイン力を掛け合わせたプロジェクトです。
社内コンペが終了し、あとはお客様の投票を待つばかり…
無事、中間地点を迎えたところでプロジェクトリーダーの福澤さんにインタービューを実施しました。
無事、中間地点を迎えたところでプロジェクトリーダーの福澤さんにインタービューを実施しました。
福澤さんのお話を聞いているうちに、自然と「生み出す喜びを未来に伝える」というSORAのスローガンが思い起こされました。
記事を読んでくださっているみなさんにも感じていただければ嬉しいです。
継承のための新しいチャレンジ
お客様を知る
板倉(以降、板):今回の「SORA×お客様共創プロジェクト」はどういったキッカケで実施されたんですか?
福澤(以降、福):前々から、お客様からもっとジュエリーを増やしてほしいという声がありました。
SORAとしても結婚指輪をつくってくださったお客様の3年後や5年後など記念日にもSORAを選んでほしいな、お客様の結婚後の人生も彩ることができたらいいな、という想いがありました。
そんな、お客様の声とSORAの想いがかけ合わさって、今回のプロジェクトになりました。
板:プロジェクトリーダーには自分から立候補したんですか?
福:いえ、上司の大竹さん(営業企画部ディレクター)から「やってみなよ!」と声をかけていただきました(笑
板:大竹さんから声がかかったんですね(笑
福:私のキャリアアップも考えてくださってのことだと思います。
これまで、社内に向けたプロジェクト進行の経験はあったんですけど、社外に向けたプロジェクトは実施したことがなくて…
今回、お客様も巻き込んだプロジェクトを経験してみようということで、大竹さんから声がかかりました。
板:ステップアップを見込んでの抜擢だったんですね。
プロジェクトはどのように進めていったんですか?
福:まずはお客様にアンケートをとって、お客様が考えていること、感じていることを知るというところから始めました。アンケートに、今後SORAに展開してほしいことや期待することはありますか?という自由度の高い質問項目を設けたところ、たくさんご意見をいただきました。
そのご意見を整理するというのが第1段階でした。
板:お客様を知っていくことからはじめたんですね。
福:お客様を知る、というところでは、オンラインショップをご利用くださったお客様に、なぜSORAを選んでくださったかオンライン形式のインタビューを実施しました。
板:直接お話も伺ったんですね。
福:はい。興味深かったのが、アンケートをとってみても、直接お話を伺ってみても、「SORAで婚約指輪や結婚指輪をつくったのだから、記念日のジュエリーはSORAで、と思う。けれど、ジュエリーの選択肢が少ない」という回答は同じでした。
贈りたいシチュエーションも結婚記念日や誕生日というお客様がほとんどでした。
板:特別な日の贈りものということですね。
福:その日をキッカケに、普段の感謝や想いを伝えたい、伝え合いたいということでした。
板:お客様の声を聞くのは新鮮な体験でしたか?
福:そうですね、フルオーダーのジュエリーをデザインしていると、十人十色だな、と思うことも多いですが、今回、お客様の声を聞くことで、「想い合っている」「大事にしあっている」という根っこは一緒なんだな、と気づきました。
結婚して2,3年目とか、お子さんが生まれてとか、そういったきっかけとなるタイミングで相手を想っていることを伝えたい気持ちは同じなんだな、と思いました。
嬉しいエントリー
板:今回のプロジェクトをコンペにしようと思ったキッカケはなにかありますか?
福:これも大竹さんの案に乗っかった感じです(笑
板:そうなんですね(笑
福:でも、私自身コンペ形式にはとても魅力を感じたんです。
板:どんな魅力を感じたんですか?
福:デザイナーとして1組のお客様とお話をしていくと、そのお客様だけの特別なものはデザインする事が出来ますが、SORAを好きでいてくれる不特定多数のお客様に向けてジュエリーをデザインして、外に向けて発信するチャンスってなかなかないんです。
そういうキッカケや場をつくることができる企画なんだと感じて、大竹さんの案に乗っかることにしました。
板:今回のコンペには参加資格とかの制限を設けていなかったのもそういう理由ですか?
