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【取締役インタビュー】2温度式ワインセラーに、日本酒セラー。世界初を生み出してきたさくら製作所の技術開発の強さとは

こんにちは! さくら製作所採用担当です。弊社は適温が異なるお酒を同時に保存できる世界初の“2温度式ワインセラー”を開発しました。またその技術力を活かし、日本酒の保存に適した0℃以下の温度管理を実現した日本酒セラーも発売し、法人個人を問わず多くのお客様にご利用いただいております。今回のストーリーでは、代表の穂積と二人三脚で会社を成長させ、主に技術開発部門を支えている専務取締役・奥村政章(おくむら まさあき)のインタビューをお届けします。ぜひご覧ください!

物理学の研究から営業職へ。自分に向いている仕事を探して出会ったワインセラー事業

ーー 幼少期や学生のころはどのように過ごされていたのですか?

父親が転勤族だったため、小さいころから小学校の中学年までは引っ越しを繰り返していました。そんな中でも、推薦されて学級委員を任されるようなタイプでしたね。中学では陸上部に所属し、受験は一回で済ませたいと考え、早稲田の付属高校に進学しました。高校ではアメフト部やバンド活動に熱中していました。

その後、宇宙と脳科学に興味があったので、宇宙物理学で有名な教授がいる早稲田の理工学部に進み、相対性理論などを学びました。宇宙のロマンに惹かれたのですが、実際に学んでみると、数式や理論ばかりで味気無さを感じるようになり、大学3年生の時に生物物理学に転向し、遺伝子系の研究室に入って院に進みました。

しかし、周囲に頭の良い人が多過ぎて、ある意味挫折に近い経験をしたので、理系の道に進むのをあきらめることにしました。その結果、少し進路に迷いが出て、そのまま就職活動をせずに卒業したんです。

ーー 有名企業への就職を選ぶ人が多い中、無職の道を選んだのはすごいですね...!

そのまま研究や技術系の仕事に進むことに自分の中で違和感があったんです。でも、実際に無職になってみると、自分のトークスキルは社会で通用するか確かめたいと思うようになり、フルコミッションの個人宅営業の仕事を始めました。その結果、成績も良く、実際に仕事をするイメージを持つことができたため、双日マシナリーに第二新卒で営業職として入社しました。

そこで配属されたのが、ワインセラー事業部です。初めは電話の「0発信」も知らないところからスタートしたのですが、いろいろなプロジェクトに顔を出したり、積極的に会議に参加して議事録を提出したりすることで徐々に声が掛かるようになり、仕事の幅が広がっていきました。結果として、製品開発、在庫管理、品質管理、関連法規対応全般など、メーカーとして必要な業務全般に携わるようになっていました。

ーー ここで穂積さんと一緒に働いていたのですね

はい。ペアで仕事をすることも多く、彼の突き抜ける力には助けられていました。彼はアイデアを0→1で生み出すのがとても上手いという強みがあり、僕は法整備を確認したり、体制を作り上げていくところが得意なので、お互いの長所を生かしながら仕事ができていたと思います。このバディ的な間柄は、会社を運営する今でも続いていますね。

ワインセラーの魅力に取りつかれて、さくら製作所にジョイン

ーー さくら製作所にジョインしたきっかけを教えてください

入社して10年ほど経ったころ、自身の描くキャリアと会社の方向性に少し違和感を感じて退職を決意したのですが、先に退職していた穂積と久しぶりに連絡を取った際に意気投合したことがきっかけです。ワインセラーで人々の生活がより豊かになる仕事にやりがいを感じていたので、引き続きこの分野で仕事ができることがうれしかったですね。

ーー ジョインされてからの6年を振り返っていかがですか?

長かったですね。会社を運営する側として事業を進めることは、会社員時代とは全く異なるプレッシャーがありますし、商社時代には携わったことがないような業務も幅広くこなす必要がありました。現在は、役員(専務取締役)として、会社の経営に必要な業務全般を遂行するのと並行して、穂積の浮かんだアイディアや経営戦略を具現化すべく、製品、財務、流通など各側面で求められることを洗い出し、肉付けしていく業務を行っています。

当社は2温度式のワインセラーを世界で初めて開発したのですが、競合もすぐに同じような商品を作り始めたので、次の商品を開発する必要がありました。そこで穂積が考えたのがビールや日本酒の保管も視野に入れた、温度を0℃まで設定できるセラーでした。しかしこれが難しく、庫内の温度を安定的に0℃に保つために、冷却に関わる部品の選定、各部品の位置、冷却運転サイクルの見直し、霜取りプログラムの考案など、それまでやったことのないことに取り組む必要がありました。

