Profile
奥村 純
執行役員 CDO(Chief Data Officer)
2014年、京都大学大学院理学研究科にて博士号(理学)を取得。宇宙物理学の研究に従事した後、株式会社DeNAにてデータアナリスト、AIプロダクトマネージャーを歴任。多くのプロジェクトでKPIマネジメントやAI戦略立案をリード。2019年、株式会社エウレカに入社し、2020年に執行役員 Data Directorに就任。2024年、株式会社GA technologiesに参画。執行役員 CDOとしてグループ全体のデータ戦略を牽引する。
宇宙物理学からデータサイエンスの世界へ
子どもの頃から天文学者に憧れ、大学院では宇宙物理学で博士号を取得しました。当時は統計やデータ解析を専門としていたのですが、転機となったのはアメリカへの研究留学です。滞在先で、シリコンバレーのエンジニアたちと交流するうちに、研究で培った知識をWebサービスや人の行動分析に応用する「データサイエンス」の可能性に強く惹かれました。「データという武器を中核にビジネスに関わってみよう」と決断し、帰国後はDeNAに入社しました。
DeNAではデータアナリストとしてモバイルゲームの分析に携わり、データを活用して事業をV字回復させるなど、データが事業成長に貢献できること、そのやりがいを存分に感じていた時期です。また、深層学習を用いたゲームAIプロジェクトを主導し、国内外のカンファレンスで登壇するなど、業界全体のAI活用を盛り上げにも注力し、会社の垣根を超えた活動も意義深いものでした。
その後、エウレカにデータディレクターとして参画しました。「技術をいかに事業成長や社会貢献に結びつけるか」というアウトカム(成果)へと関心が強まるにしたがって、興味が組織や事業そのものに移っていったからです。メンバーにも恵まれ、データ組織のマネジメントや、経営戦略としてのデータ活用に向き合う経験を積むことができました。
決め手はレガシーな業界を「変革する覚悟」
GAテクノロジーズへの参画を決めた理由は、大きく3つあります。 1つ目は、事業の面白さです。ゲーム、マッチングサービスを始めさまざまなインターネットサービスを経験してきましたが、不動産という「よりリアルな世界」とテクノロジーの掛け合わせは、未開拓な領域が多く、非常に挑戦しがいがあると感じました。
2つ目は、組織全体の「覚悟」です。不動産業界のようなレガシーな領域でテクノロジー活用を目指す企業は多いですが、本質的な改革に至るケースは稀です。しかしGAテクノロジーズでは、経営陣から現場のメンバーに至るまで、業界を変えようとする強い意志を肌で感じました。
そして3つ目は、代表である樋口さんの存在です。誰よりもハードワークを厭わず、変革にコミットし続けるリーダーの姿を見て、「この人のもとであれば、難易度の高いデータ戦略も実現できる」と確信しました。
データが実現する顧客体験の向上
入社以来、GAテクノロジーズグループ全体のデータ活用レベルを底上げするための構造改革を、経営と現場の両面から推進してきました。まずは、社内に点在していたデータを使える形に加工するデータ基盤の構築です。この段階は数値の定義を揃えたりレポートのフローを作ったりと非常に泥臭い営みでしたが、その効果は絶大です。例えば、これまでに蓄積された膨大な購買データや調査データを部門横断で統合し、お客様のニーズに合わせたマーケティングの最適化が可能になりました。
また、不動産業界ならではの特徴として、重要な情報が面談や電話などの音声データ、テキストデータにあるという点があります。こうしたアナログな非構造化データが生成AIによって扱いやすくなったことで、顧客体験の向上へ繋げる取り組みにおいても大きな成果を出しています。
蓄積されたデータを活用することで顧客体験が向上し、その評判が新しいお客様へとつながる。そうするとさらにデータが蓄積し、より精度の高いマッチングが可能になる。データを中心にこうしたサイクルを回していきたいと考えています。
データ活用で、不動産業界に新たなスタンダードを
私が目指しているのは、データという共通言語を通じて、職種や部門の垣根を超えて全社員が最速で目的地へ到達できる組織文化を創ることです。
不動産領域でのデータ活用は、一筋縄ではいかない難易度の高いチャレンジです。しかし、だからこそ面白い。これまで蓄積してきたAIやマネジメントの知見をフルに活用し、GAテクノロジーズグループを「世界で最もデータを活用して成功している企業」へと進化させていきたいと考えています。
これまでのキャリアを活かしつつ、さらに経営に近い目線で「テクノロジーによる社会変革」を実現したいという方にとって、今のGAテクノロジーズは最高の環境だと思いますね。