2度目のインドネシア出張行ってきました〜〜🇮🇩 | 株式会社SENRI
CTOの杉山です!先月の中旬にインドネシア出張行ってきました!2年ぶりのインドネシアでした!今回の出張は、一緒にPdMと若手エンジニアの3人で行きました。2年の間にインドネシアのチームも大きくな...
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SENRIのWebアプリの開発をしている宮本です!
7月の中旬にインドネシアに5日間出張に行ってきました!🇮🇩
スカルノハッタ国際空港。めちゃくちゃデカい。
初めての海外出張ということで、主に胃腸が心配でドキドキでしたが、出張・海外経験の豊富なCTOと元青年海外協力隊のPdMが一緒ということで何事もなく過ごすことができました。(隠れた福利厚生?)
中4日での出張で、基本的には顧客同行がメインでした。
初日はインドネシアチームとオフィスで一緒に仕事をしたりランチに行ったり雑談したりしていました。
オフィスから見える景色が絶景
初日を除く3日間のイベントとしては
という感じで、振り返ってみると怒涛のスケジュールでしたが、その分とても刺激的で学びの多い出張期間でした。
このイベントの多さに加え、出張メンバー3人分の尋常ではない調整を行ってくださった小林さんには頭が上がりません…(ありがとうございます!)
また顧客の皆様に快く同行させてもらった分、そこから得た情報を材料にプロダクトに反映させ、還元していきたいと思いました。
前置きが長くなりましたが、この記事ではエンジニアとして同行して感じたことをつらつらと書いていきます。
こういったところに興味がある方は読んでいただけると何か得られるものがあるかもしれません。
ちなみに夜はインドネシアチームのみんなでご飯を食べてワイワイしたり、ちょっとした観光気分も味わえました笑
sate(サテ)。食べたのはラム肉のやつ。絶品。
ジェラートで締めました
(仰々しい見出しにしてしまって中身が伴うか不安ですが…笑)
まず今回の出張期間を通して感じていたのが「課題発見の難しさ」でした。
状況としては、顧客とのレビューミーティング(SENRIのサービスを使ってもらってどういうインパクトを出せているか、出せていないならどういう使い方をすると良いのかを話したり、やりたいことから使える機能を提案したりするフォローアップの場)では、ありがたいことに「こういうことをやりたいからこういう機能を開発してほしい」「こういう設定をできるようにしてほしい」と機能を提案してもらう場面が何度かありました。
ですが、その要望の理由を深堀りしていくとすでにある別の機能を使うことで解決できたり、提案された機能開発では表面上の課題の解決に留まり、根本的な部分の改善には繋がらないことが分かる、ということもありました。
要望の裏には「最終的に達成したい目標」や「制限したい行動」「出力したい数値」があって、それを達成しやすくするために「こういう機能が必要」という流れの中で最後の「こういう機能が必要」といった部分だけが私たちに伝えられる事が多いですが、そこから目標は何であるのかを巻き戻すコミュニケーションがとても大事だと感じ、また難しいなと思いました。
これは予想に過ぎませんが、解決策(らしきもの)が見えてる時には、そっちでコミュニケーションした方が良さそう、と思ってそっちを出力する癖が人間にはあるんだろうなと思います。
ただその解決策が具体的すぎるとかえって目的が見えづらくなるというところは個人的にも意識したい学びでした。
また、難しさを感じる一方で、CTOやPdMが実際に顧客に対して要望から本当に解決したい課題を明らかにしていく過程・コミュニケーションを間近で見られたのは幸運でした。
日々の業務では顧客とのコミュニケーションの第一線に立つことはありませんが、問題の裏にあるものを意識する考え方やコミュニケーションは活かせる場面が多いため、個人的には一番の学びでした!
いきなり真面目な話をしてしまったので猫で中和しておきます
日々の開発では積極的にAIエージェントを使用しているのですが、今回の出張で顧客とのミーティング中に、AIコーディングエージェント(その時はCline)を使いその場で実装してみるということがありました。
※やることが明確かつ、コードの修正範囲が分かっており、機能改修することが決まったという前提だったため
その時はライブコーディングのようにオープンにやったわけではなく個人的に試してみただけだったため、作った機能を見せるところまではしなかったのですが、AIエージェントによるコーディングの自動化によって、要件定義など上流のコミュニケーションが一部やりやすくなる可能性を感じました。
作った機能が使われるのか、本当に欲しかったものなのかがわからないというソフトウェアの課題は、前述した本当の課題を見つけることができていないという理由の他に、作るまで実際に存在しない(見えない)ことが大きな要因になるかと思います。スクラムではそれをスプリントの終わりに関係者にレビューして改善していくことで使われるもの・必要とされるものに近づけていくプロセスが組み込まれていたりしますが、
AIコーディングによってある程度小さい機能であれば、関係者の時間的・認知的リソースをほぼ使わずにその場で成果物を見せることができるため、うまく使えれば判断材料が増えて意思決定の質が上がるのでは?というコミュニケーションの場面での有用性も感じました…!
