株式会社シノプス|note
7月1日に東京営業所をワークスタイリング 東京ミッドタウン⽇⽐⾕に移転し、名称を東京オフィスに改称しました。さらに6月にはリモートワーク制度の見直しも行いました。今回は東京オフィスと新しいリモートワーク制度についてご紹介します! シノプスの在宅勤務率は93.9%! ...
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最近、コンビニエンスストアやスーパーマーケットの売り場で「てまえどりにご協力ください」というPOPを見かけませんか?これは、食品ロスを削減するために、「てまえどり行動」を促すためのものです。今回は「てまえどり」についてご紹介します。
食品ロスとは、「本来は食べられるのになにかしらの理由により廃棄されてしまう食品」のことです。農林水産省の推計によると2020年度の国内の食品ロス量は年522万トンで、このうち商品の製造、流通過程を含む食品関連事業者から発生する事業系食品ロス量は275万トンと半数以上を占めています。
出典:農林水産省「食品ロス量(令和2年度推計値)を公表」
食品ロスが増加することは、環境問題などさまざま影響を及ぼします。
1.食料資源の無駄使い
世界人口は増加傾向にありまるため、将来は深刻な食料不足が起きると予想されています。必要な人に食料が行き渡っていないという問題は今でも発生していますが、このまま食品ロスを放置すれば、食料不足問題はより深刻化するとされています。
2.環境負荷
食品を焼却処理する際にCO2が排出されるため、地球温暖化を進行させます。焼却後の灰の埋め立ても環境負荷につながります。
3.経済損失
生産過程や流通において多くのコストがかかっています。エネルギー資源はもちろん、生産者や労働者が費やした手間や時間も無駄になってしまうわけです。食品ロスを減らせば人的リソースの無駄遣いも減り、いま日本が取り組んでいる働き方改革にも貢献する
「持続可能な開発目標」(Sustainable Development Goals、SDGs)のターゲットでも、2030年までに小売・消費レベルにおける世界全体の一人当たりの食品廃棄物を半減させることが盛り込まれるなど、国際的な食品ロス削減の機運が近年高まっています。
日本でも国をあげて食品ロス削減に取り組んでおり、農林水産省は事業系の食品ロスを、2030年度までに273万トンに減少させる目標を掲げています。
製造、流通過程を含む食品関連事業者から発生する食品ロスを削減する取り組みをご紹介します。
農林水産省、環境省、消費者庁は2021年6月から日本フランチャイズチェーン協会などと共同で「てまえどり行動」を呼びかけています。
てまえどりとは
購入してすぐに食べる場合に、商品棚の手前にある商品など、販売期限の迫った商品を積極的に選ぶ購買行動
「すぐにたべるなら、手前をえらぶ。『てまえどり』にご協力ください」と書かれたアテンションPOPやポスターを作成し、各店舗では、おにぎりや弁当、サンドイッチ等の棚に掲示しています。同協会に加盟するコンビニエンスストア各社の店舗で呼びかけをスタートし、徐々に全国のスーパーマーケットなど小売業界に広がりはじめています。
参考:小売店舗で消費者に「てまえどり」を呼びかけます
(2021年6月1日 農林水産省 報道発表資料)
需要予測型自動発注サービス「sinops」は、賞味期限の世代を考慮した自動発注が可能です。自然にてまえどりされる売場づくりを実現できます!
例えばスーパーの牛乳売場で同じ商品の牛乳でも賞味期限が長いものを選んで購入したことはありませんか?同じ商品でも賞味期限が1日2日賞味期限が長い方を購入したい!と思いますよね。
このように、「奥から取られてしまう売場」とは、「賞味期限の世代が管理されていない売場」です。売場に陳列する賞味期限の世代を管理できれば、「自然にてまえどりされる売場」が実現できます。
先ほど例にあげた牛乳は小売業では日配品と呼ばれるカテゴリです。日配品とは、その名の通り毎日店舗に配送される賞味期限の短い食品のことです。 代表的なものに、牛乳、乳製品、パン、野菜、豆腐などがあげられます。
こうした日配品は賞味期限が短いほか、売れ行きは天候や価格、人の行動心理などさまざまなものに影響されます。そのため、発注数は発注担当者の経験と勘に頼ることが多いです。さらに毎日配達されるため、賞味期限の世代管理が難しいという問題があります。
sinopsは「勘と経験」に依存してきた日配品の需要予測と発注のシステム化に成功しました!天候や曜日による来店客数の変化、過去の販売実績データなどから商品ごとの需要を予測し、適切な数量を自動で発注します。さらに、賞味期限情報を考慮した発注により、陳列棚に並ぶ商品の世代数を減らすことが可能です。
日配品のほか、パンや惣菜といったその日に売り切らなくてはならないような食品カテゴリの自動発注も得意です!
このほか、AIが値引きタイミングと値引き額を算出する「sinops-CLOUD AI値引」により、食品ロスを半減させた取り組みなどもnoteでご紹介しています!ぜひご覧ください。
sinopsは食品ロス削減のほか、小売業の現場・作業改善に寄与するサービスを各種展開しています。詳細は「sinops-CLOUDサービスサイト」をご覧ください。