THE OPENは、新規事業のアイデアを持つ社員が幹部に直接プレゼンしフィードバックを受けるという、イントレプレナー(社内起業家)向けのピッチ&メンタリングイベントです。 初回である今回は社会人1-2年目の若手が4名参加し、イベントの様子はZoomで生配信。視聴者数は50名を超えました(社員数は140名なので、視聴率36%!)。
どんなイベントだったのでしょうか?早速レポートしていきます。
【イベントの流れ】 ・開会式 ・1stピッチ・審査 ・メンタリング/ブラッシュアップタイム ・2ndピッチ・審査 ・表彰・閉会式 <開会式・主催者挨拶> 今回は審査員として、取締役・執行役員合わせて4名が参加しました。 イベントは、主催者でOPEN VENTURESの代表を務める石井さんの挨拶から始まりました。
【OPEN VENTURES株式会社代表取締役社長 石井岳之】 慶應義塾大学経済学部卒、2005年オープンアソシエイツ(現RPAホールディングス)新卒入社。 事業創造コンサルタントとして300社以上の新規事業を支援した後、2016年に株式会社セグメント代表取締役に就任。 2020年からはOPEN VENTURES株式会社代表取締役として、スタートアップ支援や投資に従事。 本日は記念すべき第1回開催ということで、私自身も非常に楽しみにしていました。 本イベント最大の目的は、次のRPAホールディングスグループを作っていくリーダーやアイデアの発掘です。皆さん、日々、業務の課題に追われている部分もあると思います。ただ、限られた時間の中でも新しいチャレンジをする人こそが未来を作るとも考えています。 今日参加している4名の皆さんは、まさに次のグループを作るリーダーとなっていく方々です。私個人としても、これからも応援していこうと思っています。 皆さんのプレゼンを聞けることを楽しみにしています!
<1stピッチ・審査> 参加者(以下プレゼンター)は準備期間1か月で事業計画を作成し、マネージャークラスの社員をメンターとして一緒に準備してきました。THE OPENではまず事前に考えてきた事業計画を発表し、審査員は収益性や市場規模、事業への情熱や「個性が輝く楽しい時代に進化する」というRPAホールディングスのミッションを実現できるかどうかという観点で評価を行いました。
<メンタリング/ブラッシュアップタイム> 1stピッチを受けて個別メンタリングが行われました。プレゼンターは各審査員と1対1で15分ずつ対面し、先ほど発表した事業計画へのフィードバックを受けていきます。
4人の審査員から順番にフィードバックを受けた後は、最終ピッチへ向けて事業計画のブラッシュアップを行いました。30分という短い時間でしたが、イベントまでの1ヵ月をサポートしてきたメンターもヘルプに入りながら、少しでも良い内容にしようと奮闘していた姿が印象的でした。
<2ndピッチ・審査> 審査員からのフィードバック・ブラッシュアップを経て、いよいよ最終プレゼンです。
三枝義明さん 【プレゼン内容】 WEB問診から電子カルテへの自動記入、報告書の自動作成などによって、獣医師の事務作業を効率化するサービス。 日本の獣医師は内科・外科など全ての分野を扱うジェネラリストだが、実は人によって得意な分野・動物種が異なるそう。このサービスにより獣医師を事務作業から解放し、獣医さんが「好き」「得意」な分野・動物種の診療スキルアップに集中できる世界を目指す。
小山拓也さん「Sensho」 【プレゼン内容】 選書(本の好みや価値観などから、その人にぴったりの本を選ぶサ―ビス)を提供する小規模書店と、(購入履歴から計算されるお勧め本では満足できない)読書好きを繋ぐプラットフォーム。書店の本質的な魅力である「本との偶然の出会い」をオンライン化できるのと同時に、書店の新たな収益源にもなる。 プレゼンでは、実際に審査員の阿部さんが記入したカルテから選書された本をプレゼントするデモンストレーションも。
高橋飛鳥さん「Colue」 【プレゼン内容】 AGA、GID、ED、美容整形など、自由診療領域における情報の非対称性を解消するプラットフォーム。 クリニックごとに生じる薬価差の情報や、寄稿ユーザーの体験に基づいた投稿によって、閲覧ユーザーはクリニックを客観的に比較することが可能になる。 寄稿ユーザーは投稿によって報酬を得ることができるのも大きなポイント。 サービス名である「Colue」は、「コンプレックス(Complex)を価値(Value)に変える」という想いが込められた造語。
林淳樹さん 【プレゼン内容】 林さんが所属する「 RPABANK 」事業部の更なる事業展開として、DX特化型ワンストップマーケティングサービスを提案。コロナ禍でオンラインイベントの需要が急速に高まっている中、集客やリードフォローといったクライアントの課題を、RPAHDのアセットをフル活用して解消する。
<表彰・閉会式> 記念すべき第1回 THE OPENの優勝者は… 「テクノロジーで動物医療を再定義する」三枝義明さんです!