今のところ試す機会には巡り合っていないですが、チャンスがあれば積極的に試してみたい気づきでした!
特にDDDの文脈などで語られることの多いこの考え方ですが、今回の顧客とのミーティングや営業に同行させてもらって改めてこの「業務の言葉とソースコードの言葉を合わせること」の、主にコミュニケーション面での威力を実感しました…!
特に母国語ではない言語でのコミュニケーションによる認知負荷がかかる場面で、業務の言葉とソースコードが合っていないとさらにそれらを変換することに脳の負荷が発生してしまうため、「課題を解決するにはどうすればいいのか」などの本当に考えたい、考えないといけないことに使える脳のリソースが減ってしまうのは良くないよなと感じました。
普段の開発では命名にはかなり気を遣っていますが、それでもやはり事業が拡大していくなかで命名が適切ではなくなってしまうこともありますし、超直訳で言葉を合わせすぎると似た用途の違うテーブルやカラムが作られる、ということにもなりかねないため「命名の抽象度のちょうどいいバランス」みたいなものはより一層意識して、エンジニアとビジネスと隔てるものを減らしていきたいと思いました。
真面目な話ばかりしてしまったのですが、純粋な衝撃としてはこれが一番印象的でした笑
小さなお店に対して自社商品を営業しに行くのに同行させてもらった時のことですが、本当に地元の友達と買い物をするようにずっと笑顔で楽しそうに営業をされていて、仕事ってこんなに楽しくできるものなのか…!と衝撃を受けました。
もちろん営業として、それがその市場での成果につながる部分もあるのだと思いますが、たしかに楽しく仕事をすることが会社の成果につながるのであればそうすべきなのかもしれないと、自分の常識を崩されるという、いかにも海外らしい経験もすることができました笑
エンジニアとして、また海外の顧客に同行するという稀な経験をさせてもらうからには何かできるだけたくさんのものを得て帰ろうという意気込みと、本当に何か得られるのだろうかという不安がありましたが、個人的には多くのものを得られたのではないかと感じています。
例えば
などなど、実際に見たり話したりしなければ分からなかったことが結構ありました。
その一方で同行した顧客は全体の一部で、インドネシア以外にもケニア・ナイジェリアを始めアフリカでも使ってくれているユーザーがいるので、今回得られた情報をヒントにしつつも偏りすぎないようにプロダクトに活かしていくことが大切とも感じています。
そしてもう一つ印象に残ったのは、インドネシアの勢いでした。
雰囲気的なものもあるので言語化が難しいのですが、需要に供給が追いついていない感じとか、日本で育ったからこそ見える改善の余地がたくさんあったり。さらに、その改善を推し進めていける若い人たちもたくさんいて、これからもっと発展していきそうだと体感しました。
その流れのなかでSENRIを使ってもらうことで頑張る人がちゃんと評価されたり、それによって会社が伸びたり、会社が伸びることで間接的に個人の成長につながったりしてほしいと思いますし、そのために私たちがプロダクトとして提供できるものは何なのかを常に考えて開発をしたいという思いが強くなりました🔥
カバーに使った写真。高層ビルの隣に急にこういうところがあったりします。
思ったより長くなってしまったのですが、ここまで読んでくださりありがとうございます!
SENRIではエンジニアでも顧客の声を直接聞ける機会があったりするので、ユーザーに近いところを考えるのが好きという方にはおもしろい環境ではないかと思います。
今回はインドネシアでしたが、タイミング次第ではケニアやナイジェリアなどにも出張の機会があります。(行きたい)
もし興味を持っていただけたらお話できたら嬉しいです!
CTO目線での記事はこちら!
私より広い視野、深い目線でのレポートとなっておりますので、合わせて読んでいただけると面白いのではないかと思います!
前回書いた記事はこちら!