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方向転換を繰り返したデザイナーに学ぶ「オリジナルな人材」の目指し方

デザインコンサルティングファーム・seesawはクリエイティブディレクターである村越が代表を務めています。美大卒業後、大手広告会社へ入社、そして独立。順風満帆に見えるキャリアですが、就職活動やキャリアを積んでいく間に実はたくさんの挫折や葛藤がありました。村越はそんなとき、どうやってそれを打破してきたのか?何が彼を成長させたのか?今回はイベントでお話しした「デザイナーがオリジナルな人材になる方法」をご紹介いたします。

デザイナー志望の学生向け就活イベント『ボム』にて代表が登壇

2019年1月13日、株式会社ビビビットが主催したデザイナー志望の学生へ向けたイベント『ボム<https://www.vivivit.com/events/2019-bomb>』にて登壇させていただきました。本イベントのテーマは「現役デザイナーが語る就活」。博報堂、たき工房、コンセントなど名だたるデザイン、広告の会社が参加されるイベントです。当日はこれから就職活動を始める大学生や専門学生が参加していました。

登壇したのは代表兼クリエイティブディレクターの村越。就活のイベントということでキャリアの形成において「他の人と自分が違っていたところ」を重点的に解説しました。

「思い通りにいかない」が自分を変えた!方向転換を繰り返してきた今までのキャリア

村越は多摩美術大学のグラフィックデザイン学科を卒業後、新卒で博報堂へ入社しました。入社して3年間、デザイナーとしての修行を積み27歳でアートディレクターデビュー。その後いくつかの部署移動がありつつもアートディレクターとして様々な広告案件に携わりました。キャリア11年目の2018年、博報堂を退社しデザインコンサルティングファーム・株式会社seesawの代表取締役社長に就任。

これだけ聞くと、デザイナーとして順調なステップアップを遂げてきたように思えます。しかしここまで辿り着くのには「挫折してグレる」を繰り返してきました。本人によると、その「グレた経験」こそが大切なターニングポイントになったとのこと。村越のキャリアにおける「グレポイント」は大きく分けると以下の4つがありました。

【1.大学生時代の転機】

美術大学に入学するも、同級生の技術が高くて歯が立たない……。

ビジュアルや芸術性ではなくアイデアで勝負することに振り切る

◎結果、それが評価され成績アップ。第一志望であった広告代理店に内定!

【2.アートディレクター就任後の転機】

アートディレクターになったものの、やりたい広告仕事がもらえない……

誰も手を出していないスタートアップ界隈へ勝手に営業をかける

◎結果、業界でも珍しい「サービス開発もできるデザイナー」になった!

【3.会社員時代中盤の転機】

様々なマス広告案件に携わるようになるも、国内の広告賞がなかなか獲れない……

海外の賞を調査し、サービス開発のほうが賞を獲りやすいことを悟る。

◎マス広告をやめ、サービス開発に注力した結果、海外の賞を多数受賞

【4.キャリアチェンジの転機】

憧れの先輩デザイナーは個人の力を活かす方向で独立しているが、自ら逆方向へ……

自分の名前で仕事をしていくのではなく、組織で戦えるチームを設計。会社の人数を増やしてマネージメントを重視した経営スタイルに。

◎結果、会社が徐々に大きくなりやれることも増えてきている!

と、こんな風にピンチをチャンスに変えてキャリアを形成してきたのです。

大勢とは別ルートを経由することで「オリジナルな人材」へ

様々な経験を経て村越が気づいたこと、それは「自分が周りと同じことをやっていても上手く行かなかった」ということ。それに気づいてからは、「他の人がやらなそうなこと」を率先してやることにしていきました。


キャリアのゴールを「お宝」に例えて説明します。ライバルたちは目の前に見えるひとつのお宝を手に入れるために一斉に走り出しています。そのときに一緒に走り出さず周りを見てみると、川の向こうにも別のお宝があるのに気づきます。そのお宝をゲットするには川を渡らなければなりませんが、そちらに向かっているライバルはほとんどいません。船を作るのには少し時間はかかりますが、それさえあればお宝を手に入れるチャンスはグッと上がります。

ここで大事なのが以下の二点です。

・他のルートを探してみること

・自分だけの戦い方を身につけること

村越は「ビジュアルのデザイン」だけではなく「アイデア」を使う仕事へ舵を切り、「サービス開発」などデザイン以外のスキルを身に着けてきました。村越は「別ルート」を選んだ結果、唯一無二の「オリジナルな人材」になることができたのです。

どちらのルートを行くかは自分自身が決めること。ただ、道はひとつじゃないということに気づければ、未来の幅はとても広がります。

会社選びは「身につけたいスキル」から逆算して決める

最後に、就職先を決めかねている方のために2つのデザイナーの職場のタイプを解説しました。

①複数の専門性が身につく職場

クライアントワークがメインの統合クリエイティブ会社や広告代理店などの受託制作系の会社が該当します。様々な領域のプラニング及び制作をする会社では複数の専門性を身につけやすいです。広く知識を付けていくので「器用貧乏」に陥りがちではありますが、珍しい組み合わせの専門性を手に入れられれば「オリジナルな人材」になることができます。

seesawはこちらのタイプの会社です。

②単一の専門性を追求する職場

自社で作るプロダクトでビジネスをしている事業会社やメーカーなどが該当します。このような会社の場合、短期間で専門性を高めやすいので自分の軸を作りやすいです。反面、柔軟に挑戦しにくく、視野が狭くなりやすいといったリスクがあるので、「オリジナルな人材」になるには自分から新しいことにチャレンジしていく強い意志が必要です。

どちらもたくさんの知識を得ることができたり、特別な経験をできたり、それぞれの良さがある職場です。ざっくりとしたイメージだけで就職先を決めるのではなく、どちらの環境が自分に向いているか、どういう方向で成長したいか、ゆっくりと考えて今後のキャリアの軸にすることがオススメです。

seesawではインターンを採用中!オフィスに遊びに来ませんか?

今回のイベント「ボム」ではモチベーションの高いデザイナー志望の方々が聞きに来てくれました。それをきっかけにseesawを知ってくれた学生たちが早速会社に話を聞きにきてくれて、インターンの参加が決まった方もいらっしゃいます。また学生の皆様とお話できることを、私達も楽しみにしています。

おわりに

seesawでは現在、長期インターンを募集しております。 デザインやものづくり・ことづくりに興味のある方、ご応募お待ちしております!

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