三枝さん自身が獣医学部出身であり、綿密な調査やヒアリングから獣医師が抱える課題をしっかりと捉え、熱量をもって解決していく姿勢が高く評価されました。
閉会式では、審査員から一人ずつ講評が行われました。
【RPAホールディングス取締役 松井哲史】 2004年オープンアソシエイツ(現RPAホールディングス)新卒入社。2015年 RPAホールディングス取締役に就任。 自分自身がどんな想いを持っていて、どう表現したいのかを参加者一人一人に聞くことができ、非常に良い時間でした。最終プレゼンではしっかりとフィードバックを反映できていたのも素晴らしかったと思います。
【RPAホールディングス株式会社執行役員 阿部和彦】 1987年、三菱銀行株式会社(現三菱東京UFJ銀行)に新卒入行。ニューヨーク支店長代理を務めた後、株式会社光通信執行役員、株式会社カプコンCFO、株式会社LIFULL執行役員などを歴任。 2019年よりRPAホールディングス執行役員。 まず、当社のミッションである「新しい事業を創造する」ことに、皆さんのような若手が挑戦していること自体が素晴らしいと思いました。 事業計画としても想像以上によくまとまっていたので、これを機によりブラッシュアップし、どうやって実現するか?という視点で考えてもらえたらと思います。
【OPEN VENTURES株式会社代表取締役社長 石井岳之】 慶應義塾大学経済学部卒、2005年オープンアソシエイツ(現RPAホールディングス)新卒入社。 事業創造コンサルタントとして300社以上の新規事業を支援した後、2016年に株式会社セグメント代表取締役に就任。 2020年からはOPEN VENTURES株式会社代表取締役として、スタートアップ支援や投資に従事。 いい意味でRPAやオートメーションに囚われず、自分の考えるビジネスの仕組みで解決していこうという姿勢があったのは素晴らしかったです。 欲を言えば、自分が本当にその事業をやりたいか?ビジネスとしての規模はどのくらいあるか?はもっと明確に言い切っても良かったかと思います。 皆さん若いがゆえに、メンタリングを受けての成長は目覚ましいものがありました。これからの更なる成長に期待しています。
【RPAテクノロジーズ株式会社代表取締役社長 大角暢之】 1995年 アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア株式会社)入社、2000年にオープンアソシエイツ(現RPAホールディングス)を創業メンバーとして設立。 2013年 ビズロボジャパン(現RPAテクノロジーズ)設立、現在も代表取締役社長を務める。 私自身も0⇒1をずっとやってきた人間として、新規事業とは何か?を日々考えています。その中で思うのが、新規事業をやること自体は目的ではないし、儲けること自体も目的ではないということ。 イノベーションとは顕在・潜在の「ニーズ」を満たしていくことではなく、まだニーズにもなっていない、人々が諦めてしまっているような「欲求」を叶えていくことなのではないかと思います。だからこそ頭で考えるのではなく、自分の原体験や心の底から出てくるエネルギーがあること、やり続けようというより「やめられなくなる」かどうかが重要で、出発点なのではないかと感じています。 今日の皆さんのプレゼンを聞いていて、4人ともそんなエネルギーを感じました。皆さん本当に素晴らしかった。 これから挑戦する方にも、ぜひそんな視点で考えてもらい、チャレンジしてもらえたら嬉しいと思います。
2000年、この会社が「OPEN ASSOCIATES」として創業した頃はインターネット黎明期で、それまではクローズドな、閉じた世界でしか共有されていなかった知恵や情報を全部オープンにしたいという社会の期待がありました。 「OPEN」という言葉には、自分達でそんな世界を変えようという想いが込められています。 2020年の現在は、その頃とは比較にならないくらい「OPEN」な時代です。0ベースで、何をやってもいい。だからこそ、過去の常識に囚われず、収益性や差別化に拘りすぎず、自分のエネルギーを具体化することにチャレンジして欲しいと思います。 この「THE OPEN」が、人や知恵を輩出していくような取り組みになっていってほしいと強く思います。
<参加者インタビュー> イベント後に、今回参加した4名の皆さんにインタビューを行いました。 事業計画書の作成や役員へのプレゼンという大きな挑戦を経て、どんなことを感じたのでしょうか?
