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リレーインタビュー3「いいものを創りたい」から妥協しない、開発グループマネージャーの仕事観

第3回、ソーエキサイト社員のリレー形式インタビュー!

今回は・・・開発グループのリーダーでみんなの兄貴的存在『佐々木 喜謙(ササキ ヨシノリ)』です。

「接客をするくらいなら仕事を辞める」と言うくらい接客を避け、設備担当を希望してソーエキサイトに入社した彼が、いきなりまさかの店長職に。そこからいかに今のポジションへと至ったのか、熱い内容のインタビューをお送りします。

「設備担当を希望したら、店長になってました」

ー佐々木さんは新卒で入社したんですか?

そうです。当時のビジネスアイっていう会社がベンチャーバンクの前身で、ビジネスアイから分社化したアイデアリンクに入社しました。ゲラゲラしか運営していない会社です。

ー入社を決めた理由は何だったんですか?

他に4~5社受かったんですけど、営業も接客もやりたくなかったんですよ。嫌いだったので、アルバイトでも常に接客を避けてきました。「品出し、荷物運びはやりますが、レジ打ちは絶対やりません!」って言って。「じゃあ辞めてもらっていい」って言われたら「分かりました、辞めます」って言うくらいめちゃめちゃ接客が嫌いでした。それで、この会社の仕事内容のパンフレットに載ってた「設備」「修繕」「店を作る」みたいな作ることがもともと好きだったし、マンガ喫茶は行ったことがないから面白いなって思って、ここを選んだわけですね。

ー仕事内容は配属になってから決まったんですか?

初めに「僕は設備を希望します」って話していたんですけど、入ったら「お前、店長やれ」と。「えっ!?」ていう感じでした。いきなり店長。

ー過去にお店の運営とかをやったことはあったんですか?

ないです。アルバイトでもカラオケとかはホール担当だったので。コンコンとノックして「失礼します」「お待たせしました」くらいは言ってましたけど、それしか言ったことなかったです。

ー最初に店長やれって言われた時、ものすごく嫌だったんじゃないですか?

めちゃめちゃ嫌でした。ふざけんなよと思いました。頑張ったらゆくゆくは設備に配属してあげるから、みたいな誘い文句に釣られて、じゃあちょっと1年でも頑張るかと思ったんですけど、全然配属を変えてくれなかったんです。最初に設備の研修があったので、店舗に行ってお店を作る手伝いをしたり商品やコミックの研修も色々として、設備っていいな、って思っていたら、研修の後に運営(店舗)グループに配属になりました。その当時はゲラゲラが出店ラッシュだったので、そこから1週間ずっとビラ配り。ホッチキスでビラに飴をつけてひたすら配る。しかも上司も誰もその現場に来ないから、電話で「上がります、お疲れ様でした」って報告して。何だこれ、みたいな感じで始まり、そこからいきなり当時の大和店と町田店の店長になりました。

ー店長は何年くらいやったんですか?

6~7年だと思います。

ー6~7年の間で、店長職も楽しいなって思いましたか?

思いましたね。店長1年目は、やる気も信念みたいなものもあまりなくて、店舗の金髪のスタッフにも注意できなかった。言いにくいな、でも言わなきゃいけないかな、と思いながら「ねぇ、ちょっと金髪なんだけどさ・・・変えてくれないかな?・・・黒くしてくれないかな?」って言って嫌々やってました。

その後、次の店舗で店長を任された時に、上司から「今の店のままでいいと思う?」って聞かれて。「いや、全然良くないと思います」って答えました。スタッフはサボっているような感じだし、お店も汚いし。「ならお前の好きなようにやってみろ」って言われたので、よっしゃ、じゃあ自分がやってやろうかって思いましたね。上司は「俺がフォローしてやるから」って言ってくれるんですけど、何もフォローしてくれないんですよ(笑)。でも、自由にやらせてはくれるから、スタッフ1人1人、全員と話しました。「サボってることも知ってるし、お店のルールが守られていない事も知ってる。でも、本気で店を変えたいから、続けてくれるならマジでちゃんとやってくれ。でもあまりその気がないんだったら、申し訳ないけど辞めてくれないか。どっちか選んでくれ」って。スタッフは「期待に添えないかもしれないので辞めようと思います」と言う人や、逆に「残ります」って言ってくれる人もいました。「すごく残りたいけど、リーダー格なのに率先してサボってしまっていた自分が残るのは、店舗にとって良くないと思うから、辞めて外から応援します!」って言ってくれたスタッフがいて、複雑ですけど嬉しかったですね。

