日本の99%を占める中小企業にデジタルシフトを起こせ! 和田広大×吉村卓生(SO Technologies株式会社)【前編】 | SPECIAL INTERVIEW
あらゆる面で日本の基盤を下支えしている中小企業に向けにマーケティング支援を行っているSO ...
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(転載元:Forkwell Press エンジニアの生き様をウォッチするメディア)※インタビュー内容は取材時点のものです。ご了承ください。
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「稼ぐ力をこの国のすみずみまで。」このミッションを実現するために自分たちに何ができるか? デジタル領域のマーケティング企業であるSOTが提供するのは、多くの中小企業が抱える「悩み」に寄り添ったソリューションでした。
SOTが行うのは、中小企業が集客のために利用する広告代理店への支援。『ATOM』のプロダクトオーナーを務める和田広大さんは、広告代理店を介することで、中小企業の「悩み」「困りごと」に絞った支援が可能になったといいます。
和田 広告代理店のビジネス構造って、いわゆる「労働集約型」なんですよね。多くの代理店がすべて人力で、社員一人が何社のクライアントを持てるかみたいな構造でやっていると思うんですね。これには限界があるし、クライアントである中小企業にとっても効率が悪い。テクロコ設立時は、マーケティングツールを中小企業に広げていくやり方でやっていたのですが、中小企業の一番の困りごとである「売り上げがなかなか伸びない」という課題と我々の強みを生かすと、ツールの販売だけでなく、「ネット広告」にも事業展開した方が効果的という結論に至ったんです。そこでSOTでは、中小企業の中でも、中小企業をクライアントに持つ、ネット広告代理店をターゲットにビジネスを始めようということになりました。
ネット広告の運用を行う広告代理店にアプローチすることで、中小企業のデジタルシフトに寄与する。SOTがリリースしたのが、運用型広告を取り扱う広告代理店様向けの業務効率化ツール『ATOM』でした。
和田 僕と吉村がメインで関わっている『ATOM』は、簡単に説明すると、ネット広告を運用している代理店向けの業務効率化のツールです。先ほどお話ししたように、広告代理店のビジネス構造はどうしても労働集約型になってしまっていて、一人の社員が5社担当したら5社分の売り上げ、2倍にしようとしたら一人で10社抱えるしかないという構造なんですね。業界的に人手不足、経験者もなかなか採用できない中で、会社が求める業績を上げようとすると、深夜残業、休日出勤も当たり前、旅行に行くのもパソコンを持っていかないとみたいな環境になっているんですね それが故に離職率が高かったりもする。業界の構造を改善するために業務効率化のツールであるATOMを提供しているんです。
和田 一例を挙げると、広告代理店で成果レポートの作成という業務があって、これが生産性が悪くて負担になっているんですね。広告成果を集計してレポートにまとめる基本は月次、週次業務なんですが、一人あたりの担当者が増えれば増えるほどこの作業量が大きな負担になって、月初の1週間がこれだけで過ぎていったり、2徹、3徹してメンタルブレイクしていったりということが起きている。これを全部自動化して、レポートを自動的に生成しますよというのがATOMの一つの機能です。
吉村 ATOMでは、既存サービスと新規サービスの二つの開発チームが動いています。既存サービスは、新機能の追加開発、運用保守の開発のディレクションを、新規サービスの方は、現在は要件を詰めている段階なのでプロダクトマネージャーやデザイナーと一緒に要件を詰めたり、スケジュール管理をすることが主な仕事になっています。部長業務としてエンジニアの目標設定だったりとか評価というところも携わっています。
吉村 まず言語のところですよね。2019年に入社して最初にやったのが、開発言語の選定でした。元々はPHPを採用していたのですが、現在は、サーバーサイドは GO、フロントエンドはVueとTypeScriptが標準になっています。インフラ面では AWS で運用していて、元々はEC2、RDS、S3といった昔からあるサービスのみを利用していたのですが、現在はサーバレスやコンテナを推進していて、ECS、Lambda、RDS、フロントはCloudFrontとS3といった構成で開発を進めています。また、開発プロセスはScrumを導入しており、タスクの透明度を上げることにより属人化を防ぎ、進捗や課題を可視化することで日々改善し、チームとしての成長を促しています。
