人生100年時代。これからのデザイナーに求められるモノとは?!2017年中途入社のクリエイティブディレクターとテクニカルマネージャー・人間中心設計専門家インタビュー【後編】
エスディーテックのリクルーターの中村です!
「2017年中途入社のクリエイティブディレクターとテクニカルマネージャー・人間中心設計専門家に聞いてみた!経験豊富なデザイナーがエスディーテックを選んだワケ。【前編】」では、他社で活躍してきたUIデザイナーや人間中心設計専門家からみたエスディーテックの魅力に迫ることができました。
【後編】エスディーテックでの働き方や今後のキャリアまで、ざっくばらんに聞けたらと思います!
上流デザイン設計の面白み、やりがいを教えてください。
【永野】私の仕事は、「決まったことをやってください」と降りてくることはないので、「そもそも何が問題なんだっけ?」という問題発見からお客様と一緒に行います。問題を発見するというところが全ての起点になるので、それによってその後の工程がすごく変わります。エンドユーザー、クライアント企業の両者が喜ぶモノを一緒に試行錯誤するのは、すごくワクワクしますし、上流のデザイン設計から携われる仕事の醍醐味だと思います。
【神田】お客様と関係を築いて、納得してもらうプロセスには、多くのコミュニケーションや情報収集、提案が必要です。「なるほど」と言ってもらったときはとても快感ですね。山登りで、苦労してやっと頂上にたどり着いた、この景色が見られるから次もやれる。そんな感じですね(笑)
【永野】GUIデザインには、ある程度のセオリーがあったりしますが、今の仕事はまだまだセオリーができていないですからね。例えば、VUI(Voice User Interface)とかは、まだセオリーができていない。新しいセオリーが発見できそうになると、パイオニアっぽくてすごくおもしろいなぁと思います。
【神田】確かに、「これすごいかも!」みたいなことを見つけたときは、とても興奮しますよね(笑)また、エスディーテックは、「自由で何をやってもよい」という雰囲気があり、新しいことへのチャレンジに対してウェルカムなカルチャーだというのも、とても働きやすいと感じます。
【永野】確かに。自動車業界は、コネクテッドカーや自動運転など、 大きな変化が起きる節目でもあるので、エスディーテックのそのカルチャーと、いまの時流の両方があいまって、おもしろいこと、新しいことができると感じますね。ケータイの黎明期と今の自動車業界がなんか似ているなぁと。とりあえず、「考えているよりいろいろトライしてみよう」というおもしろさがありますね。
入社してから大変だったお仕事のエピソードを教えてください。
【永野】クライアントとのコミュニケーションで少し難しいと感じることがありました。入社して最初のプロジェクトに入ったとき、すでに参加していた仲間たちの交わす共通言語がわからなかったり、同じ言葉を使っていても、微妙にニュアンスが違うことがありました。お客様のビジネスに深くコミットしている当社だからこそ、クライアントとのコミュニケーションが、あ・うんの呼吸だったりすることもあり、そこを理解するのに少し時間がかかりましたね。
【神田】僕も似たような感じですかね。どこの世界でも言えることだと思いますが、いろいろなお客様がいて、納得して頂けない時の対応は難しいですね。当社はお客様が納得するまで結構粘る、というのを最初に感じましたね(笑)
永野さんは、エスディーテックで働きながら大学院に通われていましたね。その理由を教えてください!
【永野】博士号を取ろうと思って進学しました。今年の3月に、なんとか博士号を取得し卒業できました(笑)進学した理由は「ビジネス視点ではないデザインを考えたい」と思いチャレンジしました。私は、ずっとデザインビジネスの道を歩んできたのですが、「学術」は「ビジネス」とは全然違う世界なので、自分がやってきたことを別の視点で振り返ってみたいと思ったんですよね。
この先のキャリアビジョンを、教えてください。
【永野】人生100年時代と言われていて、今の60代、70代の方は元気でアクティブですよね。そういう人たちが「自分達に合うデザインが欲しい」と思ったときに、現状、なかなかないんじゃないかなぁと思っています。この先、年齢層が高い人への心地良いデザインは確実にニーズがあると思っているので、自分が担えるようになりたいなぁと思っています。
【神田】デザイナーになった理由の1つが「人の役に立ちたい」からというお話をしましたが、この先、エスディーテックは、これまで以上に新しいことや先端技術にチャレンジしていくと思います。その中で、自分が必要とされるのは、やはり上流デザインの部分だと思っています。まだセオリーが確立していないものや新領域に対しても、果敢にチャレンジしていきたいですね。
今後、新しく入ってくる仲間に求めたいことがあれば、教えてください。
【神田】「ダイバーシティ」という言葉がありますが、僕は、いろいろな人と話がしたいですね。ひとりで考えるより、自分と異なる視点の人と話す方が、発見があります。デザイン思考でも「多様性」は重要で、当社でもとても大切にしていることです。「これもおもしろいなぁ」と思える柔軟性を持ち合わせている人、「あっ、違う考えだな」と感じる人と話がしたいです。
【永野】私は、おもしろがれる人がいいなぁと思います。「おもしろい」と思うのは、誰かが与えてくれるものではなく、その人自身が「これおもしろいな」と見つけられることだと思います。そう思えれば、やれることがたくさんありますしね。
最後に、ここ数年でHCDやUI/UXを学問として学んでいる学生の方も増えてきていると思いますが、先駆者としてメッセージはありますか?
【永野】私の学生時代は、UI/UXを学べる環境がなかったので、とてもうらやましいです。教えていただける環境にあるならば、できるだけ一生懸命勉強した方が良いと思います。これはラッキーだと思って全部自分のモノにしていくっていうのがいいんじゃないでしょうか。
【神田】今までの様々な体験をお互いに共有したいですね。デザインって、引き出しが多い方がいいですし、いろいろな体験が肥やしになります。「人間中心設計」というのは人の観察力とか、人をどれだけ好きになれるかも大切だったりするので、学業だけでなく、学外活動やインターン、アルバイトなどを経験してみることで、引き出しを増やしていくというのもいいんじゃないですかね。
ありがとうございました!