みなさんこんにちは!Langooプランナーの本田美なつです。
いつもメンバーインタビューを担当している私ですが、Langooに入社前は、大学1回生の冬から関西の某企業でインターンをしていました。その後、大学3年生で「社員」として勤務し、今日でその会社を退職する決心をしてちょうど一年になります。
「ファーストキャリアってそんなに大切?」
「早くからインターンってどうなの?」
「大学生の間から仕事について学ぶ必要ある?」
最近周りでもよく聞くそんな疑問に、大学4年間のほとんどの期間で「仕事」に触れる生活を送り、複数社での勤務も経験した私が、自分の実体験を踏まえ答えてみようと思います。
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ファーストキャリアをやめた日
2018.12.16 am3:00
当時の上司にメッセンジャーで退職の意を伝えたのは大阪茶屋町のマックでした。
お前そんな深夜にどこで何してんねん。笑
そこから家までの道を一人で歩き、あー言っちゃったなあ、ついに言っちゃったなあ、と頭の中でひたすら同じ言葉を繰り返していました。
大学1回生の12月にインターン生として入社した会社。
自分が掲げていた人生の目標にマッチする企業理念を掲げていて、ここしかない!と思い込み寝ずに働きまくって成果を追いかけまくった大学2回生の一年。
その頑張りのおかげで、インターン生内の2つの賞を受賞し、成果を認めていただいて少し早い大学3回生で社員として入社した会社。
そこまで熱意を捧げたものを、自分の時間を、大事な大事な大学生の2年と少しを捧げたものを、私はついに辞めてしまうんだなあと、そのことがその時の私にはとても大きなことに思えました。
もうすぐ家だなあ、というところで、上司から了承の返信が来ました。引き止めることもない対面で話す約束を取るわけでもないその文面で私は、きっともう周りから見ていても私はダメだったということなんだなと思いました。
当時住んでいた、淀川のそばのマンションの部屋に戻って、引きっぱなしだったお布団に倒れこんでから、私は枕に顔を押し付けてものすごい勢いで泣いたのを覚えています。
あんな深夜に、多分お隣さんは迷惑だったでしょう。
こんなに頑張ったのに、あんなに時間をかけたのに、私は何も得られなかったし最終的にこの組織を去るんだなと、その事がとても虚しくて悲しくて悔しかったのだと思います。
2018.12.16 am4:00
当時の私は、自分はものすごく自己肯定感が低く否定的な考えをしがち=ネガティブな人間なのだと思っていました。
ですがどうも今振り返ってみると、めちゃくちゃポジティブ、鋼メンタルの持ち主のようです。(真面目に言ってます。笑)
というのも、あんなに泣いたくせに1時間ほどで泣き止んだ私は、もう嬉々としてネットサーフィンをし、新しいインターン先を探していたのです。
しかもその時にはもう、「どうせ来年授業ないし、最先端が集まる東京に行かな」と、関西の大学に在籍しているにも関わらず東京に居を構える決心をして、東京にある会社でインターン先を探していたのでした。
いくつかめぼしい会社を見つけて、流石にこんな明け方に応募しても引かれるだけかと思い、お日様が昇ってから応募をしました。
その中に、今在籍しているLangooがあります。
その時はまだ、こんな大好きな会社に出会えるなんて想像もしていませんでした。あんなにたくさんネットサーフィンした中に、こんなスタートアップ期の小さな会社が混じっていたのはきっと奇跡ですね。巡り合わせですね。私はとてもラッキーな人間です。
辞めるまでの日々
20歳の1年
私がインターンを始めたのは大学1回生の12月。
大学2回生の1年は、丸々インターンと大学を両立させる生活を送っていました。
当時の私はそれなりに忙しくて、毎日寝不足のような状態でした。
何回かサークルメンバーの間で「本田は死んだのではないか」と囁かれていたと思います。笑
それまでの私は、「仕事」と言えば塾講師のバイトくらいしか経験はありませんでした。
しかし「インターン」は、バイトとは全然違いました。
締め切りを確実に守るためのスケジュールの組み方や、他者を巻き込んで問題解決に向かう力、自分に与えられた業務だけでなく視野を広げてプロジェクト全体の動きを把握すること、報連相をしっかりすることなど、仕事のやり方の基礎の基礎を叩き込んでくれたのがこのインターン生活だったと思います。
不登校の経験から、現行の国の教育制度や教育業界の裏事情そのものに怒りにも似た感情を抱いていた私は、それを本気で変えようとしていた会社にとても共感していましたし、そのためならどんなしんどいことでも頑張ろうと本気で思っていました。
落ちている仕事は全部拾ったし、難しい仕事も引き受けたし、大学のテスト前はオフィスに泊まり込んで徹夜で勉強をしたこともありました。
体力的には常にギリギリでしんどかったのも事実です。
でも、それ以上に、「この国の教育の当たり前を変えたい!」という自分の夢に近づいているという実感や、得られる成長実感が嬉しかったのを覚えています。
21歳の1年
大学2回生の間のインターン活動を認めていただいた私は、大学3回生で社員として入社をすることになりました。
午前中に大学に行き、午後に仕事に行く。
仕事はいつも夜遅くまで続きました。
この1年でインターン生活から変わったことは3つあります。
①金銭的に苦しくなった。
②プライベートの時間を仕事関係の人と過ごす時間が長くなった。
③仕事のパフォーマンスそのものよりも、自分の性格や考え方に対する指摘をされることが多くなった。