福:そうです。デザインについてテーマはあるけれど、これでみんながデザインするイメージを自由に見せてみてねって感じです。
板:だとすると、1年目の竹内さんがエントリーしてきたのは…
福:すっごく嬉しかったですね!
私としては2年目の佐久間さんと吉見さんがエントリーしてくれたのも嬉しかったです。
板:そうなんですか?
福:2年目って、お客様のご対応や書類の作成も自分ひとりでできるようになって、先輩たちにもいろいろなことを任せてもらえるようになって、日々の業務に忙殺されてくる頃だと思うんです…
そんななかで時間をつくって取り組んでくれたっていうのがすごく嬉しかったです。
板:なるほど…
福:佐久間さんについては、新人の竹内さんに声かけて、佐久間さんはデザインを、竹内さんはデザインとコンセプトを紐づける言葉を紡ぐのを、と、二人で役割分担してエントリーしてくれて。
そういうチームプレイのキッカケになっているとしたら嬉しいなと思います。
学びつつ、継承しつつ…
板:プロジェクトを進めていくうえで大変だったことはありましたか?
福:どのように進行すればいいのか考えるのが大変でした。
本当だったら0から考えて進めていくのが理想だと思うんですけれど、今回は大竹さんに習って進めていきました。
習いながら落とし込んで、各フェーズごとに振り返って、次回こうしよう…みたいな…
新しいことを、習って、すぐやっていくっていうPDCAを回すのが大変でした。
板:ほかに大変だったことはありますか?
福:企画書を書いてみて、いままでおいしいところだけやらせてもらっていたんだー…と気づきました(笑
何かを立ち上げることの労力とか、考えることの多さとか、いま、身にしみているところです(笑
板:じゃあ、今回はおいしいところを提供する側になったんですね(笑
福:そうですね、そういう立場になってきているんだな、と感じます。
いままで場を提供してもらえる側にいたけれど、いよいよ場を提供する側になってきている…
今回の企画に参加してくれている後輩たちも、いつかは提供する側になるんだと思うと、いま私が経験していることをまとめて共有していくことが、ひとつのいいサイクルになるのかなーと考えています。
板:なるほどー、継承みたいなところですかねー
次につながる躍動的な体験
板:ズバリ、今回のプロジェクトは実施してよかったですか?
福:やってよかったです!
若手が参加してくれたのも良かったです。こういう企画があるとSORAで働いている実感ができるという言葉ももらいました。社員のモチベーションに繋がるようなプロジェクトにできたのかな、と思うと嬉しいです。
自分のもつクリエイティブな力を自由に出せる機会をつくれたのは、お客様のオーダーをつくっていくこととは違う刺激になったんじゃないかと思います。
板:社員のモチベーションや普段と違う刺激を体験できるプロジェクトになったんですね。
福:あと、クリエイティブ・ディレクターの北井さんに審査していただいたのも良かったと思います。
北井さんには誰がデザインしたものかわからない形で採点していただき、参加してくれた人には「SORAとして世に出すデザイン」という観点からフィードバックをもらいました。
クリエイティブ・ディレクターからフィードバックをもらうことって普段はなかなかないことなので、参加者にとっては良い刺激になったと思います。
フィードバックから、SORAの美についても触れてもらえたんじゃないかと思います。
おわりに…
板:福澤さんは今回の経験を今後どのように活かしていきたいですか?
福:実は、このプロジェクトを毎年やりたいと考えています。
いま感じている反省とかは、都度書き起こして、次に活かしていきたいと思います。
それを繰り返すことができれば、いずれは私じゃなくても進行できるプロジェクトになるのかなと思います。
そうやって次の代がチャレンジできる場としてつなげていければいいなと思います。
板:では今回のチャレンジは、福澤さんにとって継承のための新しいチャレンジになったんですね。
福:憧れの大竹さんから託されたので、私も誰かに託していこうと思います。