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#59.新卒2年目で辞めようとした話【新卒】

こんにちは。株式会社ソーラーパートナーズ 中村雄介です。

新卒2年目で辞めようとした話をします。

-新卒で入社したマンションディベロッパー

新卒で株式会社ゴールドクレストというマンションデベロッパーに入社しました。マンションデベロッパーというのは、マンション用地を仕入れて、マンションの企画設計をし、マンションを建てて(ゼネコンさんにお願いします)、販売をする会社です。

商品企画部という、マンションの企画設計からモデルルーム設営、パンフレット制作、チラシ、住宅情報誌などの広告展開などを行う部署に新卒で配属されました。でもゴールドクレストは超少数制でしたので、営業部はありましたが、土日となると全社員が各地のモデルルーム、販売センターに配属されます。

そして商品企画部の部長からは、必ず営業部より多く売って来いという別ミッションも与えられていました。私は大学時代アメフトの勧誘も口八丁手八丁で非常に高い成果を上げていましたし、正直マンションを売るという事に関しても実はさほど苦労をした記憶がありません。

-セールスが強みの1つ

さほど自分は努力も苦労もしていないのに人にその成果を褒められることが強みであると誰かが言っていましたが、それでいうと私は販売、営業、今風にかっこよく言えばセールスというものが強みの1つであると思います。

現に、毎月配属されるマンションが代わり、その都度毎月の販売目標が設定されるのですが、入社2年次にはその目標を一番達成したということで年間最多目標達成賞なるものをもらえた位なのでやはり得意なのだと思います。

でもあまりに普通に売れてしまうものですから、その事が理由で実は入社2年目の冬に

「会社を退職したい」と上司の係長に告げました。

即、課長と面談し、そして部長とも面談。最後に取締役との面談となりました。


退職したかった理由は、簡単に売れるからつまらなくなったとかそういう事ではありません。自分は好きではないマンションも売れてしまう事が嫌になったからです。マンションというのは1つとして同じものは当然ながらありません。

最寄り駅に近くて便利だけど周辺は騒がしい物件、駅から遠くて通勤には不便だけど静かで暮らしやすい物件など、値段もバラバラで、おまけに地域柄もまるっきり違います。私は東京の多摩の田舎に育ったので駅が近いのは便利だとはわかりつつも、周辺が騒がしい物件などはいまだに好きではありません。

そして自分が好きではない物件、要は自分だったら絶対に買わないと思ってる物件を売っている、売ってしまっていることに対してものすごく罪悪感を感じるようになっていったのです。

-取締役との面談

そして取締役(女性です)との面談。

以上のことを改めて伝えて退職したいと申し出ましたら、

「あんたバカじゃないの?そんなね買いたくもない人に買わせられるような魔法みたいなことができるんならねもっと売れてるわよ!」
(※一応その年、最多目標達成賞をもらっています)

「あんたね、お客さん達を馬鹿にし過ぎ。ちゃんとメリットもデメリットもわかってその上で総合的に判断してみんな一生に一度の買い物をしてるんだよ。」

いま考えると幼かったなと思うのですが、当時の私は本当にこの一言でさっきまでのもやもやして鬱屈としていた気分が嘘のように晴れたのを覚えています。なるほど!そりゃそうか!その物件のメリットもデメリットも自分はちゃんと伝えているし、別に魔法とか使ってないし使えないわ!と。


辞めるの止めます!


これでスッキリとした私は、翌年の3年目にはどうやったら売れるのか、何をしたら契約となるのかを自分の中で言語化するところにまでになり、さらに再現性高く販売ができるようになりました。

その後、全く別の理由で致し方なくこの会社は5年目に退職したのですが、今ではこの取締役と部長とは定期的に会う飲み仲間です。




ここまで、本記事をご覧いただきありがとうございました!

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