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株式会社ROC代表取締役CEO坂本翔です。
今回は、偉大な先輩起業家との対談をご紹介します。
ROCを立ち上げて約1年半。先輩起業家の方たちは、かつてどのような想いで起業し、進んで来られたのかを知りたいと思っていました。
そしてこの度、たいへん光栄なことに、株式会社マネーフォワード代表取締役社長CEOの辻庸介さんと1対1でお話しする機会に恵まれました。起業することの意義、経営者としてあるべき姿など、創業者として自身の会社を上場企業へと発展させた辻さんの経営者精神を直接聞かせていただき、大感激。
そのお話は、仕事での自己実現を目指す多くの方の参考になる素晴らしい内容だったので、辻さんご本人のご了承をいただき、読者のみなさんに共有いたします。ぜひ最後までお読みください。
※当記事は、2017年10月に株式会社ROCの公式サイトで公開された記事です。
株式会社マネーフォワードについて
まず始めに、株式会社マネーフォワードと、そのサービスについて説明いたします。
提供しているサービスは、個人向け家計簿・資産管理サービス「マネーフォワード」と、法人や個人事業主向けのクラウドサービス「MFクラウドシリーズ」。どちらもクラウド上で情報を管理するため、いつでもどこでも操作できるという利便性の高いサービスです。
個人向けの「マネーフォワード」は、スマホひとつで家計簿がつけられ、銀行口座、証券会社、年金、クレジットカード等との連携で資産管理が簡単にできる無料アプリ。家計簿を「書く」という煩わしさから多くの人を解放した、これまでの家計簿の概念を覆した画期的なサービスです。登録ユーザー数は550万人を超え、「スマホ家計簿と言えばマネーフォワード」というイメージが定着しています。
ビジネス向けの「MFクラウドシリーズ」では、日々の仕訳、確定申告を楽にするクラウド型会計ソフトをはじめ、請求書管理や経費精算など、事業のお金の管理に関する複数のサービスを提供しています。今や個人事業主、法人合わせてユーザー数は50万を超えています。
最大の特徴は、操作の利便性。銀行やクレジットカードなどを連携させておけば、自動的に仕訳されます。経理の作業時間が大幅削減できるだけでなく、税法改正や消費税の増税にも自動対応。従来のインストール型会計ソフトでは限界のあった汎用性の問題を解決し、時間や場所を選ばずに、全ての作業が一括操作できるという高い付加価値を創り出し、企業ニーズに柔軟に対応しています。
2012年5月に、辻CEOをはじめとした6名でスタートした株式会社マネーフォワード。設立から約半年後に自動家計簿・資産管理サービス「マネーフォワード」を発表し、瞬く間にユーザー数を増やしていきました。
その後2013年11月に「MFクラウド会計・確定申告」(当初は「マネーフォワード for Business」という名称で展開」)を発表。時代のニーズにマッチしたサービスで業績を伸ばし、今年2017年9月29日、東京証券取引所マザーズ市場への上場を果たしました。
すべての人の「お金のプラットフォーム」を構築し、お金の課題を解決することをビジョンに掲げています。個人、法人に関わらず、使う人がお金と前向きに向き合い、人生を豊かにするサービスを提供することで、より良い社会をつくることに貢献しています。
東京証券取引所マザーズ市場に上場
坂本CEO:先日、9月29日にマネーフォワードさんはマザーズ市場に上場されましたね!おめでとうございます!私の目標の一つに、会社を上場させることがあります。辻さんは最初から上場を意識して起業や経営をしてこられたんですか?
