業界を読む、未来を描く「デジタル飽和の次を設計する。生活動線×可視化でOOHを再定義──配送トラックを“面”に変えるMobiBoardの挑戦」
目次
なぜ、いまOOHなのか?──「飽和するデジタル」から「選ばれる接点」へ
社会産業課題を解く新規事業を立ち上げる+81はなぜアドトラックなのか?
物流の「2024年問題」と共創──副収入化が生む持続可能性
当社「MobiBoard」は運送業者と広告主の懸け橋に
いまだ“空白”が残る生活圏──MobiBoardが狙う未踏リーチ
東京都は**広告宣伝車**の規制を近年強化
従来型アドトラックとの決定的違い
最後に──ミライへの問いかけ
なぜ、いまOOHなのか?──「飽和するデジタル」から「選ばれる接点」へ
デジタルは依然巨大ですが、注意の有限性とクリエイティブ疲労が効率をむしばみ、配信の増量が必ずしも効果に結びつかない局面が増えています。日本発の研究でも、同一クリエイティブ反復による疲労がCTRやCVを下げること、頻度管理の重要性が示されています。
さらに、**ChromeのサードパーティCookie廃止の“頓挫→方針転換”**は、リターゲティング前提の運用設計そのものに警鐘を鳴らしました。各社が“脱クッキー”を迫られた背景で、ファーストパーティ/コンテキスト/物理接点の価値が改めて浮上しています。
その中でOOHは、物理的な生活動線に根差した接触で**「嫌われにくい、回避されにくい」という特性を持ち、さらにDOOHの進展で測定・最適化の地合いが整ってきました。MAGNAの見立てでも、24年はOOH(とりわけDOOH)が伝統メディアで“唯一”堅調**とされます。
社会産業課題を解く新規事業を立ち上げる+81はなぜアドトラックなのか?
OOHが堅調に推移し、とりわけDOOHが計測・最適化面で進化しているのは既知の事実ですが、そのなかでも、社会産業課題を解く新規事業を連続的に立ち上げる当社が、なぜいまアドトラックの事業化を見据えるのか。
結論から言えば、デジタル×DOOHの併走時代において「移動そのもの」をメディア化できるプレイヤーが、リーチの白地を最小コストで塗りつぶすと考えるからです。
デジタル広告がもはや飽和を迎えつつある今、OOHへの需要や期待が再び高まっております。一方、従来の屋外広告では届けづらかったエリアが存在していたのは言わずもがなです。これらの社会課題を解決できるのが、配送トラックの“日常的な走行ルート”を広告媒体として活用し、既存の広告手法ではリーチしにくかった地域や生活圏へ自然に情報を届ける【GeoReach Ad(ジオリーチアド)】、つまりアドトラックだと考えています。
物流の「2024年問題」と共創──副収入化が生む持続可能性
アドトラックが貢献できる課題解決はこれだけに限りません。
トラックや運送業界といえば、「2024年問題」と呼ばれる社会産業課題を頭に思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。この2024年問題によるトラックドライバーの時間外上限規制(年960h)に起因する運送力不足とコスト上昇は、まさにサプライチェーンの構造課題になりました。
こうした状況から、運送会社は「本業以外で収益を作らないと立ち行かない」状態に近づいており、よって物流業界や運送業界において、既存アセットから追加で売上を生む“副収入モデル”への関心が高まりつつあります。これらの副収入ニーズにもアドトラックは貢献し得るのであります。
副収入源の確保・車両稼働の多機能化は、業界の持続可能性を支える現実解の一つです。MobiBoardは物流パートナーの新たな収益オプションを提供し、広告主×運送事業者×地域の三方良しを目指します。
当社「MobiBoard」は運送業者と広告主の懸け橋に
当社「MobiBoard」は、こうした運送業者側の副収入ニーズと、広告主側の新たな到達ニーズをつなぐ“二面市場型”のソリューションです。
広告主から見れば、MobiBoardは従来の屋外広告だけでは取りこぼしていた“生活動線の白地”を低コストでカバーできる新たなインベントリになります。都市中心部の定常的なOOHだけではリーチしづらかった住宅地・郊外・買い回り導線といった領域も、配送トラックの走行特性を活かすことで自然に獲得でき、インクリメンタルリーチの最大化が可能になります。
さらに、MobiBoardは単なる「走る面」ではありません。DOOHの計測・最適化技術が整備されつつある今、走行ログ・位置情報・時間帯データといった客観データを組み合わせることで、物理接点にも関わらず、デジタル広告に近い“見える化”と“運用型の改善”を可能にする媒体へと進化していきます。これにより、広告主側が長年抱えてきた「屋外広告は効果が測りづらい」という不確実性を大きく解消し、DOOH文脈で語れる実行可能な屋外チャネルとして利用価値を高めていきます。
