Profile
千葉 雅弘(RENOSY 事業横断組織/RENOSY FP&A 部長)
高校卒業後、公務員を経験。32歳で公認会計士試験に合格し、大手監査法人へ。2019年、株式会社GA technologies入社。経理、グループ管理会計、経営戦略本部を経て、2024年より現職。事業成長を数字で牽引するFP&Aとして活躍中。
「支援の支援」から当事者へ。簿記3級から始めた再出発
私のキャリアは、公認会計士としては少し異色かもしれません。高校卒業後、大学には進学せず、地元で公務員になりました。数年後に上京しましたが、東京でも公務員としてとして数年働きました。転機となったのは、国の機関への出向でした。そこで大手民間企業から来た同世代と一緒に働く機会があったのですが、彼らのビジネスに対する姿勢やスピード感に圧倒されました。「ビジネスの世界は面白そうだ」。そう直感し、自分のキャリアを真剣に見つめ直すことになります。
その後、希望して中小企業支援の部署で働きましたが、そこで感じたのは「支援の支援」という行政特有のもどかしさと、現場との距離感。「当事者としてビジネスの勝負がしたい」。そんな思いは強くなりましたが、同時に現実の壁が立ちはだかります。
当時の私は31歳。最終学歴は高卒で、職歴は公務員のみ。「営業経験も専門スキルもない自分が、この年齢でビジネスの世界に飛び込むには武器が必要だ」。そう考えてたどり着いた答えが、公認会計士という資格でした。
元々会計に興味があったわけではありません。しかし、どの企業にも必要不可欠な会計スキルは強力な「武器」になるはず。そう信じて、簿記3級のテキストを本屋で買うところからスタート。失敗は許されないというプレッシャーの中、生活のすべてをこの試験に注ぎ込みました。
猛勉強の末になんとか合格。その瞬間は、喜びよりも「ようやくビジネスの切符を手にした」という安堵感が大きかったです。
その後、大手監査法人へ入所。会計士としての第一歩を踏み出しましたが、私の目的は「事業会社の中でビジネスを動かすこと」。早々に転職活動を始めました。
10年の差を埋める。成長角度を上げるための決断
転職活動時、私は35歳になっていました。公認会計士試験に合格する新卒の多くは22歳前後。彼らと同じスピードで歩んでいては、10年以上の差は埋まりません。「残された時間で彼らを追い抜き、圧倒的な成長を遂げるにはどうすればいいか」。答えは、成長の「角度」を上げること。安定した大企業ではなく、急成長中のスタートアップを中心に探しました。
GAテクノロジーズに出会ったのは上場直後の2018年頃。「上場はしたけれど、中身はまだカオスです」という言葉に心が動きました。上場企業の規模とベンチャーの成長痛。ここなら求めていた「成長の角度」「ビジネスのダイナミズム」が手に入ると感じたんです。
最終的な決め手は「人」でしたね。選考で出会った代表の樋口さんや当時の役員たちの熱量に圧倒され、「この人たちと一緒に働けば、間違いなく面白いことになる」。最後はそんな直感に従い、入社を決めました。
FP&Aはアクセルを踏む仕事。数字を用いて未来をシュミレーションする
入社後は経理として、M&Aしたばかりのイタンジの決算と管理会計を担当。全てをゼロから作り上げる経験は、まさに求めていた「事業の中に入り込む」仕事そのものでした。
その後、グループ全体の決算や予算管理も担当し、軸足を「制度会計(決算)」から「管理会計(未来の計画)」へ移行。経営戦略本部にて予算や中期経営計画の策定などに携わることになります。事業の拡大に伴い、個別の数字だけでなく、グループ全体の成長戦略を数字でデザインする役割が求められるようになっていきました。
そして2024年夏、自ら希望してRENOSY事業部のFP&A(財務計画・分析)へと異動。より現場に近い場所で事業成長に貢献したかったからです。
現在は事業責任者と共に「どうすれば事業が伸びるか」を分析し、戦略を練っています。具体的には、「限られた予算をどこに投じるべきか」「この施策は短期と中長期の利益にそれぞれどうインパクトするか」といった問いに対し、数字を用いて未来をシミュレーションします。
単に数字をまとめるのではなく、アクセルを踏むための根拠を示す。会計士としてのスキルを土台に、事業家としての視点が求められる仕事です。
急成長企業の理由は「成長への貪欲さ」
GAテクノロジーズで働く最大のやりがいは、会社全体の「成長」への貪欲さです。上場後も守りに入らず、常に高い目標へ挑戦し続ける。これほど成長にコミットする組織は稀有でしょう。スピード感とメンバー同士が切磋琢磨できる環境も魅力です。
特に印象深いのは、2021年の業績下方修正。目標に「届かない」と確信した時の無力感は忘れられません。しかし、逆境でこそGAテクノロジーズの底力が試されました。一番悔しいはずである代表の樋口さんが、誰よりも前を向いて動き続けていたからです。
その姿に、私も自然と「次はどうするか」へ思考を切り替えることができました。メンバー全員が下を向かず、「どうすれば再び成長できるか」だけを考え行動し、翌年にはV字回復以上の成長を達成。「つまづいても、以前よりも高く飛ぶ」。このレジリエンス(回復力)を肌で感じたことは大きな財産です。成長のためには、時に強い負荷が必要です。これは個人も組織も同じで、さまざまな局面を乗り越えたことが、私自身も現在の自信に繋がっています。
「今のままじゃ終わりたくない」。未完成な1兆円企業で、自分の可能性を証明する
RENOSY事業は、GMV1兆円という未来を本気で目指しています。企業規模が大きくなれば、個人の馬力だけでは立ち行かなくなります。私の目標は、組織が巨大化しても強い成長を続けられる仕組みと管理体制を構築することです。
今のフェーズだからこそ、FP&Aには、会計の知識以上に、主体性と成長への強いコミットが必要です。「分析が好き」ではなく、「事業成長の手段として数字を使う」というマインドセットが求められます。
正直に言えば、GAテクノロジーズは楽な環境ではありません。変化は激しく、仕組みもまだ整っていない。私自身、「勘弁してくれ」と思う瞬間もあります(笑)。それでも私がここに居続けるのは、苦しみの先にしか得られない成長があるからです。現状維持は心地よいですが、そこから未来は生まれません。
「今のままじゃ終わりたくない」。そんな強い成長志向を持った方にはGAテクノロジーズはこれ以上ない環境だと思います。
※本記事は作成時点での情報を参考にしております。最新の情報と異なる場合がございますので、ご了承ください。