辻CEO:上場は通過点だと思っています。そこまで意識はしていませんでしたが、ベンチャーキャピタルさんから出資いただくときに将来のリターンを意識するようにはなりました。売却するか上場するかという選択肢の中で、今回は上場という選択をすることになりました。
上場よりも、自分達が成し遂げたいことを見つけて、それをどうやってやるかの方が大事だと思うので、坂本さんが“何をしたいか”だと思います。上場はあくまでも手段。手段が目標になると、ちょっとややこしくなると思います。
坂本CEO:そうですね。私も上場は通過点でしかないと思っています。
現在ROCはSNS広告の運用に特化して事業を行っていますが、社会全体でWEB広告を運用できる人が少ない印象です。社内で広告運用を内製化した方が効率よくPDCAを回せます。広告運用は絶対にその方がいいと思うのですが、きちっと理解して運用してる人がいる会社ってすごく少ないんです。この問題に対して、「何とかできないかな」と思い、最近動き始めました。
辻CEO:企業は、社内で広告運用はやりたくないのかもしれませんね。社内業務の一部を外部の専門業者に委託するBPOも増々広がると思うんです。人も採用しにくくなっていますので、自社が得意な部分だけ残して、特化するというのが広がっていくと思います。
だから、社内で広告の運用ができる優秀な方ってなかなかいないので、坂本さんのところの方がノウハウがありますし、お金を払って委託しようとなるんじゃないですかね。
坂本CEO:弊社でもそのニーズに応えるために広告運用をできる人材を増やしていこうとしていて、その一環で今後、検定資格を作って自社だけでなく、世の中の広告運用者を増やしていく活動ができればと思っています。
辻CEO:それ面白いかもしれませんね。ぜひ頑張ってください!
組織のつくり方
坂本CEO:今ROCは私を入れてメンバーは9人です。今後、とにかく会社を大きくしたいという気持ちがあります。
辻CEO:大きくなりそうじゃないですか!ニーズがある業種だし。
坂本CEO:ありがとうございます。規模を大きくするにあたって、新規の営業や事業の方向性を考える段階にきていると感じていて、それをご相談できればと今日思っていました。
弊社は設立してまだ1年半くらいで、それまで個人事業で2年間やっていました。ROCを設立してからは、私がフロントセミナーの講師をして、そこでセールスし、仕事をとるという形で営業をやってきました。でも、そのやり方は、私が動かないと売上が作れないということなので、売上のテッペンが見えています。そこから早く抜け出したいと思い、いったん主催でセミナーをするのをやめて、そこで使っていた広告費や人件費の分を現在様々な営業手法に使ってみています。
ただ、セミナーを今後しないわけではなく、御社との共催でセミナーを5回ほど一緒にさせていただいていたり、株式会社JIMOSさんや株式会社マイナビワークスさんなどの企業様ともセミナーをご一緒させていただいているので、今後も事業シナジーのある企業様と「共同開催」という形でセミナーは続けていければと思っていますので、引き続きよろしくお願いいたします(笑)。
一方的に話してしまいましたが、、、辻さんも過去、会社を大きくしていく中でいろいろ悩んだ経験はありましたか?
辻CEO:当然ありましたよ!経営者はみんな通る道です。
最初はひとりでやっていたことも、だんだん組織を作って権限移譲していかないと会社が成長しません。組織が大きくなる過程で、なかなか自分の思う通りの結果が出なくてもどかしいこともありました。でも創業者が動いたら機会損失しますからね。組織を作る上でどうしていくかといった悩みは当然ありました。よく「30人の壁」とか言われますよね。でもそれを越えて行かないと組織は大きくならない。だから、坂本さんの右腕左腕となる人を死ぬ気で探すか、育てるしかありませんね。
坂本CEO:ROCにも私の右腕左腕になるメンバーはいますが、もっと業務を分けて任せるべきなのでしょうか?
辻CEO:経営は役割分担なので、坂本さんがどこを担当するかだと思います。今坂本さんがやっている仕事を分解してみてください。私は6人で起業しましたが、当初私が担当した仕事は、経営と資金調達と人材採用とマーケティング。セキュリティ部分は別のメンバー。サービスやシステムの開発は別のメンバー。という風に分担しました。
組織が大きくなると仕事も増えてきて、当然業務がまわらなくなるので、資金調達のためにCFOを採用しようとか、人材採用なら人事部長をとろうとか、そうやって自分の仕事を渡していかないと、経営者自身が新しいことに着手できなくなってしまうんです。
坂本さんが今やっておられることを書いてみて、どれが一番重要かを見極めて、それに集中すると決めて、それ以外をできる人を探し、その人を必死に口説く。という作業をやるといいと思います。
大きな規模にするのであれば、30人、100人と組織図を書いて、このポジションはこの人という感じで書いてみてください。すると、人材が足りないポジションが見えてきますので、こういう人を採用しようというイメージが湧いてくると思います。
5年後、10年後までの事業計画を描いて、組織図を作る。すると、今自分たちに足りないものがわかってくるんです。私は結構その作業をやります。ありたい姿からの逆算。書くと実現に向けた道筋が見えてきます。
熊谷正寿さんの夢手帳の本と一緒で、事業計画を作って、潜在意識に働きかけて、実現に向けてひたすら走る。やるべきことが見えれば、後はやり切るまで続けるだけです。
坂本CEO:すごくわかります。書くという作業自体が重要なのはもちろん、目に見える形にしておくことは大切ですよね。
辻CEO:そうです。書いて、イメージして。書くと今との差がわかるんです。その差に絶望するんですけど、絶望しても仕方がない。じゃあ、その差をどうやって埋めようかなって考えて、やれることを全部やっていく、私の場合はそんな感じです。
仕事を任せられる仲間づくり
坂本CEO:ROCは設立して現在1年半が経ったのですが、辻さんがマネーフォワードを設立されて1年半の頃って、どんなことをされていた頃ですか?
