Webシステムのクオリティは、日々アップデートされているので、ネットを開けば個性あふれるユニークなサイトが数多く存在します。機能性や操作性、デザインなど、ユーザー受けするWebシステムは集客力や収益を大きく左右するので、多くの企業がその開発に力を注いでいます。
しかし、気になるのがその開発費です。Webシステム開発には一体どれくらいかかるのか、料金相場や少しでも安く抑える方法をわかりやすくご紹介します。
Webシステムとは
一言にWebシステムといってもさまざまな種類があります。そして、どのようなWebシステムにするかで開発費も大幅に違ってきます。そこで、まず最初にWebシステムの種類と開発プロセスについて説明しましょう。
Webシステムの種類
Webシステムには、ECサイト、コーポレートサイト、マッチングサイト、会員制サイト、予約管理サイト、口コミサイト、SNSなどさまざまなものがあります。スマホの急激な普及や巣ごもり需要の高まりにより、何をするにしても、まずWebシステムにアクセスしてからという人が増えています。
商品購入やデリバリーならECサイト、各種サービスを探すならコーポレートサイトや口コミサイトが便利です。また最近は、仕事の発注者と受注者をつないだり、就活の後押しをするマッチングサイトや結婚相手を紹介する出会い系サイトもかなりの需要があります。
全人口の94%がネットを利用し、1日の平均ネット利用時間は、3時間45分。(「DIGITAL 2019 」報告書より)これだけネットユーザーが多ければ、自ずとWebシステムを見る目も厳しいといって良いでしょう。つまり、使いにくい、わかりにくい、操作が面倒、デザインのセンスが悪いなど、気に入らなければユーザーは一瞬でそのWebシステムから離れて競合へと流れてしまいます。よって、ユーザーニーズに合ったクオリティの高いWebシステムの開発は、企業にとってマーケティング上欠かせないといえるでしょう。
Webシステム開発のプロセス
Webシステム開発は、個人でも外部委託でも可能です。しかし、ユーザーへの訴求力のある優れたWebシステムをリリースするには、開発企業へのアウトソーシングがおすすめです。
通常、開発企業に委託した場合、Webシステム完成までのプロセスが以下の通りです。
- 企画および要件定義(どのようなWebシステムにしたいか、目的や用途の提示とヒヤリング)
- 設計(要件定義にしたがって、具体的な機能、操作性、デザインを設計図面や書類に落とし込んでいく)
- プログラミング(設計をもとにWebシステムのプログラミングを作成し、プロトタイプで勘違いやミスがないか、双方ですり合わせを行う)
- テスト(Webシステムが完成したら実装テストを行い、不具合があれば微調整)
- 納品および運用開始
Webシステムは、はっきりと成果物として形になるので、わずかの誤魔化しも利きません。よって、こんなはずではなかった、という結果になると修正には時間とコストがかかるうえ、運用後も後味が悪くなるでしょう。よって、評判の良い開発業者を選ぶのはもちろん、要件定義~設計の段階でしっかり両者で意思疎通を図ることがとても重要です。
Webシステム開発費用と料金相場
続いて、Webシステム開発費用にいくらかかるのかについて見ていきましょう。Webシステム開発費用の算出方法と相場にわけて解説していきます。
Webシステム開発費用の算出方法
Webシステム開発費用は、そのほとんどが人件費です。具体的には、SE(システム・エンジニア)、PG(プログラマー)、およびテスター、デザイナ―などの人数と作業期間をもとに計算します。
例えば、SEの場合なら、1月につき1人60~150万円、PGなら同40~60万円が目安です。さらにテスターの費用が月に1人30〜60万円ほどかかる場合もあります。金額の差は、キャリアやスキルの違いです。経験豊かでパフォーマンスも高い上級のエンジニアになるほどコストもアップします。
あとは依頼するWebシステムの難易度にしたがって、開発業者側でどれくらいのレベルのエンジニアが何人必要で、工数がどれくらいかを見積り開発費用を算出します。例えば、中級SE1人と初級PG2人、初級テスター1人で2ヶ月かかるなら、(90万円+(40万円×2人)+30万円)×2ヶ月=400万円となります。
ちなみに、開発費は人件費のみでなく、機材や設備にかかる諸経費、光熱費、交通費など委託業者基準の経費が上乗せされます。
Webシステム開発費用の相場
続いて、主なWebシステムごとの開発費用相場を見ていきましょう。
Webシステムの種類 開発費用の相場 コーポレートサイト 20~300万円(以上) マッチングサイト 100~500万円 ECサイト 60~400万円 予約管理サイト 80~500万円 口コミサイト 40~400万円 SNS 100~500万円 Q&Aサイト 60~300万円 CMS 50~400万円 掲示板 50~300万円
