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現場で描いていく、「記憶に残らない」設計

宮本さんは、岡山県倉敷市出身。

大学は東京都の工学部建築学科を卒業し、2017年4月にリノベるの新入社員として入社しました。

チームで0から何かを作り上げることが好きな宮本さんは、学生時代はよさこいサークルに所属し、衣装・音楽・振り・構成をすべて0からチームでつくっていました。



■さっそくですが、宮本さんが建築の道を選んだきっかけを教えてもらえますか?

はい。私はもともと、ものづくりに興味があって、小さいころから絵を描くよりも工作が好きでした。

建築に初めて興味を抱いたのは、小学校5年生のときです。

実家が新築戸建てに引っ越しをしたのですが、そのときに家づくりの過程を見ていて。

一週間経って見に行くと全然違う姿になっていることに感動したんです。


でも、その時はまだ仕事にしたいとまでは考えていませんでした。


建築を仕事にしたいと思ったきっかけは、3.11です。

高校1年生だった当時、所属していた吹奏楽部のイベントで、岩手県の吹奏楽部の方たちを招いてチャリティーコンサートをしました。

2泊3日のイベントで、同世代の被災した方たちから、仮設住宅での生活、家に帰ることへの不安などを聞きました。

その経験から、将来は被災地の復興支援をしたいと考えるようになりました。

どのような方法で復興支援をしたいかと考え、興味を持っていた建築を手段に選びました。

そう決めてからは、思い込みが強いタイプということもあって、建築学科に行くことしか考えていませんでした。


■3.11の支援をするために、もともと興味があった家づくりを手段として選んだというわけですね。

大学ではどのようなことを学んでいたのですか?

建築にも意匠設計、構造設計、設備などいろいろありますが、あまり絞らずに総合的に学びたいと思い、工学部の建築学科を選びました。


総合的に学んでいるなかで、設計の場合は図面を書いたりプレゼンをしたり、実践的に学べる一方で、施工はどうしても教科書やビデオを使っての授業が多く、現場にでて学ぶ機会がありませんでした。

研究室でも、施工系を選び、コンクリートの研究をしていましたが、現場をみる機会というのがなかったんですよね。

建築士になることを想像したとき、実際の現場がどう動いているのかを知らないままでは、設計士として施工指示が出せないなと思ったんです。

そのため、作業工程や一日の流れも含めて、まずはもっと現場を学びたいと思うようになりました。




■実際に現場をみることでしか学べないことはたくさんありますよね。

就職活動はそのような軸で行なったのですか?

そうですね。まずは現場を見たいという思いがあり、入社してすぐに現場に出られる、というのを一つの軸として持っていたので、施工監督の仕事をしたいと考えていました。

そして、建築に進むきっかけになった3.11支援をしたい思いも変わらず持っていました。

大学生活を経て感じていたのは、「震災」という事実がどんどん風化していってしまうこと。

でも地震はなくなりません。

それならば、地震が起きたときどうするかを考えていく必要があると考えていました。


もう一つは、家にかかわる仕事であること。

家って、生活を支えているからこそ、住む人にとってはどんな場所にも思い入れがあるはずなんです。

例えば、オフィスだと、エンドユーザーにとって家ほどの関心は持ちにくいですよね。

なので、思い入れをもって安心して住んでもらえる家をつくる仕事に携わりたいと思ったんです。



■なるほど。リノベ―ションを最初から考えていたわけではないんですね?

リノベるの説明会に参加したきっかけはあったんですか?

最初は、住宅メーカーやデベロッパーなど、住宅に関わる仕事をみていましたが、リノベーションについては少し授業で触れた程度だったのでほとんど知識がなく、最初は考えていませんでした。


そんな中で、たまたま日程が空いていて、「リノベーションのことはあまり知らないなぁ。」と思い、勉強の気持ちも兼ねてなんとなくリノベるの説明会に参加しました。

恥ずかしい話ですが、リノベるの設計士が施工管理までやることも、後の面接で初めて知りました。(笑)