辻CEO:6人で起業して、1年半くらい経った頃は、ちょうど5億円の資金調達をした頃だったと思います。
坂本CEO:その頃は、まだ設立したばかりで組織の足固めの頃ですよね。そういう中で、どのようにして人を口説いていったのでしょうか?会社を作るうえで、とても仲間は大切だと思うのですが、辻さんも未来のビジョンや情熱をひたすら伝えて、そこに共感してくれる人を仲間にしてこられたという感じでしょうか?
辻CEO:そうですね。「世の中の人たちが課題に思っていることに対して解決する会社とかサービスを作りたい」と何度も何度も一人ずつ説得を行いました。それが本当に実現できるのかというのを、社長の私の実力を冷静に見て、判断したんだと思います。パッションだけでもダメなんですよね。かといって、「儲かりまっせ」とか言っても絶対ついてきてくれません。
パッションと社長の実力、両方ですよね。こういう世界を作りたいって言うだけではダメで、本当にできそうだと立証する”何か”を積み上げていくしかありません。坂本さんが今やっておられることの先にしか、それはないと思います。今やっていることで結果を出すという覚悟でやる。そうすると、だんだん人の輪も広がってくるのではないでしょうか。坂本さんいい人だよね、一緒にやりたいよねとか言ってくれる人が増えてくると思います。
ひとつ言えるのは、社長の器以上に会社は大きくならないということです。社長の器を大きくしないと、いい人は来ないんです。だから社長って、常にその器を大きくし続けないといけない。そういう恐怖感はありますよね。
20代の焦りは健全
坂本CEO:マネーフォワードの会社としての目標や理念などは、よく記事で拝見しているのですが、辻さんご自身の目標をお伺いしてもよろしいでしょうか?
辻CEO:今の私は会社と一体です。今やりたいことを会社でやってる感じ。
フェアな世界を作りたいとか、チャレンジする人が報われる世界にしたいとか、そういう夢は根本に思っています。死ぬ時に「楽しかったな」と思って死ねるといいなと思います。
私は、明石家さんまさんの「生きてるだけで丸儲け」という言葉が好きなんです。それだけでいいじゃないですか。そのうえで世の中に人の役に立つことができるなら最高ですよね。すごいシンプル思考なんですよ。
20代の頃はいろいろ悩んでいました。これでいいんだろうかとか。この先にゴールはあるんだろうかとか。これが最適なんだろうかとか。でも、最適な道を選ぶことより、目の前のことをちゃんとやった方が最適になるなと思ったんです。
あとは、20代の頃、「今の自分の実力では圧倒的に通用しないな」と思ったので、とにかく経験して、チャレンジして、いっぱい失敗して、実力をつけようとしました。「実力をつけるには、すごい人と一緒にやるしかない」と思って、マネックス証券で仕事したり、留学したりしましたね。
経営者としての能力、人格、品性みたいな全人格的なものって必要ですよね。人間力といわれるようなものです。それは鍛えるしかありません。そして、それはいろんなことを経験するしかないんです。いい人と付き合うしかありませんし、いい人と付き合うとなったら、自分が先にギブ(与えること)しないといけません。テイク(与えてもらう)ばかりだったら、いいお付き合いにはなりません。
そんな感じで、20代は自分が何を経験できるかということを、すごく考えてきました。私も、今の坂本さんと同じで、先輩経営者に時間をもらっていろんな話を聴かせていただきましたよ。
ランチとかはいいですよね。よく「30分だけいいですか」ってお願いしたりしてました。自分は何をギブできるか考えて行って、質問していろいろと教えていただきましたね。
そういう行動を愚直にやり続けることが一番大事です。正解って、本に書いてあるんです。だいたいみんなそれを途中で諦めるんですよ。だから、やりきれるかどうかなんだなと最近ほんと思います。
