- 第一弾 〜これまでのオフィス編〜
- 第二弾 〜新オフィスに込める思い編〜
- 第三弾 〜プロジェクト進行試行錯誤編〜
- 第四弾 〜ついに新オフィス公開編〜
今回は第三弾、プロジェクト進行試行錯誤編です!
デザインのプロ×プロジェクトマネジメントのプロと一緒に、いざスタート!と意気込んでたのですが・・・イキナリ想定外の試行錯誤の始まりでした。
「私たちらしさ」を形に。コロナ禍で試行錯誤のコンセプトワーク
2月下旬、キックオフミーティングを終え、3月頭より本格的にプロジェクトを開始。第1回目はコンセプトワークが行われました。
コンセプトワーク・・・「私たちらしさ」をオフィスという空間に落とし込むために、オフィスデザインの方向性を決めていく場
しかし、図らずしもコロナ感染症拡大の影響を受け、3月1日よりリザーブリンクでは完全リモートワークに切り替わっており、そんな中迎えた第1回目。本プロジェクトの要になるのではと思っていたコンセプトワークが、いきなり想定外の全員オンライン!(脳内では、完全に対面のワークを想像してました。。)という少し不安を抱えるスタートを切ることになり、不安でいっぱいでした。
コンセプトワーク1回目:キーワードは20個
社内で大切にしているキーワードや、これからのリザーブリンクが目指すべきキーワードを並べてディスカッション
ディスカッションでは、メンバーそれぞれが持つ、会社への想い、認識などが相互理解できる場となり、お互いの理解を深めた時間にもなりました。
が、とにかく、オンラインでのワークの盛り上げ方がわからず四苦八苦。終了後にはドッと疲れが。。。
2回目のコンセプトワーク:キーワードは、20→10個へ
1回目にディスカッションした内容を元に、キーワードをピックアップ。更にでディスカッションし、オフィスデザインのコンセプトを生み出す
さらなるディスカッションを深める中、キーワードを整理することでポイントになった言葉は2つありました。
専門家?スペシャリスト?プロフェッショナル?
専門家/パイオニアというキーワードは、これまで私たちが意識してきたキーワードであり、掲げているミッション・ビジョン・バリューともリンクしています。
ReserveLINKフィロソフィー https://reservelink.co.jp/idea
■パイオニア=会社としてのスタンス →先駆者としてひっぱていく存在
これまでリザーブリンクはパイオニア、予約システムの先駆者として、これまでになかったマーケットを切り開き、価値あるサービスを生み出してきました。会社の現状としてはパイオニアというキーワードがしっくりきています。
■専門家=個人としてのスタンス →専門性を磨く
「専門家はどちらかというと目標値。“こうなりたい!だから努力します!”という姿勢の意味合いが強い」
■SPECIALIST or PROFESSIONAL
ただ、専門家という表現に違和感がありました。専門家=SPECIALISTは個人プレーのようなイメージがあり、リザーブリンクが目指す像とは少しズレを感じました。
会社として個人として専門性を持ち、それを磨き、あくまでもプロとしてお客様にサービスを提供している。私たちの目指すは、PROFESSIONALである、という考えにたどり着きました。
ファミリー感?メンバーシップ?
「ファミリー感のOFFと緊張感のONのメリハリがあるオフィスにしたい。」
「プロフェッショナルである以上、緊張感も必要。」
このディスカッションでは、ファミリー感は確かにリザーブリンクの良さではあるけれども、"プロフェッショナル集団”としての緊張感とのバランスは必要という課題感が浮き彫りになりました。
また、リザーブリンクはピラミッド型の組織ではなく、ブロックチェーンのような組織です。
メンバー一人一人がしっかりと“自立”していなければ成り立たない組織。自立という面では、リーダーシップもオーナーシップも必要。そしてバリューにもあるように、利他主義を特に大事にしています。そういう意味合いから、メンバーシップというキーワードがしっくりきました。
オフィス空間のデザインについてのキーワードで、まさかファミリー感についても議論することになるとは想像もしておらず、思いがけず大事な気づきを得たコンセプトワークとなりました。
オフィスデザインの方向性が決定、そして空間へ
オフィスデザインの方向性は、4つのキーワードに決まり、冒頭、不安視していたオンラインワークは無事終了を迎えることができました。
その背景には、プロジェクトマネジメントのプロの力が。
会議体の進め方のブラッシュアップから、ファシリテート、スムーズな会議進行のための事前準備など、事細かいサポートがあったおかげで、なんとかここまで進めることができました。
ファシリティ環境改善を最優先に意識しながらゾーニングを決め、待ちに待った、ファシリティ環境改善×オフィスコンセプトが表現された平面図が出来上がってきました。
いよいよ平面図!
「カウンターがある!ブースがある!ゾーニングが増えている!もちろん機能改善はバッチリ!なんだかステキ!!!」
ディスカッションを重ねに重ね、平面図はどんどん変化していきました。変化を続けるイメージ図上では、希望通り、ファシリティ環境改善×コンセプトが空間に落とし込まれているように感じました。
「コミニケーションの場がほしい」
「固定席にする?フリーアドレスにする?」
「エンジニアから見て、セールスの動きをタイムリーで把握したいから声が聞こえる位置にいたい。」
etc…
様々な角度から意見を発散しつつ、平面図へ落とし込む作業を繰り返しながら、どんどん視点がマクロからミクロへなってきているな。。と感じ始めていた頃、ふっとある疑問が湧いてきました。
コロナの影響を受け、様々なモノが不確実な中、
そもそもオフィス移転についてこのまま進めるでいいのだろうか??
周囲も次々にリモート化していき、オフィス縮小、脱オフィスを判断する企業も出てきているが、私たちは増床移転しようとしている。自分たちの思考が、コロナ前のオフィス利用を前提としているのではないか。引っ越しは3ヶ月後。その頃の状況を想像できているのか?次々と疑問と不安が溢れ出てきました。
消えない不安を解消すべく、引越し日は延期に。一度立ち止まって、私たちらしいオフィスの在り方について考える時間を取るという判断をすることになりました。
次回は特別編。コロナ禍でどう私たちらしいオフィスの在り方を考えたのかについてをお送りします。