商社時代には冷却技術まで踏み入るようなことはしておらず、既存製品の外観等をリニューアルして販売することが多かったのでかなり大変でしたが、その甲斐あって0℃の製品を無事にリリースでき、使用技術の特許も取得できました。

その後もやったことのないことに挑戦し続けた6年で、いつしか会社を経営するようにもなり、事業の存続のために会社の未来や新しい技術を考えながら足元の業務も回すというのはハードでしたが、その分やりがいも感じています。

ーー 奥村さんから見たさくら製作所の製品の魅力や特徴を教えてください

弊社は代わりの無いユニークさがある製品を展開しています。具体的には、保存温度や飲料温度が数℃変わることで味わいの変化を実感できるような、今までにない「美味しい」経験を提供できる製品であることが特徴です。食に対する価値観をおもしろく変換する技術を持つ点が、うちの大きな魅力だと考えています。従来にはなかった温度に関する着眼点を持っていることが最大の強みですね。

そもそも一般のご家庭にあるような冷蔵庫や冷凍庫の目的は、食品を腐らせないこと。そんな中で、弊社の製品を通じて、食品に応じた「適温」で保管するという、今までになかった考え方を生活の中に提案しています。食品の適温管理という考え方は、様々な業界に提供できる価値があると感じています。SDGsやフードロスの観点から言っても、食べ物をより長く、より美味しく保存できるのは社会的にも意義があると思っています。

ーー 組織や会社としての魅力はいかがでしょうか?

まだまだ発展途上の会社なので、自分たちで組織を構築・改善していく経験ができるのは、今のさくら製作所のフェーズならではだと思います。現時点では、部署もなく、人数も10数名程度の少数精鋭で個々の業務領域も広いです。社員全員がフラットに連携し合って仕事をしており、とても和やかだと思いますし、トラブルや課題などに対しても各領域間の調整や連携が取りやすく、迅速な対応・解決ができています。自己の行動や頑張りが会社の成長につながっていることが目に見えて分かりやすく、働きがいもあると思います。

飲み物だけでなくすべての食の美味しさを、温度管理の技術で追求し続けたい

ーー 奥村さんが今後やりたいことはどんなことですか?

製品として「ワインセラー」と「日本酒セラー」の完成度をさらに高めることで、飲み物の温度の違いによる味わいの変化の楽しさを広めていくと同時に、さくら製作所の企業価値を向上させていきたいですね。長期的には、「氷温熟成」などのキーワードで、飲み物も含めた広い意味での食品業界において、様々な食品を「もっと美味しくする保管庫」のような製品を開発し、日本や世界の食文化をおもしろくしたいと思っています。いままで一般家庭の冷蔵庫では実現できなかった”食材のリッチ化”をご家庭で実現できるような商品開発を考えているところです。

ーー 今後、どのような方にさくら製作所にジョインしてもらいたいと考えていますか?

大きく分けて3つあります。1つ目はゼネラリストの志向を持っている方。入口として特定の業務から参加してもらったとしても、他の業務にも幅広く関わってもらえる方が良いですね。横断的に業務を行うことによって、潜んでいるビジネスリスクや改善点を見つけ出すことができると考えています。

2つ目は、「日々の業務に疑問を持つ」視点を持っている方です。自分の携わる業務が会社組織にとってどんな意味があり、どのように貢献しているのか、俯瞰して物事を見ることによって、全体のさらなる改善につながるからです。

3つ目は、「自分の頭と手を使って吸収する」ことを厭わない方。言われたことをそのままこなすのではなくて、実際に自分で商品を触り、性能や品質を確かめながら行動ができる方だと、即戦力としても活躍できると思います。

―― 最後に、さくら製作所への入社を希望する方に向けたメッセージをお願いします!

社歴もまだ浅く若い会社なので、製品、組織、市場など様々な面が日々発展・変化しています。そして、ファブレスメーカーとして多岐にわたる業務があります。ぜひジョインいただき、自分がきっかけとなって変化を起こし、組織や製品を発展させていく歩みを一緒に経験して欲しいですね。

いかがでしたか?さくら製作所では今後の事業拡大に向けてメンバーを募集中です。弊社の製品開発やビジョンに興味を持ってくださった方はぜひお気軽にご応募ください!

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