不動産業界特化でWebサイト・システム開発や不動産テック分野でのサービスを作っている「サービシンク」の代表、名村です。
今回はサービシンクの「社是」がなぜ生まれたのか?についてご紹介をしたいと思います。
まずサービシンクの社是のご紹介です。
「アイデアをサービスに、サービスをユーザに、ユーザをハッピーに」
これをサービシンクでは掲げています。
この「社是」ですが、ネットで調べてみると、
社是とは,会社が追求すべき理念,会社の社会的存在理由あるいは会社の基本方針を示したもの。(コトバンク)
という記述があります。
サービシンクにとっての社是とは正にこの通りです。
この会社自体がなぜ存在していているのか?何を行うべきなのか?を表すものとなっています。
サービシンクにとっての「社是」と「経営理念」の違い
ここまでを読むと「経営理念と何が違うの?」と思う方もいると思います。
たしかに社是には色々な考え方があります。
一例として「社是は経営理念をキャッチコピー化したもの」「複数の条文からなりたつ経営理念の最重要項目を抜粋したもの」というものもあります。
サービシンクの「経営理念」自体はまた次回ご紹介をするとして、サービシンクにとって「社是」とは、事業を続ける上で絶対に守らなければならない核となるものです。
一方「経営理念」は事業活動を行う上で何を目指すのか?という観点に立っています。
つまり、サービシンクにとっては「経営理念」よりも「社是」の方が上位概念、もしくは、会社の中心に据えているもの、となります。
「アイデア」「サービス」「ユーザ」とは?
社是の中に入っている「アイデア」「サービス」「ユーザ」という言葉に込めた意味についてです。
- 「アイデア」:クライアント・自社のビジネスモデル
- 「サービス」 :サービスの利用者にとって「わかる形」にする活動すべて
- 「ユーザ」 :サービスの利用者(いわゆるエンドユーザ)
社是の中で使われている言葉にはこの意味を持たせています。
「ものづくり」に携わる上で、我々は「なぜ作り、何を作り、誰に届けるのか?」を考え、たとえ商売としての利益があるとしても、最終的に利用者が「ハッピー」にならないものにはNoをいう。
それが我々の社是に込められています。
もちろん商売をしているので、発注をいただいているクライアントをハッピーにするのは当然のことです。
一方、「作るもの」にフォーカスした場合にクライアントのハッピーは最優先ではありません。
なぜなら、それを最優先にすると、クライアントからのエンドユーザに対しての不正・不誠実な依頼・ビジネス案件でも受けてしまうことになってしまいます。
「仕事だから仕方ないよね」というような事が仕事をしているとゼロではありません。
私はこの仕事を1996年から続けていて、ごく希にそういう機会にあったことがありますが、その前提で生まれてくるものを作る事が悲しいのです。
自分の人生の何分の一かを費やして作るものがが、最終的に「誰のためにもならないものを作る」というものほど悲しいことはありません。
みなさんもそうではないでしょうか?
サービシンク、そしてサービシンクにいるメンバー全員にとってもっとも大事なのは公明正大に仕事をし、公明正大な仕事のお手伝いをすることです。
ですから相手を「ハッピー」にするのは当然であり大前提。
ただしその優先順位は、エンドユーザ>クライアントとなる、ということです。
仕事においてクライアントの先にいるエンドユーザ、つまりは社会がハッピーにならずして、一時的なハッピーはあっても、最終的にクライアントがハッピーになることはないと考えているからです。
弊社に案件をご依頼いただくお客さまの中には「会社で、部署で、上司が決めたことだから・・・」ということがあってご依頼をいただく場合があります。
その場合でも、サービシンクがお受けする限り、我々は「エンドユーザのためになるのか?」「クライアントの事業収益に寄与できるのか?」の視点を絶対にもつようにしています。
それに外れることがあれば、理由をお伝えした上でNoいい、必ず代替案の提示することを全員が意識をしています。
これは「仕事だから当たり前」かもしれません。
ですが、この当然を我々は「社是」に据えることで、会社として全員が目指す指針とした次第です。
2016年から加わった「ユーザをハッピーに」
新卒説明会を始めとして会社の話をする時には「社是」の話をすることが多いのですが、実は2015年末まで弊社の社是は「アイデアをサービスに、サービスをユーザに」でした。
つまり最後の「ユーザをハッピーに」という部分がなかったのです。
サービシンクは、2010年の創業から6年間でいただいた信用を元にして、更に「サービスを考え抜く」活動を拡大することに決めました。
2016年からの活動を「次のサービシンク」を創っていく「第二創業期」と位置づけた訳です。
その一つが「2020年50人構想」です。
その「第二創業期」に入るための準備をしている2015年9月〜12月に、今後のサービシンクが担っていくべき社会的な責任などを考えた時に出てきたのが「ユーザをハッピーに」の言葉でした。
前段でも書かせていただきましたとおり、「最終的にサービスを利用するユーザがハッピーにならないもの作っていては、長い目で見た時に我々の社会的な価値はなくなる」と考えたことがきっかけでした。
サービシンクの「社是」に込めたこれらの想いを具現化していくための仲間をサービシンクではまだまだ待っています。
今後もよろしくお願いいたします。