お店の改革を始めてからお客さんが増えたんですよ。お店の看板も自分達で場所を探してくくりつけるとか、そんなことを色々やっていたら売り上げも上がったので、面白いなって思いました。力を入れればその分だけ結果が出る。社内で過去最高賞をもらったり、社内売上表彰で3冠も取りました。

そして2年目に、吉祥寺の新店を任せてもらえたんですよ。すごく綺麗で、新しい革新的な店でした。新店を任されることはすごく名誉なことだったので、周りからは「新卒2年目でもう新店? 絶対失敗するから新店は任せるべきじゃない!」みたいに言われました。でも当時の上司は、周りからたくさん批判を受けながらも「佐々木なら大丈夫だ」って言って任せてくれました。「俺がフォローするから」って言いながら、全然手伝ってくれないんですけど(笑)。あの時は3ヶ月間くらい休みなく働いていてきつかったけど、楽しかったですね。

その頃、競合店も出てきていて、吉祥寺に元々あった既存店もその影響で売り上げが下がり、閉店ギリギリまでに追い込まれました。普通なら新店は競合店の近くに出すべきじゃないと思いますけど、いい場所だからと言って結局そこに出店となりました。なので売り上げの不安もあったんですけど、やるっきゃねぇって思いましたね。絶対いい店にしようと思って研修もしっかりやったし、最低でもゲラゲラNo.1店舗にしようと思ってやりました。そしたら売り上げがすごく上がったんですよね。想定以上の売り上げも出て、本当にいいお店ができました。

吉祥寺店で1年が経った時に「お前、新宿の店に行け。立て直して来い」って上司に言われました。でも「嫌です!」って言って(笑)。吉祥寺はあと1年で絶対もっといい店にできると思ったんです。だから「最低でもあと1年はやらせてもらわないと、納得できないです」って頑としていたら、あと1年、吉祥寺店で続けさせてもらえることになりました。

さらに1年が経って「佐々木、もういいだろう」と再度新宿の話があった時に、吉祥寺から新宿本店に移りました。その時にスーパーバイザー(SV)になりました。今のエリアマネージャー(AM)みたいなものです。SVと新宿本店の店長を兼任していたんですが、そのタイミングでお店を大幅にリニューアルしました。個室を導入して料金を高い価格に設定し、スタッフのテコ入れも行いました。そのリニューアルが成功した後は、新宿本店の店長を外れて純粋なSVになり、その後エリアマネージャーになりました。

AMの業務をやりながら、今のベンチャーバンクグループの開発部の人と一緒に、ある程度設備を決めさせてもらうポジションになりました。ずっと設備に興味があったので。お店のリニューアルとか、その時はパソコンのペイント機能を使いながら手描きでレイアウトを描きました。「こういう作りの方が働きやすいんですよね」とか、店長の経験を活かして、開発の人と二人三脚でお店のリニューアルをしていきました。当時は個室を導入しているマンガ喫茶がほとんどなかったので、個室を導入すれば売上げも伸びるような時代だったんです。

そうしてどんどん席を個室に替えていく中で、運営グループのAMとして続けることに限界を感じていきました。それで設備一本にしてもらったんです。店長の頃、僕は誰にも負けない自信がめちゃめちゃあって、社長だろうと誰彼構わず楯突くような奴だったんですよね。でもAMになると、自分だったらもっとこのお店を良くできるのに、って思っても店長を介すとできない。自分の求める6割7割ができる店長もいるし、2割しかできない店長もいる。人を動かすのってすごく難しいなと思いました。自分と他人が同じ意識を持つことって難しい。それにすごくジレンマを感じて、他にも色んなことが重なって「AMはもう辞めよう」と。