でも、そんな大したものではありませんよ、ホントに(笑)。私が20代の時は、坂本さんみたいに意識高くありませんでしたし。すごいなと思いますよ。
坂本CEO:ありがとうございます、恐縮です。。。辻さんのおっしゃるとおり、これでいいんだろうかというのが常にあります。現在27歳で、結婚という人生において大きな選択をする友人も増えてきました。それを見ていると、自分の人生をどうしても考えてしまいますよね。
辻CEO:「正解はない」と考えると楽になるのではないでしょうか。「自分がやりたいようにするのが正解である」と。坂本さんのやりたいようにやるのが一番の正解だと思います。
「人の行く裏に道あり花の山」(※)という言葉があります。会社だって10年続くのはほんの数%。普通にやっていたら会社は潰れるんです。だから、自分の心に素直でいいと思います。
そして、20代の焦りは健全だと思います。焦らない方がおかしいです。焦りを感じたなら、とにかく動くとか、仕事するとか、本を読むとか、人に会うとか、何かしらの成長を得られる行動をとると、いい方向に向けるのではないでしょうか。
それと、好奇心と謙虚さがすごく大事だと思います。坂本さんは謙虚な方だし、すごく自信も持っておられると思うので、今のままで大丈夫だと思いますよ。
※「人の行く裏に道あり花の山」
人と同じことをしていては大きな成功は得られない。人と違うことをやる方が上手くいく場合が多いという意味。
坂本CEO:辻さんをはじめ、目標とする方はたくさんいるのですが、その方たちの存在があまりに遠すぎて。。。20代の頃は何をしておられたのだろう?とすごく気になっていました。なので、辻さんにこのようなお話をお伺いできてすごく嬉しいです。
辻CEO:私が坂本さんの年齢の頃はマネックス証券でサラリーマンをしていて、創業者の松本大さんの元で修業していました。それに比べると、坂本さんの方が断然リスクにさらされてますよ。リスクにさらされる分、経験値が上がるので成長率が高いと思います。すごくいいことだと思います。今は力をつけるしかありませんものね。
20代って、そんなものですよ。私も全然ダメでしたよ。みんな食いしばって頑張ってるんですよね。あとは巡り合わせだと思います。いい人と巡り合えるかどうかは大きいです。それは、謙虚かどうか、おもしろいかどうか、素直かどうか、声かけてもらったらすぐ飛んでいくかどうか、一緒にいて楽しいかどうかだと思います。坂本さんはそういうタイプだから全然問題ないのではないですか?
坂本CEO:ありがとうございます(恐縮)。辻さんにギブできることがあったら、メッセージでランチのお誘いさせていただいてもいいですか?
辻CEO:もちろん!OKですよ!お役に立てることがあれば。私もそうやって育ててもらいましたので。
坂本CEO:ありがとうございます!!
辻CEO:不安は戦っている証拠です。でも、死んだりしませんので大丈夫です!私は起業する時に、最悪のことを考えて、一般企業でも就職できるなと思ったら、死んだりしないし、大丈夫じゃん!と思えました。日本で餓死ってほどんどないし、真面目にやっていれば意外と最悪なことってないなと思います。変な借金だけしないことですね(笑)。
坂本CEO:ちゃんとしたところで事業資金は借りないと、ですね(笑)。
辻CEO:そうです(笑)。あとは、嘘をつかない、逃げないことです。嘘ついて逃げたら人間関係それで終わってしまいますので。会社は一回ダメになっても、再起できますよね。でも人って信用を失ったら誰も応援してくれなくなるので、そこだけ守ればそんなにリスクってないと思います。
経営者は「読書」する時間をもつべき
坂本CEO:以前、辻さんのインタビュー記事をネットで拝見し、そこに「サービスづくりに失敗した」と書いてありました。「失敗」というのは、どこで判断したのですか?