以上が、主なWebシステムの開発費用相場です。同じWebシステムでも、中小の開発会社やオフショア開発、大手開発会社など、どこに委託するかで金額に開きが出てきます。さらに、納期を早める、スマホ対応する、対応するOSやブラウザを増やす、など、委託条件によっても料金が上がることが十分に考えられます。
よってその辺りは、開発業者とよく話し合って、例えばすでに開発されたWebシステムを見たり操作しながら、どこまでの対応を求めるのかを予算を含めて詰めていく作業が大切となってくるでしょう。
Webシステム開発費用を安く抑える方法
それでは、Webシステム開発費用を安く抑えるには、具体的にどのようにすればよいのでしょうか。大きく3つの方法をご紹介しましょう。
MVPやラボ型契約を検討する
MVP(Minimum Viable Product)といって、重要な機能のみ最小限開発して、後で市場のフィードバックに応じて開発を追加する方法がります。これならスモールスタートできるので、開発費用も抑えられる可能性が十分にあります。また、ラボ型契約を結んで、重要性の高いコアな機能を優先して開発するなど柔軟性に富んだ関係性で委託するのも、経費削減におすすめです。
開発内容のイメージを具体的にして発注する
どのようなWebシステムを開発したいのかが曖昧だと受注側も勘違いをして、先で大きな修正が必要になる恐れがあります。もちろんその場合は追加費用も発生します。よって、開発内容はできるだけ具体的にイメージを固めてから発注しましょう。その方が受注側も依頼内容を正しく理解できるので提案しやすくなるうえ、正確な見積額が算出できるため、こちらも予算を確保しやすく、後々追加費用を支払うリスクもなくせます。
オフショア開発を検討する
最後におすすめの方法は、オフショア開発です。オフショアとは海外を意味します。つまり、オフショア開発とは、国内企業ではなく主にアジアを中心とする海外の開発業者にWebシステム開発を委託する方法です。
国内はIT人材の慢性的な不足により、どうしてもWebシステム開発コストが高騰する傾向にあります。しかし、ベトナムをはじめとするアジア諸国には、人件コストが安くて優秀なエンジニアが数多く存在します。開発期間やシステムのクオリティも国内で委託した場合と比べてそん色のないレベルが期待できるので、開発予算を抑えるにはうってつけでしょう。
https://relipasoft.com/blog/offshore-development-vietnam/
Webシステム開発業者の失敗しない選び方
最後に初めてWebシステム開発を行う際に失敗しない開発業者の選び方をお伝えしましょう。Webシステム開発は、時間もコストもかかるため、失敗した場合のインパクトは少なくありません。よって、開発業者選びはポイントをおさえて慎重に行う必要があります。
実績を詳しく調べる
Webシステムの開発の良し悪しは経験で決まる、といっても過言ではありません。Webシステムを数多く開発しているということは、実際にさまざまなシステムを運用し、多くのユーザーの厳しい目にさらされているはずです。Webシステム開発は、運用開始後もバグが見つかるなど、決してマニュアル通りには進みません。そしてトラブルの度に対応に駆り出されるのが、開発会社です。よって経験値が高い会社は、実践力や応用力がしっかりと備わっているので、なるだけそのような相手を選ぶに越したことはないでしょう。
得意分野を知る
多くの開発業者の中で、どんなシステムにも対応できるところはごく一部にすぎません。しかもオールラウンドに開発できるのは大手が多く、その分コストもかかるので安易に委託できるとは限らないでしょう。それより小粒でも得意分野があって、それについてはどこにも負けない、という頼りがいのある優秀な開発業者も存在します。よって、どんな種類のサイトを作りたいのかが決まれば、その分野で高い実績のある会社を中心に探すのがおすすめです。
複数の見積りをとる
開発業者を選定する際は、必ず見積りを取りましょう。しかも複数がおすすめです。同じWebシステムでも、委託先が違えば開発費もまちまちです。もし一番目の候補が二番目の候補より若干高い見積りの場合、そこを突いて上手く値下げ交渉すれば、想定より安くて、しかも精度の高いWebシステムが開発できるかもしれません。
まとめ
Webシステムは、種類や機能性などによって開発費用にずい分と開きがでてきます。もちろん安ければ良いというわけではありませんが、同じクオリティなら安いに越したことはないでしょう。そこで、予算を抑えるならオフショア開発はいかがでしょうか。
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