それで、運営から設備になりました。その時は会社の業績が下がってきていたし、自分自身でも色々とあって、結構モチベーションが下がっていました。淡々と最低限やることだけをやって6時にピタッと帰る、ていう感じで、もういつ辞めてもいいなって思いながら働いていました。



「ケンちゃんに任せるよ」佐伯社長との出会い

そんな時に佐伯社長(当時は部長)が来て、俺の部屋横浜店を立て直し、Hailey'5cafeという新しいマンガ喫茶のブランドを立ち上げました。そこで「ケンちゃんに任すから」って言われました。私はヨシノリって名前なんですけど、プロレスの佐々木健介と同じ苗字ってだけで、初対面の時から今でもずっと「ケンちゃん」って呼ばれています・・・普通初対面でそれないですよね(笑)。何かすげぇのが来たなって思いましたけど、これは面白くなるかもしれないと思いました。

当時のマンガ喫茶って、今よりも暗くてすごく悪いイメージで、Hailey'5cafeのような概念なんてなかったんですよ。そんな今までの概念にない新しいマンガ喫茶を造るって言ってたので、面白いと思って、段ボールで実物大の模型を作りました。佐伯社長が来てからはやるべき事もすごく多くなって、1人で既存店舗の設備修繕もやってて忙しかったんで、他部署の週3で来ていたアルバイトさんに「ちょっと手伝ってくれない?」って声を掛けて、色々調整して自分の部署に移籍してもらって、かつシフトを週5に増やしてもらって、2人で「モニターの位置がもっと低くないとダメだ」とか「天板の位置をもっと高く、低く」とか、段ボールを使いながら自分でレイアウトも引いてやっていって…今に至る、みたいな感じですかね。

ー佐伯社長が来る前と後でだいぶ変わったんですね。

私、みんなに「変わった」「変わった」って言われるんですよ。鷲見会長にも。佐伯社長も「佐々木は6時ピッタリに上がって全然仕事しないみたいな男だったけど、今じゃ『帰りなよ』と言わなければ夜ずっと残ってるぐらい、本当に変わった」って言うんですけど、働く姿勢は変わってないんです。昔は6時で帰ってたけど、それは自分の中であまり前向きに捉えられない仕事や、後ろ向きなミッションが多くて、会社の為とか店舗の為ではなく、以前の上司の利害の為みたいな意味のない仕事が多かったと思います。あとは、その時に店舗のリニューアルや出店もなかったので。だから6時にピタッと帰ってただけで、働く姿勢は一切変えていないつもりです。今は単純に、やるべきことや面白いことが増えただけなんです。確かにあの時はモチベーションは低かったけど、仕事のやり方をガラッと変えたとかそんなことはなくて。でも、周りから見るとすごく変わったって思われてるんでしょうね。

でも佐伯社長は当たり前にやるべき事をぶらさずにやるし、それを推奨してくれるし、正直やっとまともな常識を持った、組織の柱になるべき上司が来てくれたと感謝しています。

仕事もチームも、なければ作ればいい。

ーそこからどんな風になっていったんですか?

今までは図面を描くのも全部ベンチャーバンクグループの開発部に依頼してたんで、それが2日後に来て、修正を依頼したらまた2日後に来て。このタイムロスがもったいないから、だったら自分で描いちゃおうと思って、CADオペレーターのアルバイトで太田さん(現社員)を雇いました。他にもアルバイトでCADオペレーターを採用し、もともといたアルバイトさんを社員に上げ、みんなで組織を大きくしていきました。内製化した方が速いと思って。やっぱり同じ社内でも、人を挟んでいけばいく程、どんどんズレていくので、運営グループに確認しながら、自分達が主導でやっていった方が絶対効率がいいなって思いました。昔はベンチャーバンクグループの開発部と運営の連絡係みたいな役割だったのが、少しずつ内製化していって、今は基本的に社内でプランニングから設計監理・施工管理まで行っています。図面も描くし、業者さんとのやりとりもするし。

ーそして今は、店舗開発もやっていますよね。

そうですね。去年は店舗の物件候補すら上がってこなかったんですよ。何店舗も出店するぞ!って言ってたのに結局1店舗もできなくて…、できたのは『Hailey'5cafe』のリニューアルオープンだけだったんです。やっぱり本格的に店舗開発を担当する人が必要だなって思いました。なので、今は設備だけじゃなくて物件の仕事もやらせてもらっています。

ー今、働いていて楽しいなって思う時はどんな時ですか?

