大学でグラフィックデザインを学びながら、2025年5月からソフトバンクロボティクス(以下SBR)で働いている菊地愛理です。この記事は、デザインやクリエイティブな活動に興味がある学生や、インターンに挑戦してみたい人、そして“推し活も全力で楽しみたい人”に読んでもらいたいと思っています。
目次
1.自己紹介
2.SBRに出会ったきっかけ
3.働き方
4.業務内容
5.学んだこと
6.最後に
1.自己紹介
私は大学でPhotoshopやIllustratorを使ったデザイン制作を学びつつ、お菓子のパッケージデザインや個人からの依頼で名刺制作なども経験してきました。また、趣味の推し活をきっかけに、ライブ用のうちわのデザインを制作するなど、「好き」を形にするデザインにも取り組んできました。さらに、自ら立ち上げたハンドメイドサークルでは2年間会計として運営に携わりながら、推し活用のトレカケース制作なども行っています。好きなものを楽しむだけでなく、それを企画や制作という形に落とし込む経験を重ねてきました。
この記事を読めば、学生としてデザインに取り組みながら実践経験を積むこと、そしてシフトを柔軟に調整できる環境の中で遠征などの推し活も大切にしながら挑戦できることをイメージしていただけると思います。デザインの実践も、推し活も、どちらも諦めない選択肢があることを伝えられたら嬉しいです。
2.SBRに出会ったきっかけ
インターンを探し始めた理由は、「推し活のための資金確保」と「デザインをもっと活かしたい」という2つでした。私は将来、人材系の職種に進む予定で、大学の専攻とは異なる分野に進みます。だからこそ、大学生のうちに自分が学んできたデザインを実践で活かしておきたいと思っていました。 SBRと出会ったきっかけは、まさにこのWantedlyのページです。デザインのインターンを探している中で募集を見つけ、SBRの会社内容やストーリーを読んで「…なんだか楽しそうだな」と直感的に感じました。少し安直かもしれませんが、そのワクワク感を信じてすぐに連絡しました。面接では、なぜか推し活について熱く語る時間もありつつ、実際の仕事内容や職種についてしっかり確認。結果、無事にSBRの仲間になることができました。
3.働き方
私は都内の飲食店でのアルバイトと掛け持ちしながら、SBRでインターンをしています。SBRは基本的に在宅勤務が中心ですが、業務内容に応じて出社しオフィスでの打ち合わせや相談も可能で、自分の状況に合わせて柔軟に働くことができます。普段は自宅で作業を進めつつ、月1回のインターン報告会で「今月取り組んだこと」を発表します。ちょっとしたプレゼンの場でもあり、自分の成長を実感できる時間です。一般的なアルバイトとは異なり、シフトの自由度が非常に高く、自分の予定に合わせて調整できます。実際に、卒業制作や展示準備のために約2週間お休みをいただいたこともありましたが、柔軟に対応していただき、安心して学業に専念することができました。学業と両立しながら、実践的な経験を積める点がSBRの大きな魅力だと感じています。
4.業務内容
現在は主にクリエイティブ業務を担当しており、SBRで展開しているロボット事業のバナー制作を行っています。制作にはAdobe IllustratorやPhotoshopを使用しています。近年は、GeminiやWhisk、Claudeなどの画像生成AIも活用しながら、ビジュアル案の検討や構図のアイデア出しを行うこともあります。ツールの特性を理解し、目的に応じて使い分けることで、表現の幅を広げながら制作に取り組んでいます。 大学ではBtoC向けのデザインを中心に制作していましたが、SBRではBtoB向けのクリエイティブが求められます。同じ「デザイン」でも、ターゲットや伝えるべき情報は大きく異なります。そのため、「誰に向けたバナーなのか」「どの情報を優先すべきか」「どうすれば企業担当者の目に留まるか」を常に意識しながら複数案を制作しています。制作過程では社員の方とすり合わせを行い、改善点や方向性についてフィードバックをいただいています。
インターン当初に制作したバナーは、BtoBへの理解が十分でなく、見栄えや世界観を重視しすぎたBtoC寄りのクリエイティブになっていました。ビジュアルのインパクトはあるものの、企業担当者にとって必要な情報の優先順位や、サービスの強みが一目で伝わる構成にはなっていませんでした。 しかし、多くの制作経験とフィードバックを重ねる中で、「誰が意思決定をするのか」「その人が知りたい情報は何か」を起点に設計することを意識するようになりました。また、AIを活用する際にも、単に印象的なビジュアルを生成するのではなく、「何を伝えるための表現か」を明確にすることを心がけています。
その結果、新しく制作したバナーはインパクトを持たせながらも情報整理を徹底し、視線の流れや優先順位を明確にした、BtoBらしくスムーズに内容が伝わるクリエイティブを制作できるようになりました。実際に私が携わったバナーからお問い合わせなどの成果に繋がったとのFBもいただくことができ、見た目の美しさだけでなく、「成果につながる構成」を考えられるようになったことが、自分の中での大きな変化です。
また、マーケティング部に所属したことで、クリエイティブ制作だけでなく、サイト更新やSEO対策にも携わりました。Google Search ConsoleやGoogle Analyticsを用いて半年分のアクセスデータを分析し、検索キーワードやページビュー数をもとにSEO対策レポートを作成しました。この経験を通して、デザインは単に“作るもの”ではなく、“届けて成果につなげるもの”であるという視点を学びました。
デザイン制作、マーケティング、そしてAI活用の経験を通して、「ただ美しいデザイン」ではなく、「目的に沿い、根拠を持って設計されたデザイン」を制作できるようになったと感じています。
5.学んだこと
私がSBRで学ばせていただいたことは、ロジックを用いて相手に伝える力です。以前は、自分の中で納得できていれば十分だと思っていました。しかしSBRでは、「なぜその結論なのか」という問いに何度も向き合います。前提は何か、他の選択肢は検討したのか、論理は飛躍していないか...そこまで整理して初めて、相手に届く説明になるのだと学びました。
特にSEOレポート制作の際には、半年分のアクセスデータを分析し、どの単語がユーザーに見られているかやページビューの多さを確認した上でレポートを作成しました。この時、ただ数字をまとめるだけでは説得力が弱いことに気づき、社員の方に「分析結果に至るロジックや思考過程をきちんと伝えると説得力が増す」とアドバイスをいただきました。 それ以降、データを整理するときは「なぜこの結論なのか」を常に言語化することを意識しました。初めは言葉にするのが難しく、上手く伝えられず何度も修正しましたが、その過程で自分の思考の穴や飛躍を見つけることができました。今では、なんとなく話すことはほとんどなく、答えに至るまでの考え方まで整理して説明できるようになりました。SBRで得たのは、答えそのものよりも、答えに至るまでの考え方を相手に伝える力だったと感じています。
6.最後に
正直に言うと、参加して本当によかったと感じています。「社会人になると、こういう視点で物事を考え、こうやって働くのか」ということを、間近で体験することができました。もちろんアルバイトも貴重な経験ですが、SBRのインターンでは、自分の強みや得意分野を活かしながら実践的な業務に関わることができます。ただ“作業をこなす”のではなく、“考える側”に立てるのが大きな魅力です。また、他の課のインターン生との交流もあり、多様なアイデアや価値観に触れられる環境があります。その中で、自分の視野が広がっていく感覚を実感しました。インターン参加はハードルが高いかもしれませんが、少しでも迷っているなら、ぜひ一歩踏み出してみてほしいです。遠征の推し活を全力で楽しんでいる私でも、学業やアルバイトと両立しながら挑戦することができました。きっと想像以上の学びが待っています。