こんにちは、株式会社Shake採用担当です。
Shakeは富山と東京の2拠点の会社です。代表の西野は毎月その間を行き来していて、本人いわく「東京5割、富山5割」。
地方で働くことには、いまだに2つの極端なイメージがあります。「地方=仕事が小さい」と「地方移住=東京を捨てる」。今回はその両方に、富山生まれ・富山育ちの代表が実体験で反論します。UターンやIターンを考えている人、「地元で働きたいけどキャリアが不安」な人に、一番読んでほしい記事です。
目次
- なぜ富山の会社が、東京に出たのか
- 東京進出の予算は、年130万円だった
- 「地方の仕事は小さい」は本当か
- 地方大会で優勝してから、全国大会へ
- 富山と東京、Shakeでの働き方の実際
- 「地元に何かを返したい」人へ
1. なぜ富山の会社が、東京に出たのか
——西野さんは富山生まれで、キャリアも富山のWebマーケ会社からスタートですよね。
西野:はい。28歳で独立したときも、最初は「富山のマーケットで戦おう」と思っていました。でもすぐに気づいたんです。地方って、お客さんの数が限られているから、同業他社とのお客さんの取り合いになるんですよ。前職とも、地元の代理店とも。このしがらみから抜け出せない。
ビジネスはマーケット選定で決まる、というのが僕の持論です。マーケットには「何を扱うか」と「どこで戦うか」の2つがあって、日本で一番マーケットがでかい県はどこですか、と考えたら答えは誰でも分かる。だから東京に拠点を作りました。
2. 東京進出の予算は、年130万円だった
——とはいえ「地元を離れる」のは大きな決断に見えます。
西野:ここ、声を大にして言いたいんですが——東京進出って、実は年130万円でできるんですよ。
家賃8万円のアパートを借りる初期費用が20万円くらい。プラス家賃12ヶ月分で約110万円。合わせて130万円で、東京に拠点が持てます。そして富山と東京は、2時間ちょっとで行き来できる。
——「東京か地元か」の二択ではない、と。
西野:そうです。地元を捨てるんじゃなくて、拠点をもう1個作るだけ。僕は「地元に残りたいから残る」は素敵な選択だと思いますが、「地元を捨てたくないから挑戦しない」は、ちょっとずれていると思っていて。
東京でいろんな知見を貯めて、いろんな仲間を作って、それを地元に還元するほうが、よっぽど地元のためになりませんか。外貨を稼いで地元に戻す、に近い感覚です。Shakeの社員の多くが富山にいて、僕が東京で取ってきた案件や知見がそこに流れる。この構造自体が、僕なりの地元への還元です。
3. 「地方の仕事は小さい」は本当か
——実際、富山と東京で仕事の質は違いますか。
西野:違いは「規模」より「役割」ですね。東京は情報と人脈の最前線。経営者コミュニティ、最新のAI活用、大きな案件との接点は、やっぱり東京が速い。
でも「地方の仕事が小さい」は嘘です。うちの採用支援の実測データでいうと、支援先の中心は北陸の中小企業ですが、金沢の行列ができる人気店、創業70年を超える老舗、県外からも仕事が来る専門企業——地方には、東京が知らないだけの強い会社が山ほどある。その経営者と直接向き合って、採用やAI導入という経営の中枢を任せてもらえる。これ、東京の大企業相手の仕事だと、若手にはなかなか回ってこない打席です。
あと、地方は伸びている分野のプレイヤーが少ない。僕が23歳で入れたのも「富山 Webマーケ」で検索して一番上の会社でしたが、逆に言えば地方では、伸びている業界に入ること自体が簡単なんです。AIも採用支援も、富山では競合がほぼいない。先行者になれる場所で戦えるのは、地方の圧倒的なメリットです。
4. 地方大会で優勝してから、全国大会へ
——キャリアの順番として、地方スタートはアリですか。
西野:僕は「地方大会で優勝してから全国大会」でいいと思っています。僕自身、富山で売上を作り切る経験をしてから東京に出ました。地元で勝てないなら、東京ではなおさら勝てない。逆に地元で勝ち切った経験は、どこでも通用する自信になります。
