上の写真はシンギュラリティー大学へのチケットを争うコンテストのときの写真です。
酷い顔なので、あまり好んでない写真ですが、この記事を皆さんに読んでほしいから晒します。
まず、私達は日本そしてインドに会社があります。
衛星データをもとに、農地1枚ごとの情報化を通じて、お金を借りられない農家がお金を借りやすくしたり、農業がもっとうまく効率化できる状況を国内外で作っています。
当事業の代表である坪井(私)は、経済産業省の案件や、農林水産省の委員も委嘱しており、国内外両面で事業を行なっております。
何をやるのか
国内外で、衛星データを活用して、価値を創出する事業を実現します。
日本の場合は、衛星データから全国2800万農地の中で、耕作放棄地に近い情報を検出するなど、いままでアナログで行なわれていたものをデジタルでサポートする事業を実施します。インドの場合は、衛星データとアプリのデータから小規模農家の金融を促進する事業を行います。
なぜやるのか
開発当初、農業にきっかけをもったのは、実は途上国がきっかけでした。
約3年半前ですが、東アフリカのルワンダという国での強烈な体験が、僕が原点となっていて。とても悔しかったのです。僕はもともと2016年につくった「うちゅう」という会社で、教育事業を展開していました。1カ月ほどの教育プログラムで海外にも行くことになって。そのうちの一つがルワンダでした。そこで出会った小学生たちくらいの子どもたちのことが忘れられないんです。彼らは「中学校にいって勉強したい」という夢を語ってくれました。でも、それが叶わぬ夢だとも自覚している。決して叶わない夢について笑顔で話す、それは一体どんな気持ちなのだろう、と。彼らの親の多くは農家。子どもたちが親を手伝うのが当たり前です。家族にとって大切な労働力である子どもは進学させられない。1日の生活費が150円以下という家庭が7割もある。親がそうしてるから、やらなきゃいけない。生まれた時からもう運命が決まっているんです。ただ、本当にそれでいいのか。そんな「運命」を覆せないか。研究者の卵でもある自分にできることはないか、そう考えるようになりました。その時に「もし農業が自動化できれば、子どもたちが学校にいく時間がつくれるのではないか」と考えるようになりました。それが巡り巡って、自分自身の人生として、新しい方向に行く選択も生まれるはずだ、と。恵まれた日本という国で生まれて、幸いにも大学では好きなこと、「宇宙」に没頭ができました。ただ、もともと中高時代は宇宙に熱中しすぎて、かなり「異端」な存在。いじめられ経験もあります。それでも自分の人生は「宇宙」という軸が見つけられて、本当に幸せだったと思うんです。それであれば、次に、生きる意味は、仕事を通じ、誰かの機会をつくることにある。本気でそう思うことができた。世界規模で多くの人たちが「自分ではどうしようもできない現実」を余儀なくされています。だからこそ「自ら選択ができる未来」を僕はつくりたい。そういった場づくりを、私は事業としてやっていきたいと思い、まずは途上国の農業課題をなんとかしたいという思いから、衛星データを活用することで、彼らに届くサービスを作れるのではないか?と考え、農業に興味を持ったのです。
どうやってやるのか
SAgriは農地の区画を簡単に登録、修正し、農地ごとにアナログベースだった書類をデジタル化できるベースを有しております。書類はカスタマイズできるため、どのような書類管理にも適応可能です。また、弊社は衛星データを扱っており、衛星データから得られるあらゆる情報を区画上に数値として提供します。IoTやドローンとのデータ連携も行うことが可能です。また、茨城県の事業として、耕作放棄地となっている可能性が高い農地を各区画(ポリゴン)上に表示させることで、今まで目視で確認していた耕作放棄地が衛星データで代替できるなどといったことを行っております。
これを今年は一気にアップデートをしつつ広めていきたいと考えています。
これらは、タイでも引き合いがあるので、一部海外でも活用できると考えています。
またインド事業についてです。インドの人口は約8億人、労働者でいえば5億人ほど。そのうちの約57%、つまり約2.6億人が農業に従事していると言われています。日本の農家人口は約175万人と言われ、減少傾向にある。そういった中、インドにはスタートアップを行なっていく中で、大きなチャンスがあると考えました。インドの地方の農家は「信用」がなく、金融機関から良い条件でお金を借りることができない現状が多く、農作物の適正価格もわからず、買い叩かれるケースもあります。これが悪循環となり、貧困から抜け出せていません。複雑なパラメーターがある中でも、金融機関が取れないデータを私たちが衛星およびアプリケーションから供給し、見えない情報を見える化していく。そうすることで、融資ができるか否か判断がつき、保険などの与信管理にも応用できると考えています。
どんな仲間とやりたいのか
SAgriが実現したいのは、慈善事業ではなく、ビジネスです。経済を循環させ、持続可能な仕組みをつくりたい。世界規模での社会課題の解決を謳うと「ボランタリーな活動は儲からない」と言われることもあるのですが、僕はその逆を見ています。そんなチームを作るために、やりたいことを持っている仲間と一緒にやりたいとぼくは思っています。それはSagriがやりたいことではなくて、個々が将来目指していることです。ワンピースのような仲間が理想だと考えていて、それぞれ強み弱みがある状況が理想だし、お互いに高め会える関係を築きたらと思います。そんな仲間を僕は求めています。
このプロジェクトに込める想い
僕には本気で解決したい何かというのがあるんです。さきほども書きましたが、昔自分がいじめられた経験があって、宇宙がすごい好きだったけど、否定されて辛かった時期があった。だからこそ、教育事業では、僕みたいに夢を持った子供達を大切にして、その子たちの居場所を作りたい。儲ける以前に、そんな解決したいことがあって、僕は馬鹿だから本心で動いたら、そういったことにものすごい時間を作ろうとする。もし自分がやっていることに、何か疑いをかけられても、勘違いするしかないと思っています。
夢や自分の信じていること、解決したい課題には自分に素直になって勘違いしているからやれてると思う。いままではどうしても解決できなかった途上国の問題があります。けど仲間ができて、ようやくはじめられています。きっと日本は環境が裕福すぎて、夢を見なくなっちゃうし、何を志と思っていいかわからなくなってしまうと思います。
自分を見つめ直すってすごく大事だと思うし、その中で原体験や感じたことから解決したい・なんとかしたいという気持ちに気づいてしまったから、それがいまを生きる原動力です。その課題を本気でスタートアップを通じて解決する、そういう意思が常に僕にはあります。一緒に挑戦してくれる仲間を求めています。
代表について
SAgri株式会社 代表取締役社長
横浜国立大学理工学部に入学後、大学在学中の2016年6月に株式会社うちゅうを設立。民間初、宇宙教育を起点とした教育事業の開発・運営に関わると共に、農業分野にテクノロジーをもって世界の食料問題を解決すべく、人工衛星の観測データを基に農地管理や収穫予測を行う農地管理アプリ「SAgri(サグリ)」を開発。SAgri株式会社を設立し、代表取締役に就任。MakersUniversity 1期生、DMMアカデミー 1期生であり、TSG2016 セミファイナリスト、経済産業省飛躍NextEnterprise 最年少採択として選ばれる。また、日本アントレプレナー大賞を受賞。世界経済フォーラム(ダボス会議)が組織するGlobal Shapers Communityの横浜ハブに所属する Global Shaper であり、Get in the Ring Osaka ,Singularity 2019 GIC共に優勝。
皆さんからの連絡まっています。