(左から)高橋さん、小山さん、三枝さん、林さん
ー皆さん、今日はお疲れ様でした。通常業務もある中、0から事業計画を作るというのは大きなチャレンジだったと思います。参加しようと思った理由は何でしょうか? 三枝さん:事業立ち上げの経験もある役員の方々に、このピッチに参加さえすれば遠慮なく直接意見を貰えるというのが魅力的だったからです。
小山さん:前からぼんやりと考えているアイデアはあって、具体化したいとは思っていたので、いい機会だと思ったからですね。
ーありがとうございます。参加してみて、今の気持ちを率直に聞かせて頂けますか。 林さん:とても緊張しました。審査員の皆さんは役員なので、かなり厳しいことを言われるだろうと覚悟していたのですが、自分と目線を合わせて話してくださったのが印象的でした。
高橋さん:「まだニーズにもなっていない、人間の欲求を叶えることが本当のイノベーションだ」という大角さんの言葉がとても印象に残っています。収益計画などの数字のロジックがあるのは大前提で、事業の世界観やストーリー、本質的な価値提供は何かが一番重要なポイントなんだと感じました。
ー経営陣の新規事業にかける想いを直接聞けるというのも、このイベントの醍醐味ですね。 今回参加してみて、自分が成長したなと思うことはありますか? 林さん:自分で事業計画を作ってみたことで、事業としての最終的な目標と、今自分がやっている業務が明確に繋がるようになったのは大きかったです。自分の仕事をする意味を本質的に理解できた気がしています。
三枝さん:僕のメンターは執行役員の方だったんですが、そんな方にも自分から相談しに行っていいし、当たり前に助けを求めてもいいんだと思えるようになりました。 最初は話すだけで緊張していたのが、イベントが近づくにつれて対等に議論ができるようになったのは、自分の中でも大きな変化だと思います。
※メンター…THE OPEN参加者には最低1人は役員や上長がサポートに付き、事業計画書やプレゼンに対して定期的にフィードバックを行っていました。
ー最後に、このイベントにこれから挑戦する方にメッセージをお願いします。 小山さん:事業提案を少しでも考えている人なら、考えたことをまず形にしてみましょう。そこからしか得られないものがあります。THE OPENはうってつけの機会だと思うので、ぜひ積極的に参加すると良いと思います。
高橋さん:逆に、新規事業にそこまで興味が無い人や、今の仕事に悩んでいる人にも参加してみてほしいです。KPIを追うためだけの仕事をしていると苦しくなるけど、自分でビジネスプランを作ってみると、今自分がやっている業務の見え方や意味も変わってきて、仕事がもっと面白くなるのではないかなと。僕も含めて、皆気軽に参加しているので、ぜひチャレンジしてほしいですね。
ー皆さん、ありがとうございました! THE OPENは今後も継続し、次回は4月30日(金)に開催予定です。次回からはRPAホールディングスグループの社員だけでなく、学生まで参加資格を拡大していきます。 ここから新たな事業の芽や、未来の経営者が生まれるかもしれません。ご期待ください!
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