一緒に働くデザイナーの太田さんが突拍子もない案を持ってくる時とか。無理だよって思いながらも、「でもこういう方法ならできるかな?」「このアイデアならいける」とか言い合って、Hailey'5cafe渋谷は一から主担当として任せてもらって、デザインも一から作って、店舗を業者さんから引き渡してもらって「あぁ、できたぁ・・・」「結構いいもんできたなぁ」って思う時とか。

あと今まで行政や業者さんとのやりとりは私しかできなかったし、やっていなかったのが、チームメンバーがやりとりを始めて、任せても問題ないな、って頼もしく思う時ですかね。

「いいものを作りたい」から妥協しない

ーみんな「いいものを作りたい」っていうゴールは同じですよね。

絶対に妥協したくないですね。Hailey'5cafe渋谷店を立ち上げる時、実は締切りがめちゃめちゃ押してたんですよ。3か月間くらいほぼ休みがなかったです。太田さんも当時はアルバイトだったけど、いつも夜中まで頑張ってくれましたね。僕も一緒に残ってました。あの時は会社として、どうしても夏にオープンさせたかったんです。夏は繁忙期なので、絶対間に合わせなきゃいけないって。本来2ヶ月くらいかかるプランニングの期間を1ヶ月に縮めたりして。これが間に合わなかったら本当にまずいし、1日1日が勝負だったんですよね。お店を作っている施工業者さんから「すみません佐々木さん、今日が締切なんですけど、もう決まりましたか?」って言われるのを「今日の21時までには何とか決めます」って返して。毎日そんな感じで締め切りに追われながらやっていました。でも何とか形になって、売り上げも上がってお客さんの評価ももらったので、いい経験になりましたね。

ー佐藤さんから佐々木さんを紹介してもらった時に、佐々木さんは「意外と周りを見てる」って言ってました。「ちゃんとフォローして面倒見がいい」って。

私がですか? 全然空気読まずに言いたいこと言いますけどね!でも、本当にみんなに感謝してます。伝わってるかどうかは分かんないですけど(笑)。

ー昔からそうだったんですか?部活のキャプテンとか生徒会長をやってたみたいな。

全然!そういう前に出たりするの、すごく嫌なんですよ。だから、自分がいい人間だとは全く思っていません。僕はこんな性格なので、好き嫌いが分かれて、酷評する人もいますし、例えば僕を嫌いな人もたくさんいると思いますね。でもそれは、出る杭は打たれるじゃないけど、他人が言いにくい事、Yes…と飲み込んでしまう事を、はっきりとNo!と言って、その思いに基づいて行動いているという裏返しでもあるかなと、、、。ただ私は自分の行動にやましいことは一切ないし、信念を持ってやってるので、どんな批判をされてもあまり気にしません。一緒に働いてるメンバーには厳しいことも言うし、「よし!すまん。任せた!」とか突き放すような言い方もするので、僕を苦手な人もいるんでしょうけど、ただメンバーは幸い能動的に動く子が多いんです。みんな自分で調べてやるし、太田さんも、それこそ逆に手綱を引っ張っとかないと、それ以上行くな!ってくらい動くし(笑)。だから『自分もやらなきゃな』っていう思いがあります。

資格やキャリアよりも、バイタリティ重視

ー今は佐々木さんが設備と店舗開発を兼任でやってますけど、店舗開発の専門の人が欲しいですよね。

欲しいです。ある程度知識もあって能動的に動ける人だといいですね。こちらから「あそこ行って来て、ここの調べて」と1つ1つ指示するんじゃなくて、例えば店舗の出店基準がどういう基準なのか自分から聞いてきてくれたり、調べていく中で、ここがいいんじゃないか、行って来ていいですか? って言ってきてくれたり。直接付き合いのある業者さんもいるので、その人と密にやり取りしながら能動的に動ける人だとすごくいいと思います。