吉村 本当にそうですよね。個人的にも仕事をする上で環境って大事だなと実感しています。エンジニアとして、金融系のSEを長くやっていたのですが、SIerで働いていると、どうしても技術的に閉鎖的な環境になっていってしまうんです。もっとオープンな環境で、自分が成長できる仕事をしたいなと思ってWeb開発にシフトしていった経験があるので、エンジニア一人ひとりが成長できる環境というのは意識しています。
エンジニアは、ともするとプロセスや結果だけに目をやりがちです。どんなにすごい技術を使っていても、パフォーマンスがどんなに良くても、ユーザーが求めていたものと違うところに着地してしまっては、目的を達成できません。
吉村 長くエンジニアをやっていると、“難しい人”と一緒に仕事をする経験もありますよね(笑)。技術がバリバリで正論を言うんだけれど、周りにネガティブな影響を与えてしまう人は難しいですよね。技術だけじゃダメで、コミュニケーション能力もすごく大事になってくるのかなと思います。
和田 個人のパフォーマンスの問題ではなくて、チームとしての足場が揺らいでしまうので、ブリリアントジャーク的なエンジニアは弊社には必要ないかなと思っています。
吉村 個人だけでなく、会社として、組織としての雰囲気づくりも重要だと思います。会社としては、メンバーの成長に対して障害がないことが大切。よくあるのは何か新しいことをするのに稟議を通すのに時間がかかる、新しいことを取り入れづらい環境。その点、SOTでは、経営陣、非エンジニア人材にもエンジニアに対する理解がすごくあって、新しいことにチャレンジするの背中を押してくれますね。「これをやってみたい」と言ったのがたとえ、新卒の子でも、まずはやってみようという雰囲気になります。
和田 SOTでは、前例がないことでも積極的に取り組もう、という気概で事業に打ち込んでいるので、やるべきことをやって行くと必然的にすべてチャレンジにつながるのかなと思っています。失敗するか成功するかどうかは別にして、挑戦することで社員が成長する環境に置かれるという考え方です。
こうした環境をつくるためには、会社側がいろいろな意味で「強く」ないといけないと思っています。社員の学びに対して月10万まで費用補助する仕組み、海外のカンファレンスに会社の負担で行っていいよとか、現在は新型コロナウイルスの影響でカンファレンスもありませんが、学ぶ姿勢を持つ社員を後押しするような仕組みはどんどんつくっています。
和田 ソウルドアウト代表に「 MBAを取りに行け」と強く背中を押されまして。当時は実務経験は法務がほとんどで、マーケティングの知見をアップデートしたかったので、会社からの時間的な融通を利かせてもらったり、費用補助してもらったりして学ぶことができました。
吉村 技術的なアウトプットの部分は強化していきたいと思って取り組み始めています。社内での勉強会を定期的に開催したり、外部公開用のブログを書く時間を業務時間内に設けたり。アウトプットがないと、成長の指標がわからなくてなかなか成長が実感できないんですよね。「こういうことを習得した」「こんなことをやってます」という事例を定期的にアウトプットしていく癖をつけることで、成長の可視化ができるのかなと思っています。
ATOMのリリース以降、新規開発も含め新たなフェーズに突入しているSOT。今いるメンバーの成長はもちろん、一緒に成長できる新たな人材を求めています。SOTが求める人材、和田さん、吉村さんが一緒に働きたい人材とは一体どんな人材なのでしょう?
吉村 SOTってエンジニアがすごく明るいんですよね。他社のエンジニアが暗いという意味ではなくて、成果に対しての評価が適性で、お互いのコミュニケーションも活発で、エンジニアが明るく元気に働けるという意味なんですけど。こうした雰囲気が合う人、技術面では成長意欲が豊富な人と一緒に働きたいですね。今まで培った技術、現在の技術レベルも大切ですけど、新しい技術にどんどん挑戦していくことはそれよりもっと大切。成長したい人に来てほしいなと思います。
和田 「誰かのためにがんばれる人」ですかね。「自分が関わっている仕事を通じて誰かの役に立ちたい」、「スキルはそのための手段」という人と一緒に働きたいですね。
私たちがつくっているプロダクトは、すごくバーチカルな領域ですが、シェアはナンバーワンで、お客様に非常に信頼して使っていただいています。一方で、山登りにたとえると、現在地はまだまだ3合目とか4合目。目指している世界観からすると、これからもっともっと進化できるし、していかなければいけないと思っています。
これからのプロダクトの進化、会社としての成長は、今いる社員だけじゃなくてこれからジョインしていただく方々の活躍にかかっています。
「日本中、どこでも、だれでも、カンタンに、その情熱を稼ぐ力に変えるデジタル集客プラットフォームを創る。」
中小企業支援を通じて、「稼ぐ力をこの国のすみずみまで。」に行き渡らせるデジタルシフトを一緒に起こしましょう。