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サーバーワークスに出会ったきっかけは?
サーバーワークスとは僕が以前、特定派遣として働いていた時期に出会いました。当時の会社の一大事業だった「インターネット出願サービスの立ち上げ」に深く関わらせてもらえた印象に残る職場でした。
前職から転職することは早い段階から決めていました。特定派遣という形式はいろいろな現場を見ることができて面白くはありましたが消耗は激しい。ずっとやり続けるものではないと思っていました。だから30歳くらいを一区切りとして、その区切りまでに得られるだけのものを得てその間に「一番面白い」と思った会社で働こうと考えていました。
もっとも、その区切りとは別に、ある種のもどかしさも募るようになっていました。前職よりも前、プログラマーとしての第一歩を踏んだ会社では「生鮮食品のトレーサビリティシステム」を一から創る案件に携わっていました。当時の先輩が「自分たちのサービスを作っているほうが面白い」と言っていた意味がわかるようになってきたんですよ。その会社以降、一つのサービスにじっくり携わることから長らく離れていました。立ち上げの一番つらいところをやったのにあとは遠くで見るしかない・・・。この状態を日に日にもどかしく感じるようになりました。また、3ヶ月に1回くらいのペースで別案件に取り組み、しかも同じパターンの仕事が案外多いという当時の職場では、技術者として一貫した成長をすることが望みづらいということにも気づき始めていました。
だから、転職先の要件として「自社開発ができる会社」、「新しいことに取り組み続けられる会社」ということは意識していました。
なるほど。数多くの会社を見てきたうえで、サーバーワークスを次のステージとして選ばれたのはなぜだったのでしょうか。
懐の深い会社であることを強く感じていました。派遣なのに社員旅行(金曜土曜の1泊2日)に呼んでもらったことがあるんですよ。あとはプロジェクトのマネジメントも任せてくれましたしね。経験不足の自覚があって「絶対適任じゃないですよ」と言ったのですが、「経験して覚えていってよ」とそのまま任せてくれた。正社員でもないのにちゃんと教育してくれたんです。この会社は、派遣とか正社員とかそういう区分で人を見ていないんだなと意気に感じました。
もちろん、「開発ができる」、「新しいことに取り組み続けられる会社」という条件にも合っていそうでした。自社開発しているAWS自動化ツール"Cloud Automator"の前身となる"Cloudworks"がリリースされたときには、ちょっと嫉妬して「俺もはやいところ加わりたい」と思ったものです。
そうした直感は当たっていましたか?
はい。懐の深さということで言えば、自社開発専任の部署は僕が入社した当時に実はなかったんです。開発がやりたくて仕方がなかった僕の直談判を、上司が受け入れてくれたことで立ち上げられたんですよね。
そこでは技術的な挑戦をたくさんさせてもらいました。特に"Cloud Automator"のver1.0の開発に取り組んだときのことは印象深いです。大変なことばかりでしたが同時に楽しくて仕方ないことばかりでした。例えば、バックグラウンドジョブの構築・実行に絶大な効果を発揮するAmazon Simple Workflowというサービスがあります。有力なサービスである反面、細かい理解と設定が必要なサービスでもあります。当初は使いこなすのにだいぶ苦労しましたけど、その威力を実感できはじめたときには相当わくわくしました。
そこで苦労したエピソードを教えて下さい。
強いて言えば、旧"Cloudworks"から"Cloud Automator"へのDB移行はストレスを感じましたね。意図した移行ができているか何万レコードも確かめましたし、どのタイミングでロールバックが行われるようにするかの設定にもだいぶ神経をすり減らしました。特にMySQLにPostgreSQLへのデータ移行時に普通に移行をおこなうと(マイクロ秒が入っていることにより)1秒データにずれが生じる不具合にリリース数週間前に気づいた時には冷や汗をかきました。ただ、これについても、いい経験だったと思えます。当時は必死でしたし、もう一回やるかと言われたら絶対やりませんけどね(笑)。
念願の開発部門で仕事ができるようになったとはいえ、管理職(課長)となりました。つまり、コードだけ書いていればいいという立場ではなくなったと思います。入社当初の思惑とはずれるところもあったのではないかと思うのですが、その点についてはどう受け止めていましたか。
たしかに開発責任者になって、開発以外にもマーケティングやチームビルディングにまでスコープを広げなければいけなくなりました。正直に言えば最初は負担でした。ただ、そのスコープを広げた対象についても徐々に楽しめるようになっていきました。
開発チームでの経験は、自分は「生み出したものを育てる」ということにモチベーションの源があるということに気付かされるいい機会にもなったんですよね。今までは育てる対象が「サービス・システム」だけだったのが、この会社でチーム運営の経験を積んだことで「組織づくり」にも関心が向かうようになりました。だから、今の技術一課の課長というポジションにもやりがいをもって臨めています。
もう少し補足しておくと、うちの会社は管理職としてかなりやりやすい会社だと思っています。例えば、取締役も交えた課長会を毎月おこなっています。意見が異なったときに取締役とは気兼ねなく議論ができるし、仮に決定が変わらなかったとしてもその理由をきちんと説明してくれる。「言いたいことを言える環境がある」、「却下の理由をちゃんと説明してくれる上司がいる」ということですね。
仮に自分の意見が反映されなくても、こうしたディスカッションの過程を経ていると、決定に納得できます。自分が納得すると、自分の言葉で部下に伝えることができます。もっと言えば、決定に対して部下から異見が出た際にも、嫌々でなくとことん議論に付き合うことができるんですよね。その意味では、前向きに組織づくりに向き合える環境があると感じています。
では、現在のお仕事について改めて伺います。その課長職での課題、今後取り組んでいきたいことはどのようなことになるのでしょうか。
一言でいえば今後会社がスケールしていくための組織づくりです。これまでのサーバーワークスはタレント揃いなこともあって、個々の役割がそれほど明確にされていなくても各自がその都度の仕事に臨機応変に対応することで成長できていました。でも、今以上に会社が大きく発展していくためには、特定の役割にある程度 継続して取り組める環境が不可欠になると考えています。
具体的には?