面白いのは、最近は逆の流れもあることです。東京の経営者と話すと「東京はもうパンパンだから、地方のマーケットを掘りたい」という人がすごく多い。地方×伸びている分野は、実は今いちばん空いている椅子なんですよ。Shakeはその椅子に、富山出身という地の利を持って座っている会社です。
5. 富山と東京、Shakeでの働き方の実際
——メンバーの働き方は、実際どうなっていますか。
西野:社員は富山が中心で、僕は直近だと東京5割・富山3割・県外出張2割くらいで動いています。AI導入支援で全国の現場にも飛ぶので。最初に採用した2人も富山です。幼馴染と、紹介で来てくれた未経験の若い子。
ただ、採用の方針は一段階変わりました。創業期は「気合いの入った若いやつがいたら紹介して」と言い回る紹介採用でしたが(笑)、いまは東京で実績とキャリアのある人を、年収600〜800万でお迎えする採用に切り替えています。いい人なら、1,000万も全然払います。
昔、先輩経営者に「1,000万払って人を雇えばいいじゃん」と言われて衝撃を受けた僕が、いまは自分がそれを言う側になりました。富山の若い力と、東京の経験値。この両方が揃うのが、いまのShakeの体制です。
僕の1日の中身は、ほぼミーティングです。営業、業務委託のパートナーとの打ち合わせ、採用面談。意思決定と「人に会うこと」に時間を全振りして、作業はAIと仕組みに任せる、という配分ですね。新幹線の移動時間は、睡眠が足りないときは一気に寝ます(笑)。あとは本を読むか、意外と作業も進みます。移動は「失われる時間」ではなくて、使い方次第です。
仕事のやり方は、前の記事で話したとおりAIが前提なので、富山にいることのハンデはほぼありません。提案書も議事録も分析も、場所に関係なく同じスピードで出る。東京の案件の知見は、そのまま富山のメンバーの武器になります。
——2拠点で、一番よかったことは何ですか。
西野:人とのつながりが、「50と50」に分かれるんじゃなくて「100と100」で増えていくことです。富山で築いた100のつながりはそのまま残って、東京で新しい100ができる。さらにその100と100をつなぐと、「この人とこの人を会わせたい」が生まれて、つながりがつながりを呼ぶ。波及効果まで入れたら、200じゃきかなくなります。
あと、大人になって思えるようになったんですが、仲間の形って一つじゃないんですよね。昔みたいに毎週つるむのが友達、だけじゃなくて、パッと集まって近況を報告し合って、共感して、学び合って、また半年後や1年後に会う。この距離感の仲間が2つの街にいるのは、純粋に人生が豊かです。
——率直に、地方で働くデメリットは。
西野:正直に言うと、最先端の「空気」は東京にあります。経営者同士の偶然の出会い、熱量の高い場。だから僕が東京でそれを浴びて、持ち帰る役をやっています。あとは、移動はやっぱり体力を使います。だから新幹線で寝るんです(笑)。
6. 「地元に何かを返したい」人へ
——最後に、どんな人に来てほしいですか。
西野:3種類の人に届いてほしいです。
- Uターン・Iターンを考えている人:東京水準の仕事のやり方(AI前提・スピード前提)を、富山にいながらやれます。「地方に帰る=キャリアを諦める」をうちで壊してほしい
- 富山にいて、くすぶっている人:昔の僕です。「俺はこのままじゃ終われない」と思っているなら、地元にいながら全国レベルの打席に立てる環境があります
- 東京で、地方マーケットの可能性に気づいている人:一番空いている椅子を、一緒に取りに行きましょう
地元で働くことと、大きな挑戦をすることは、両立します。僕たちがその証明になっていくので、一緒にやりましょう。
ここまで読んでいただきありがとうございます。富山でも、東京でも、オンラインでも面談できます。「地元の話だけしに来る」でも大歓迎です。