ーソーエキサイトは意見を聞く会社だから、自分からどんどん来てほしいですね。

そうですね。よく既存店でも新しい店でも「提供する商品の方向性はどうしていきます?」「指示がないから困るんです」ってよくみんな言ってたんです。今の開発グループが僕1人から十何人の大所帯のグループになったのも、別に社長や誰かに指示されたわけでも何でもなくて、自分がこういうのが必要だなって思ったからやっただけなんです。ただ、それを認めてくれる社長だったっていうだけで。どう決めるかは自分次第で、私がまずチームを作ったのも、無かったから作っただけだし、必要だと思ったから作っただけです。だから部下の子たちにも「決まりや方向性や、あった方が良い事が無いならチャンスだよ。無いんだったら自分が作れば良いじゃん。周囲を納得させて、承認を勝ち取れば良いだけでしょ?」って言っています。うちはまだまだ整備されてないところがいっぱいあるんですよね。だからこそやりがいがあると思います。

太田さんもガンガン積極的で、黙れって言っても黙らないくらい(笑)。本当にぶっ飛んだアイデアを持ってるから、Hailey'5cafe渋谷もあんなにメディアに取り上げられるようになったんですよね。めちゃめちゃこだわりましたから。お客さんは絶対気付かないと思うような、ミリ単位の話をみんなで現場でいっつもするんですよ。「これが3ミリこうなると隙間空いちゃうから、この鉄パイプと雑誌棚のとこどうする?」とか、施工中の現場の定例会議では夕方から夜遅くまで、僕も太田さんも業者さんも残ってあーでもない、こーでもない、と毎回議論してました。「ここどうする?」「こうならいいんじゃないか」「こうは?」「いやダメだ」とか「振出しに戻った!」とか。雑誌棚とかそこまで見ないじゃないですか。黒のスチールに木を使ってるんですけど「ただの平ステンを板に貼るのか」「いや、雰囲気違うから」って言って、鉄の角パイプを使う。「ここの焼き付け塗装どうする?」「ペイントじゃダメ?」「それはダメだ。剥がれるから焼き付けにして、工場で焼き付けたものを持って来よう」とか。「じゃあコストはどうする?」っていうのをミリ単位で、めちゃめちゃこだわりを持ってやってたので。チームみんなでそれをやるので、受け身の人だとたぶん難しいですね。

ー今は施工管理や設計監理を募集していますが、デザイン専門の人と工程管理をする人、1人ずつ採用したいイメージなんでしょうか?

1人でどっちもできれば1番いいですね。今いるメンバーは、どっちもやってるんですよ。一般的にはデザインをする人は現場にはあまり出ないで、現場は業者の施工管理に任せるんですけど、うちはデザインをやりつつ、ちゃんと現場にも出て設計や施工確認もやります。ゼロから全部やる。施工管理の業者さんともちゃんとやりとりをする。だから、職種で言ったら施工管理というか広い意味での設計監理ですね。他のメンバーも新ブランドの立ち上げで、今日も明日も、毎週現場に行っています。だからどっちもできればいいですけど、もちろん施工管理だけでも採用したいですよ。僕も図面は引けないですし。今は時間もないし・・・。

私の仕事は色んな店舗を見なきゃいけないので、図面は「これは〇〇さん頼むね」「これは〇〇さんにお願いしていいかな」って。私は図面も含めて1人でできるわけじゃないので、私の下にアルバイトのCADオペレーターについてもらって、ツーマンセルで動くっていうやり方でやってきました。太田さんも全部の図面を描いてたら、他の案件も進めてるので、時間が足りません。私と太田さんがツーマンセルで進めていたのを、今後は太田さんとCADオペレーターのアルバイトさんとのツーマンセルでやってもらう。今後の組織としては2人1組のツーマンセルのチームをいくつか作っていって、それぞれの店舗を担当していく方法でやっていきたいと考えています。

ーベストは両方できる人だけど、どちらかだけでも大丈夫なんですね?