その一方で、運送事業者にとっては既存の走行ルートを変えることなく、車両そのものが持つ視認性を収益化できるため、稼働の“多機能化”と“収益多角化”を実現する副収入オプションになります。2024年問題による稼働制約やコスト上昇の中で、物流事業者が持続可能な経営を志向するための“第二の柱”として機能し、車両・地域・広告主の三者に利益が循環する新しい価値構造が生まれます。
MobiBoardは「広告主が求める到達価値」と「運送事業者が求める収益性」を同時に満たす、生活圏のリアルな動きを基盤としたメディアインフラ。
デジタルとリアルが交差するこれからの広告市場において、双方の課題を同時に解く“懸け橋”としての役割を担ってまいります。
いまだ“空白”が残る生活圏──MobiBoardが狙う未踏リーチ
駅・大型屋外・商業施設は充実しましたが、郊外や住宅近接エリア、小商圏など“日常の細い動線”は、なお取りこぼしが目立ちます。そこで、当社は【GeoReach Ad(ジオリーチアド)】に着目しました。GeoReach Adは、配送トラックの“日常的な走行ルート”を広告媒体として活用し、既存の広告手法ではリーチしにくかった地域や生活圏へ自然に情報を届ける、今までにない新しい広告サービスです。
私たちのMobiBoardは、配送トラックの定常ルートを広告在庫化し、自然接触×高頻度を設計。**「通い慣れた道で同じブランドに繰り返し出会う」**ことを通じ、検討喚起~指名買いの確率を上げてまいります。
東京都は**広告宣伝車**の規制を近年強化
一方、私たちのMobiBoardは、配送トラックを広告宣伝車(アドトラック)として活用することにより、従来の広告手法ではなかなかリーチしえなかった生活圏に情報を自然と届けるビジネスモデルです。だからこそ、アドトラックに関する規制や法令には常にアンテナを張っておく必要があります。
近年、東京都がアドトラックの規制を強化し、都外ナンバーも対象に拡張されました。これは、現在東海圏を拠点に展開中のMobiBoardにおいても、決して他人事ではありません。これからも各自治体の法令準拠を徹底していきます。
従来型アドトラックとの決定的違い
近年の規制強化は、従来型アドトラック――いわゆる派手な電飾を施し、大音量の音響で街を周回する“広告宣伝車”――が、都市景観・生活環境に与える影響が問題視された結果でもあるのではないでしょうか。こうした「騒音・光量による迷惑性」を持つ車両が市場のイメージを形成してきたため、**“アドトラック=水商売系”“繁華街での派手な広告車”**という印象が一部で根強いのも事実です。
しかし、MobiBoard はその文脈とはまったく異なる存在です。私たちが活用するのは、既存の配送トラック――日常生活の中で当たり前に街を走っている、生活インフラとしての車両です。ここに派手な電飾や音響演出を加えることは一切せず、**「生活圏に溶け込む自然な視認性」**を重視しています。むしろ、過度な演出を排し、「見たくないのに視界に飛び込んでくる広告」を避けることで、OOHが本来持つ“嫌われにくさ”を最大化する設計を貫いています。
また、MobiBoard で扱うのは**“配送ルートという生活動線そのもの”**であり、広告宣伝車として周回するための特別運行は行いません。あくまで、ドライバーが日常的に担っている配送・物流業務の延長線上で、走行そのものを価値に変えるだけ。だからこそ、**環境負荷・迷惑性を追加せず、既存インフラを広告価値に転換する“持続可能なOOH”**として成立します。
この「自然さ」こそが、MobiBoard の提供価値です。
都市部の大型OOHやDOOHがすでに飽和しつつある一方で、住宅街・生活道路・小商圏などの“日常の細い動線”にはいまだ白地が残っています。従来型の派手なアドトラックでは入り込めない、そして住民に受け入れられないこうした領域こそ、配送トラックが最も得意とする場所です。
MobiBoard は、生活圏に静かに馴染む車両をそのまま活かし、
「広告主が求める未踏リーチ」を「地域社会に迷惑をかけずに実現する」
これまでにないOOHの形を目指しています。
最後に──ミライへの問いかけ
デジタルが万能でなくなった現在、ブランドが“日常の風景”として想起される接触をどう再設計するか。配送トラックという生活インフラを、地域の情報流通装置へとアップデートする試みがMobiBoardです。**「面で届き、データで語れるOOH」**を一緒に作りませんか。