「柔道整復師」って、基本的にケガの治療や急性痛がメイン?
3、4年前までは私もそういった概念が私のココロの中にありました。
でもでも全くそんな小さな世界観ではなく、100年生きる時代という中で柔道整復師として何ができるのかここ数年ずっと考えています。
柔道整復師だから「予防医療」に携わってはいけないか?
むしろケガの治療や急性痛だって、スポーツ選手においても治療~予防の方が大事だなと最近思います。
今回は私が担当させていただいている患者さんのお話です。
80代のNさんは、右坐骨神経痛で当院を受診されました。
痛みやシビレが強く、通院当初は歩くのが困難な状態でしたのでブロック注射を院長が施し、10分以上歩ける状態まで回復しました。
ここからは私たちの出番。
ご本人が強く熱望しているのが「ずっと歩けること」。
30年以上続けている趣味の「パン作りをずっとできること」。
医療従事者として予防医療を提供して、その方の一生涯をサポートする!
ペインクリニックに隣接するメディカルトレーニングでパーソナルトレーニング。
1対1で運動や身体の使い方など、パーソナルトレーニングで実践、ご自宅でもできる宿題を提示して家でも本当にがんばっていただいています。
がんばりは着実に身を結び、いまでは30分連続で歩ける状態、パン作りも続けることができて、この前パンをいただきました!!!
いろんな想いがつまったパン。
とても美味しくてそれはそれは感無量。
患者さんの痛みをとるだけでなく、「第2の家族」としての関わりを、一生涯のサポートができる関係性を今後もしていきたいなと思っています。