私は社員になると同時に、当然ながら奨学金や仕送りを止めました。
しかし予想に反し、出費が増えた分を補填できるほど、給料はもらえませんでした。
結果、副業でWebライターの仕事をするなど、ただでさえ多い勤務時間を圧迫し、仕事を増やすことになりました。
また、プライベートの時間を仕事関係の人と過ごす時間が長くなった結果、それは結局「プライベート」ではなく「仕事の時間」になることが多くなっていきました。
結果として、なかなか息つける時間を確保することができなくなっていきました。
そして、仕事に対するパフォーマンスではなく、「あなたの性格のここが変」「その価値観はおかしい」といったフィードバックがされることが多くなりました。
そのうち、「仕事のこと」よりも「自分のこと」ばかりを考えるようになってしまい、どんどん仕事と向き合えなくなっていってしまいました。
どんどん仕事が嫌いになっていった私は、当然のことながら仕事で成果を出すことができなくなっていきました。
それがしんどくてまた仕事をするのがストレスになる。そんな負のループに、どっぷりはまってしまっていました。
今振り返ると、「仕事」と「自分」をうまく切り分けることができなくなり、「仕事ができない=自分は価値のない人間である」という認識が強くなってしまったのだと思います。セルフコントロールができないという、私の未熟さが招いた結果でした。
もうダメだなと思って、久々にサークル活動に遊びにいった日のことは良く覚えています。
仕事できない私でもこんなに普通に接してくれるんだなあと、そのことが嬉しくて、帰り道の電車で泣いたのも覚えています。
ただそれは同時に、自分にはいつでも甘えられる相手がいることを実感させました。
だからこそ、自分を簡単に甘やかさないように気をつけないといけないと思いました。
それからしばらく、試行錯誤しながら、まだ負けたくないという気持ちで頑張ってみました。
でも結局何も変わりませんでした。
こうして私は、ファーストキャリアを辞めようと決心したのでした。
ファーストキャリアを辞めてわかったこと
人生の中で「もうダメだわ」と思う大抵のことは、実は大したことがないということ。
正しくは、そのあとの自分の努力次第で、大したことが無いと思えるようになれるということ。
むしろ新しい可能性を見出すチャンスであるということ。
不登校になった時、「自分には不登校で悩む人の理解者になれる可能性が生まれた!」と思いました。
今は、「過重労働やキャリア選択で悩む人の理解者になれる可能性が生まれた!」と思っています。
私は今の会社・環境がとても気に入っています。
とても成長実感が得られますし、楽しいし、優秀なメンバーに囲まれ彼らから多くを学べることは本当に幸せです。
もしあのまま関西にいて、今の環境に出会うことができなかったら…と考えるとゾッとします。
あんなに大きなことだと思っていたファーストキャリアの退社は、実は大したことではなくて、今の環境に来たことがとても大きな意味を持ちました。
でもそれは、自分できちんとそうなるように努力できたということでもあると思っています。
そして、仕事は私を不幸にも幸せにもするということも分かりました。
どうせ転職するんだしなんて適当に会社選んでたら、痛い目みるよ。
ゆうてお金は大事やし、人間関係も業務内容もそこから自分にどのようなリターンがあるのかも大事。
ゆるーく就活しようかな、って人がいたら、声を大にしていいたいです。
これらのことが分かっただけでも、やっぱり大学の早期からインターンを開始したことも、大学生をしながら「社員」を経験したことも、間違っていなかったと思います。
どういう条件で自分は仕事を嫌いになってしまうのか、どういう条件だと成長実感を得ることができるのか、どういう条件だと前向きに仕事に取り組むことができるのか。
そういったことはやはり、実際の社会人の下について、プロ意識と責任感を持って仕事に取り組んでみなくては分かりません。
そして、それを実現できる環境は、意外と多くはありません。
なぜなら、社会人経験の無い学生にそこまでの裁量権と信頼を置くことは、企業にとってある種のリスクもはらんでいるからです。
しかし、そのリスクを飛び越えて学生の力を信じてくださる企業ももちろんあります。
もし、「私も社会に出る前に、仕事について学びたい」と思ってくださる方がいたら、是非ともそういった環境を求めにいって欲しいと思います。
22歳の1年
もうすぐ今年も終わりますね。
22歳の1年を振り返ると、本当に充実していて、素敵な1年でした。
たくさんのことを学べたし、自分も本当に変わったし、最後の学生生活を思いっきりenjoyできたし、大好きな人たちとたくさん思い出を作ることができました。
不登校の経験もそうですが、ファーストキャリアを1年で退社してしまったことも、結局私の人生はいつも挫折を機に彩豊かになっていきました。
これからもたくさんの楽しいことが待っていますように。
そして、これから先の人生が私は本当に楽しみです。
Langooで挑戦している色んなことは、これから先もっともっと面白くなっていくフェーズだと思います。
一緒に挑戦したい!と思ってくださる方がいたら、ぜひご連絡ください。
Langooには責任感とプロ意識を持って仕事に取り組める環境があります。
「何も知らずに社会に出るのは不安。」
「大学の早いうちからちゃんとキャリアのことを考えておきたい。」
そんな方も、ぜひ一緒に働きましょう!
※この記事は、noteで公開中「ファーストキャリアを辞めた日」に加筆・修正したものです。