大丈夫です。今のあるメンバーも、建築の専門学校を中退して、その後に携帯販売ショップで働いて、前職で1店舗だけ立ち上げというか施工に携わったくらいなので、経験や実務はあまりないんですよね。それでも、この子なら大丈夫だと思ったので、初めは契約社員で採用し、今は専門職正社員になりました。

ー佐々木さんはこれから会社をどうしていきたいですか?

やっぱり売上げを伸ばしたいですよね。そのためには出店しなきゃいけない。既存店に頼りっぱなしだと売上げが遠のいちゃうので、今は新規事業を考えたり、計画したり、すごくいい流れになってると思ってます。出店して売上げを伸ばして、会社を大きくしていきたいです。会社が大きくならないと、私も上のポジションへ行けないじゃないですか。自分自身が出世したいっていう願望ではなく、私が上がらないと下の子も上がって行かないので、それはやってあげないといけないと思います。チームも部署もポジションをしっかり作ってあげたい。

ー佐々木さん個人としては野心とかないですか?

外に売りたいですね。デザインも独自でやってるから、デザインを外に売りたいです。もっと人が増えたらですよ!「うちHailey'5cafeとかやってる会社ですよ。うちに任せてみませんか?」みたいな感じで、請負でデザインから施工管理まで一貫して。施工業者さんもできれば買いたいなって思ってます。今、部署は非営利だけど、営利の部門になったら可能性がすごく拡がるじゃないですか。別に独立がしたいとかいうわけじゃないんですけど、そういう風になっていけば面白いかなって。

ーその話はこうしてインタビューしないと知れなかったですね!

会社として建設業の資格を持ってないと、2級建築士とか1級建築士の試験資格に必要な認定をしてあげられないんですよ。1級建築士の資格を取りたいと思っているメンバーがいるんですけど、今の状態だと、実務にはなるけど認定を自社でできないんですよ。そういうこともあるから、建築業の認可を得て、ここで認定をさせられるってなれば、その子も辞めないでもここで建築士を取れるし。応募する方にも、「ソーエキサイトって認可取ってるんだ」「いい経験になるぞ」って思ってもらえると思うんです。別に建設業をやってるわけじゃないんですけど、働く人のプラスになるならいいかなって思ってます。そのためには、まず売り上げを伸ばさないと。

ー最後に、中途入社を検討してる人に伝えたいことはありますか?

一アルバイトスタッフが新しいブランドのデザインから図面から、最初から最後までを作れることってないと思うんですよ。CADが描けるけど資格は持ってない。ただ、太田さんはバイタリティもアイデアもあったので任せました。資格やキャリアじゃない。バイタリティさえあれば、Hailey'5cafeみたいな建築コストがかなりかかるようなお店も、アルバイトであってもゼロから提案できる。自分でデザインして、図面も自分で管理する。うちの会社は自分たちが発注者であり、自分たちがプランニングをしているから、自分たちの思いを妥協することなく1番形にできるんです。そういう職場ってなかなかないと思うんですよ。そういう会社なので、バイタリティある人はめちゃめちゃやりがいがあると思いますね。

ーじゃあ最後に、次にインタビューする人を紹介してください。

太田さんですね。

ーこれだけ話を聞いていたら、確かに太田さんてどんな人なんだろう?って気になりますね。

太田さんがいなかったら今のHailey'5cafe渋谷はないので。あのクオリティで、あそこまで女性のお客さんに支持されるようにはなってないですね。Hailey'5cafe渋谷にフェイクグリーンの葉っぱがあるんですけど、初めに社長があれを「カウンターの後ろの壁にガッツリ入れたい」って言ったところから始まったんですよ。僕と太田さんは「・・・えっ? カウンターバックにガッツリはどうなんだろう?」って。じゃあそれを全否定するのかと言ったらそういうわけでもなくて、「木を斜めに切って、この斜めのとこにフェイクグリーン入れたらどうですか?」とか、どうしたら取り入れられるかを考えました。退店機横の壁も斜めにカットしてるんですけど、そのアイデアも新しくて面白いと思いましたね。社長の意見を活かしながら、更に良くするにはどうしたらいいのか? 発想の転換や応用力、諦めない姿勢がすごいと思います。

ー次回の太田さんのインタビューも楽しみです!お忙しい中、ありがとうございました!

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