私たちは、かつてないほど分断された世界に生きています。
経済はこれまでになく発展しました。
けれど、それによって世界が平等になったわけではありません。
情報は誰でも手に入るようになりました。
しかし人々は、むしろそれぞれの「情報の繭」に閉じこもっています。
短い動画が読書に取って代わり、
断片的な表現が、相手を理解しようとする忍耐を奪いました。
感情が事実に先行し、
立場が思考に先行する。
衝突は消えたのではなく、
ただ形を変えただけです。
それは国家間だけでなく、
物語、アイデンティティ、価値観、
そしてシステムの内部にまで入り込んでいます。
技術は進化した。人との距離はどうだろうか
こうした状況の中で、AI は急速に進化しています。
効率は、確かに向上しました。
生産性も、可能性も、広がりました。
しかし同時に、
人と人、
人と技術の距離は、静かに広がっているようにも感じます。
多くの問題は「技術の変化」として語られます。
けれど、私たちは次第にこう感じるようになりました。
本当の課題は、技術そのものではないのではないか。
分断が前提となった世界で、何をつくるのか
分断がすでに前提となったこの世界で、
私たちはどこに立ち、何をつくるのか。
何を効率化し、
何を守り、
何をあえて残すのか。
その問いに向き合い続けるところから、
私たちの挑戦は始まりました。
次回予告
「バベルの塔は、なぜ崩れたのか?」