辻CEO:ユーザー数が増えなかったので、そのサービスは3ヵ月くらいで閉じました。
坂本CEO:3ヵ月ですか!「あと3ヵ月やったら状況が好転するかな?」とか思わなかったのでしょうか?
辻CEO:そのサービスについては、なんとなくわかりましたね。考えたところで無理だって。基本しつこいので、ねばるんですが、それでもダメだと思えるくらいダメだったんです(笑)。
坂本CEO:準備してやったことでも、ダメだと思ったらすぐ引くことも大事なんですね。
辻CEO:経営者はそれしかできませんからね。経営者は意思決定することが仕事なので。ユニクロの柳井正さんの本を読むと良いですよ。自分の未熟さにいつも反省します。
坂本CEO:辻さんは、先輩経営者の本をたくさん読まれてますよね。
辻CEO:本を読まない経営者は、必死じゃないと思うんですよね。
坂本CEO:日々の生活の中で、本を読む時間って決めておられるのですか?
辻CEO:最近は、なかなか時間が作れていませんね。。。でも本を読む時間を作るのは大切です。本を読まない人って、成功したくないってことなんじゃないかなと思います。
坂本CEO:私は、今興味のある分野の本を10冊くらい一度に買って、その期間に一気に読むという繰り返しです。毎日どこかで時間を作って読みたいんですけどね…。
辻CEO:そういう読書の方法も、いいんじゃないですか。
坂本CEO:ありがとうございます。毎日読めたらもっと学びも早いのになと思ってしまいます。
「書く」ことで行動が明確になる
坂本CEO:他に、迷いや不安をなくす方法でやっておられることはありますか?
辻CEO:不安になったときは、ノートに書くのがいいです。私は頭が苦しくなったら、ダーって書くんです。意外と「悩んでることってこの4つだけ?」みたいな感じになるんです。すると、頭がスーっとなって、やることにフォーカスできるんですよ。頭の中だけで考えると、1個2個のことだけで不安でいっぱいになったりしませんか?
坂本CEO:すごくわかります。最近、書くことから遠のいてますね。。。
辻CEO:書くと、なんだか違うんですよね。
坂本CEO:私は完全に、パソコンやスマホのメモアプリに書くクセがついています。
辻CEO:それでいいと思いますよ。坂本さんのような20代と、私のような40代とではツールが違うと思います。ご自身が快適な方法でいいと思いますよ。
落ち込むのはまだまだ成長できる証
坂本CEO:今日は本当にありがとうございました。なんだか安心しました。ホッとしてちょっと泣きそうです(笑)。とにかく前と上だけ見て、突っ走ってきた感があるので。今のまま行けば大丈夫だよと背中を押していただけた感じがしました。
辻CEO:大丈夫でなかったら、大丈夫にするしかないですしね。若い頃の経験は買ってでもしろと言いますよね。坂本さんは、どこかの組織に属してる人より、はるかに頭を使って動いているから力がついてると思います。講演で人前で話すとか。話すと自分の未熟さを感じるじゃないですか。私も講演したら、後はいつも落ち込みますよ。
坂本CEO:辻さんは、かなりの数の講演をされてますよね。それでも落ち込むことがあるのですね!
辻CEO:講演のたびに、「あーーー」となり落ち込みます(笑)。でも、徐々に上手くなってきてると思います。やれば成長できる。だからこそ、講演したり、行動することはすごいいいことだと思います。他の人ができないことですしね。チャンスをどんどん活かされるといいのではないかと思います。
坂本CEO:本日は、貴重なお話しを伺えて、また頑張ろうと思えました!本当に本当にありがとうございました!
さいごに
私の目標のひとつである上場を叶えた辻さんは、まさに私の憧れの人です。
お忙しい中アポイントを入れていただいて、夢のような時間でした。普段、講演活動を多くさせていただいているので緊張には慣れている方だと自分で思っていましたが、当日はすごく緊張しました(笑)。
辻さんとお話をさせていただいたことで、ROCが今後成長していく過程がよりクリアになったので、引き続き事業展開を進めてまいります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
株式会社ROC代表取締役CEO 坂本 翔
※当記事は、2017年10月に株式会社ROCの公式サイトで公開された記事です。