例えば競合との差別化。今のサーバーワークスの強みはSaaSをうまく使えることです。この長所をさらに活かしてSaaSとAWSの新しいインテグレーションをどんどん試して対外的に発信して得点をあげていきたい。要するに、AWSのインテグレーションだけをこなしていくのではなく、様々なサービスを組み合わせてより付加価値の高いソリューションを提案していくということ。そうして顧客を獲得し事例をつくっていくことにつなげていきたいということです。
一方で、一定のサービス品質を確保するという守りの要素も必要です。具体的に言えば、構築案件のうち自動化できるところはしっかり自動化できるようにしてサービスの最低品質を底上げしたいと思っています。そのためにはいままで片手間的に取り組んできたAWSのYambdaの機能拡張にぜひ力を入れたいです。営業の提案段階でYambdaを活用することできれば、実現不可能なことをバリデーションで前もって弾くことができるので、お客様とのミスコミュニケーションを予防することにもつながります。
攻めと守り、今期からはこの両方に注力できるように専任のチームを設けて動き始めています。
また、「今後会社がスケールしていくための組織づくり」ということでいうと、才能ある個人に依存しすぎないようにすることも必要だと感じています。ある人が欠けたら、ある領域に対するノウハウがごっそりなくなるとかある案件が全く進まなくなるとかいうことでは困ります。だから、知識は口頭ではなく社内wikiのようなものにどんどん文書として蓄積されるようにしていったり、どの業務でも基本的に一人仕事では進めず二人以上で担うなどの配慮もするようにしました。
いま述べた「個人に依存しすぎないようにする配慮」は、自分たちで人を育てられる体制を整えるということにもつながると考えています。いままで「結果的に」有能な人が集まってきてくれていること、必要な人を採用できていることはありがたいことです。ただ、それに甘えていてはこの会社は次の段階に進めないと思います。「『強い個人が集まった組織』から『強い個人が育つ組織』へ」。この移行を実現することが最大の課題であり目標です。
ありがとうございました。インタビューの締めくくりとして、今後どんな人と一緒に働いていきたいかを聞かせてください。
まずは、心も身体もタフであること。これはどこの職場にあっても必要なことだと思いますが、新しい環境での忙しさをマイナスに捉えず糧にしていくためには大切なことだと思います。
また、システムが好きな人だといい気がしますね。課長としてのやりがいを感じていると先ほど言いましたが、それはそれとして、僕がシステムづくりが好きなことはやはり間違いないんですね。土日にはがーっとコードを書いていることがぼちぼちあります。で、誰の役に立たないものやサンプルじみたものを作っても楽しくないので、職場で利用しているSaaSの利用改善につながるようなものをどうしても書いてしまう。嫁には「家にまで仕事を持ち込んで」と怒られます(笑)。これが良いか悪いかはさておいて、システムが好きな人はサーバーワークスの仕事・職場に興味を持ちやすいとは思います。
あと、負けず嫌いであってほしい。割とあけすけにものを言う人が多い職場ですが、悪意がある場合はほとんどないと思うので、過度にへこたれず「千葉、こんにゃろう!」と思ってくれるくらいの気概はほしいです。
これに関連して、特に若い人に言いたいこととしては、変に遠慮しないでほしいです。変に遠慮されてしまうと、こちらもこちらで遠慮してしまう。そうなるとお互いに損です。サーバーワークスは、年齢とか職責とかで隔たりをつくるような会社ではないです。だから、思ったことは物怖じしないで主張してほしいなと思います。主張すべきことはちゃんと主張しあってお互いに気持ちよく仕事をしていけたらいいと思いますね。
最後に
今回は新入社員の田斉がインタビューしました。入社2ヶ月にして、なんとなく感じ始めているサーバーワークスの「風通しのよさ」や「懐の深さ」の裏打ちとなるような話が聞けて興味深かったです。また、そうした柔和な風土を損ねることなく、むしろ、より先進的なチャレンジを可能にする方向・各社員の個性を延ばす方向に組織が進んでいることもうかがえて自社のことながら頼もしく思いました!
インタビューで話があった技術一課の挑戦(サービス間のインテグレーションの試行錯誤・Yambdaの機能拡張)はもちろんのこと、"Cloud Automator"の改良や"pieCe"のような新サービスの立ち上げなど、千葉さんがジョインしたときにもまして挑戦できる領域・余地は広がってきています。向上心をもって新しいことに挑み続けたいという方には、うってつけの環境があると自負しています。 働く人や環境が気になった方は、オフィス見学だけでもOKですのでぜひ一度遊びにきてください。また、サーバーワークスでは、毎月第3水曜日に採用イベント「サバノミソニ」を行っています。まずは、働くメンバーの"生"の声を聞いて頂ければ嬉しいです。 自分の目で見て話を聞いて確かめて、チャレンジしたい!と思ってくださる方、大歓迎致します!! ご連絡お待ちしております。 recruit@serverworks.co.jp (採用担当 西川・佐久間) 採用HPはこちら