ワークスタイルの話が流行っているよとWantedly Adminさんからリコメンドされたので、そういえば、ということで、ワークスタイルを変えるためのツール作っちゃったぜ話を書きます。今月末の3月24日に、目黒のImpact Hub Tokyoさんで、組織内の対話、関係性のメンテナンスを促すオンラインツール「Monica」の先行ユーザー事例発表会を行います。

申し込みはこちら。 peatix.com/event/245630/

以下、Peatixにページ遷移せずに、さくっと読みたい方はどうぞ！

チームの働き方に光を当てよう！

近年、働き方に光を当てる機運が高まっています（今みたいに！）。

かつての高度経済成長期のように、強いリーダーシップや同じような仕事の価値観、働き方が期待できなくなり、一緒に働いている同僚や、チームのメンバーとのチームビルディングに悩んでいる企業は多くあります。

たとえベンチャーであったとしても（Wantedly界隈にいらっしゃる方には、ここが一番重要なところですが）、その多くが、コミュニケーション不全や信頼感の欠如が原因で、折角のチャレンジを失敗させています。Googleが、もっともパフォーマンスをあげているチームの条件として、心理的安全を挙げたのをご存じの方も多いですよね。

組織内や組織間でのコミュニケーション、問題発見、状況把握能力を高め、市場の変化やユーザの本質的なニーズに気づく力を、チーム全体で身につけるのは大変なことです。

また、遠隔地や自宅からプロジェクトに参加するメンバーや、フリーランスなどの多様で自由な働き方が当たり前になってきた一方、同じ場所、同じ時間を共有していないために意思疎通が上手に行えず、タスク管理は強化しているものの、モチベーションやメンタル面のケアに悩んでいる、という声はよく聞きます。

これまで、そうしたチームの成熟度や思考パターンを調査するツールはありましたが、その結果を元に実施するべき施策については、現場の感覚任せ、コンサルタント頼みの傾向が強く、気軽なコストでチームの質を高めるアクションを具体的にサポートしてくれるツールはありませんでした。

Monicaでできること

Monicaはこんな背景を踏まえ、課題・リスクの早期発見や、試行錯誤を繰り返すことができる良いチームを作り、より時代にあった働き方を模索していくための、全く新しいアプローチを提供するツールです。インターネット経由で使えるオンライン版と、パソコンがなくても気軽に使えるカード版が用意されています。

とにかく気軽に試したいチームや、セキュリティポリシー、PC操作への熟練度が違うため、インターネット環境を使用するのが難しいチームではカード版、対話を通じて出てきたキーワードやエピソードを記録して振り返りにつなげたいチームや、リモートワークを推進しているチームではオンライン版がおすすめです。

これを言っていいんだろうか？という不安や恐れ、遠慮してしまって聞きにくいこと、今更聞けないことを、お酒の席で聞いてみると意外な回答が帰ってきて、それから仕事がやりやすくなる。そんな体験は誰もがお持ちだと思いますが、意図的にそうした場を作るのは難しい。

これまで偶然に頼るしかなかったものを、人工的に起こせるのがMonicaです。

Monicaは、様々な、聞きたくて聞けなかった問いを出してくれます。出してくれる問いに答えたり、出てきた答えをチームで掘り下げていくと、「そんなふうに考えていたのか」と、そもそも人によって考えが違うことを実感し、受け入れることができるようになっていきます。自然に聞けるための工夫がMonicaには随所に組み込まれ、アンケートのような無機質さがありません。

違いがあることを前提にすると、不安、立場や専門の違いを乗り越え、自由に発言ができる素地、振り返ることを自分から求めるようになっていき、対話を通じて質の高い対話が生まれ、学習と試行錯誤を自律的に繰り返すことができる好循環につながり、創造性の高いチームに変わっていくことができます。

UXの推進は、組織開発の推進と同義である

なぜこのツールを作ったか、という話はまたしたいのですが、UXを改善することは、すなわちそれを提供できる組織作りを同時に進めることが一番の早道だからです。これまでにないものを、これまでの組織で提供することは、ほぼできません。いきなりUX推進室などを作ってもうまくいかないのは、組織の問題です。うんうん、と頷ける方も多いはず。

詳細は追って発表しますが、当日は組織開発に携わっている方々もたくさんいらっしゃる予定です。UX、Web業界に携わる方々で、自分たち、あるいはクライアントの組織の問題に悩んでいる方、ご興味をお持ちの方、ぜひいらしてくださいね。