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【SORAの福利厚生:作家活動】佐藤寛朗さんに聞きました

ソラでは作家活動や副業を支援する制度があります。こちらでは、その制度や風土を活用して、ソラで働きながら作家活動をしているスタッフを紹介いたします。

シリーズ最初に登場するのは2017年入社の佐藤寛朗さん。現在デザイナーチームでチームリーダーとして奮闘しつつ、精力的に作家活動を継続しています。彼の歴史を紐解きながら、現在の活動の様子を聞いてみましょう。

佐藤寛朗:デザイナーチーム チームリーダー/デザイナー・貴金属装身具製作技能士1級・ジュエリーデザイナー協会会員

佐藤さんがソラに入社するまで、どんなことをやっていたか教えてください。

最初は、ヒコみずのジュエリーカレッジのメタルクラフト金工コースで3年間、さらに研修生として1年間先生のサポートをしながらジュエリーの知識と技術を学びました。学校で4年間学んだ後、副手としてさらに1年間学校で仕事をしながら勉強を続けていました。当時は生活も大変で、百貨店のレストランやジュエリーの工場でアルバイトを掛け持ちしながら作家活動をしていました。

2009年頃から文化財の修復の仕事を個人で請け負いながら作家活動をする時期に入ります。このころから国内外で個展をやり始めました。その後、2016年から母校のヒコみずのジュエリーカレッジで非常勤講師をさせていただいていたのですが、それでも生活のために彫金教室のアルバイトもしていました。(笑)

最終的には非常勤講師の傍ら、ソラでアルバイトを始めさせてもらって2年ぐらい経ったころに社長から声をかけていただいたのと、一緒に働いているソラのスタッフがとても好きになって一緒に働きたい!という気持ちが強くなったのでソラのデザイナーになることを決めました。

作家としてモノづくりをしているのに、デザイナーの仕事に就こうと思ったのはなぜでしょう?

実はアルバイトをしている時から、制作の仕事はどうか?と声をかけてもらうことはあったんですよね。ただ、自分の中では2年ぐらいみっちり制作の技術を習得してしまった後、続かなくなってしまうのではないか?という思いというか、危機感のような感覚があったのを覚えています。

ソラのデザイナーの仕事は自分が持っていない技術や知識に常にチャレンジできる、業界内でも珍しい仕事だと思います。お客様との時間を過ごす中で、様々な気づきやアイデアが生まれてくるんですよ。それは今まで自分が知らなかった自分であったり、未知の知識や技術というものに出会うというイメージでしょうか。それに先生をしていたから人に何かを伝えるのは好きなんですよね。

いろんなことにチャレンジしながら、自分を再発見することができて、そこからお客様にも様々な提案ができる!ソラのデザイナーの仕事は面白い!と思ったんです。

もう少しソラのデザイナーの仕事を詳しく教えてください。

お客様に提供するものは指輪はもちろんですが、お客様が想うものを一緒に形にするための体験が重要です。個人の作品は個人の頭で考えたものなので、自分の潜在的な能力から生まれるものなのですが、お客様と一緒に考え作り上げていくという過程を経ることで、自分だけでは作れないものが生み出せるんです。作家としては自分を表現することが重要ですが、デザイナーとしてはお客様に喜んでいただくことが最重要だと考えています。

僕は本当にソラのクリエイターを信頼しています。クリエイターの技術力や表現力をもってお客様の想いにフィットする形にすることができるんです。とても安心感があり、接客でも自信をもってご提案ができます。

ソラのデザイナーはひとりで仕事をするわけではなく、自分×お客様×クリエイターというチームというか、タッグを組んでお客様の指針となる指輪を作品のように作り上げていくんです。とても楽しくてやりがいのある仕事です。

普通のデザイナーや販売職では経験できないことが多くあるお仕事で、信頼できるクリエイターが常に同じ場所にいるのは心強いですね。では次に現在の作家活動について教えてください。

今作っているのはジュエリー(指輪)です。これからはもっとチャレンジをしたいと思っています。昨年は初めてブローチ制作に取り組みました。作り慣れている指輪とは違って苦労することもたくさんありましたが、お客様のご要望も多くあったのでチャレンジしました。おかげさまで好評でした。頑張った甲斐がありました!

今も継続して年1回の個展を開いています。待ってくださっているお客様がたくさんいらっしゃるのでとても励みになりますね。

僕の作品のコンセプトは「伝統を守りつつ新しい時代に残してゆくジュエリー」です。

もっとジュエリーを広めるために作品をつくること、個展を開催することを継続していきたいと考えています。自分は1人しかいないのでできることに限りがありますが、自分の作品は自分の分身として世界中の人とつながることができる。会ったこともない人に知ってもらえる。作品にしかできない仕事を勝手にしてくれるんです。面白いですよね。

余談ですが、作家活動とは別にジュエリーデザイナー協会という組織に所属していて、ここではジュエリーの世界を世の中に広める活動もしています。

とてもエネルギッシュに活動されていますね。普段はどんな感じで作業されているんでしょうか?

家に作業スペースがあるんです。作品を作るために必要なスペースなので、このスペースが取れる物件を探しました。結果的には知り合いの教授の家を借りたんですけどね。(笑)もちろんソラの工房も使わせてもらえるんですが、やはり自分の道具の方がしっくりくるので帰宅後や休みの日に作業しています。

実際、仕事をしながらの作家活動は大変ではないですか?

本当に大変ですよ。(笑)意欲がないと続かないですね。作ろうという気持ちを持続するのは想像以上に負荷がかかるんですよ。でも、ソラはしっかりお休みがもらえるし残業も多くないので、モチベーションも体力も保つことができています。ソラでは自分の仕事はある程度自分でコントロールすることができるので、自己管理ができる人だと活動の幅も広がると思いますよ。

仕事と作家活動を両立している中で、嬉しかったことを教えてください。

例えばSORAのお店に来てくださったお客様が僕の名前を検索してくれることがあるんです。そうすると僕のHPに行きつくんですよ。お客様に自分の活動を知ってもらえるのは嬉しいし、こういう活動をしているからこそ技術的なご提案も安心して聞いていただけるんだと思います。仕事の中でも作品作りの気付きがあり、僕の中ではすごく相乗効果があると感じています。

こういう場面に出くわすと、どちらの仕事もやっていて良かったなと心から感じます。

仕事×作家活動でさらに高みに上っていくイメージが湧いてきました!では最後に、興味を持ってくださった未来のメンバーにメッセージをお願いします!

大変さを乗り越えるのは継続する力です!作家活動をしたいと思っている方もたくさんいらっしゃると思いますが、あまり頑張りすぎずに、ゆるーく2年に1回、3年に1回というスパンで考えれば個展も継続して開催することができると思います。とにかくずーっと作品を作り続けることです!

これからの時代を作っていくのは皆さんです!

ただ会社員として働くのではなく、自分自身のキャリアも積みながら一緒にソラを作っていくという強い想いを持ってくれた人と仕事ができたら嬉しいです。


佐藤寛朗個人ブランド:ATELIER HOGARAKA(http://www.hogarakajw.sakura.ne.jp/index.html)

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