説明会で、社員さんがすごく楽しそうに会社説明をしてくださって、そんな姿に「あれ、今までの会社となにか違う」と惹きつけられました。

我を忘れて夢中で会社について話していて、本当に、こんなに楽しそうに会社説明をする人は初めて見ました。


リノベーションについてきちんと知ったのはこのときが初めてでしたが、そこからは自分でも業界研究をしました。

一人ひとりが住みやすい家をつくるというだけでなく、空き家問題といった社会の課題を解決することで本当に人の暮らしが豊かになっていくリノベるのサービスに魅力を感じました。

住宅業界を変えたいという思いで、リノベーションをその手段の一つとしてとらえている。

私自身の復興支援をしたいという思いを叶えるために建築を手段として捉えているという考えに結びついた気がしました。


■リノベーションが選択肢になかった状態から、説明会を経て変わったんですね!

実際の選考はいかがでしたか?

はい。リノベるの面接はとにかく深堀られるんです。

様々な角度から質問を受けるので、表面的な答えだけでは通用しません。

気づけば私も、敬語もままならないくらい、素直な感情で面接官に自分の思いや本音をぶつけていました。


四次面接で、思いもよらない出来事があったんです。


「話を聞いていると、宮本さんがやりたいことというのはきっと設計士だし、リノベーションというアプローチがあっていると思うよ。」

面接官にそういわれ、自分で自分が本当にやりたいことに気づけていなかったことへの悔しさで泣いてしまいました。

普段人前で泣かないのに。(笑)

今まで段階として施工監督だと思い込んでいたんですが、ゴールとしてのやりたいことへの考えが浅はかだったと反省しました。


このとき、「私はリノベるに入るんだ」と決意しました。

ほかの会社も複数受けていましたが、「他社の面接でうその志望理由は言えない」と思い、他社から頂いていた内定も含めて全部辞退してしまいました。



■すごいですね。無事、通過できてよかったですね!

リノベるに入社してみてどうですか?

リノベるは、お客様を含めたくさんの人と関わりあって成り立っていて、毎日たくさんの出会いがあります。

そこで気づいたのは、電気工事をやる人、塗装を行なう人など様々な人がいますが、最終的なゴールはみんな、エンドユーザーの使いやすさであるということ。

本気でお客様に向き合っているのを感じて、「私がやりたかったのはこれだ」と改めて感じています。

リノベるでつくる家は、一つとして同じものはなく、一件一件、お客様と一緒につくっていきます。

だからこそ、自分もその一員として、お客様に思い入れを持ってもらえるような家づくりに携われていることがとても嬉しいし、楽しいです。


■ライフスタイルデザイナーとして大事にしていることはありますか?

一つは、「あたりまえを提供すること」です。

私は大学時代、ケーキ屋さんでアルバイトをしていたのですが、そのときに気を付けていたのは、いい意味で「記憶に残らない」接客をすること。

例えば、お客様がケーキを選んで、財布を取り出して代金を支払う。お釣りを受け取ってかばんに財布をしまったときには、ケーキをお客様にお渡しできる状態にする。

お客様にとってのあたりまえを提供するということを大事にしていました。


この視点は家づくりにもあります。

それは、いい意味で「記憶に残らない」設計。

学生時代から、独創的だったり芸術的な設計というよりは、現実的な設計のほうが得意で、機能性を一番に考えていました。

例えば、住んでみたらこのでっぱりが気になる、とかって嫌じゃないですか。

違和感なくあたりまえに住める、居心地がよくて不自由がない暮らしができるような家づくりをしたいと思っています。


■今日はたくさんお話を聞かせてくれてありがとうございました。

最後に、学生のみなさんへ一言メッセージをお願いします。

大切なのは、やりたいことを明確にもつこと。

それは「手段」としてではなく、「目的」として。

「目的」という軸をぶれずに持っていたら、アドバイスも自然に集まってきます。

何をやりたいか、明確にわからなかったら、興味ないところも含めて、とにかくいろいろな業界を見てみるべきだと思います。

当たり前ですが、会社も「人」で成り立っているので、「この人と働きたい!」「この考え方が好き!」と思える会社が見つかるよう、出会いを逃さないことが大切だと思います。




リノベる株式会社では、

7/11(水) 10:45~13:00

において、2018年卒業予定の建築、空間設計、土木、住環境などを学んでいる学生を対象にセミナー&選考会の追加開催が決定いたしました。
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