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リブルの牡蠣養殖「シングルシード式」のビジネス的なメリットとは?

こんにちは、株式会社リブルです。
徳島県海陽町の美しすぎる海から、牡蠣のスマート養殖事業を展開していくことを目指しています。

一般的に、牡蠣の養殖と聞いて思い浮かべる風景は、イカダから牡蠣を海中に吊り下げる「垂下式」だと思います。



リブルの牡蠣は「垂下式」ではなく、「シングルシード式」という生産方式を導入しています。牡蠣をカゴに入れて1個ずつバラバラに育てる方式です。



牡蠣は、養殖に向いた便利な生き物です。定期的な餌やりは必要なく、海の栄養を勝手に吸収して成長するので、基本的に放置できます。

そのため、垂下式で行う牡蠣の養殖は、多くの労働量が必要な期間、つまり人手が欲しい時期は、1年の中でも限られています。収穫のときです。

そのため、一時的な労働力確保のために、技能実習生や季節労働者を雇います。しかし、1年を通じて雇用する仕事はないので、半年前後の契約であることが多いです。

シングルシード式は年間を通して仕事がある。

一方、シングルシードの養殖は年間を通して仕事があります。

例えば、最初に牡蠣の赤ちゃんをひとつのバスケットに500個入れたとします。海中にバスケットを入れますが、外側にいる牡蠣には新鮮な海水があたりやすいので栄養が豊富で、内側にいる牡蠣は新鮮な海水にあたりにくいので栄養がいきわたりません。

そのため、バスケットを一定期間でガラガラと動かして、強制的に牡蠣の位置を入れ替えます。これをしないと、大きくなる牡蠣と小さいままの牡蠣の差が開く一方で、最悪の場合は小さい牡蠣は栄養失調で死んでしまいます。

こまめに位置を入れ替えたとしても、成長には個体差が出ます。そのまま大きい牡蠣と小さい牡蠣を一緒に入れておくと大きい子が小さい子のエサを取ってしまうので(笑)、同じサイズ感の牡蠣を選別して同じバスケットに入れます。

この選別作業は収穫まで何度も繰り返します。

さらに、ツルンとした綺麗な牡蠣をつくるために、汚れやフジツボなどが付かないようにバスケットをこまめに交換します。もしフジツボなどの付着物を見つけたら、育つ前に除去します。

年間を通して出荷できれば、安定したキャッシュフローが見込める。

バスケットの入れ替え、牡蠣の選別、バスケットの洗浄と付着物の除去は、ひとつひとつは時間も体力もいりませんが、回数は多いです。

つまり、仕事の強度は低くても、頻度は高いのです。
また、リブルの牡蠣は年間を通して収穫できる種苗(三倍体※)を主に生産しているので、1年中仕事があります。年間を通して出荷しているため、安定したキャッシュフローが見込めます。

※“三倍体”とは、天然には存在しない人工種苗で、産卵をしないために1年中生産できます。天然の牡蠣は“二倍体”で、産卵をすると身がやせ細り可食部がほぼなくなるので、産卵前の段階で収穫しなければなりません。そのため、収穫時期に季節性があります。


人数はそれほど必要ないかもしれませんが、リブルの牡蠣の育て方だと1年中仕事があり、収入があるので、年間を通して雇用できます。
生産量が増えれば、常勤の雇用を増やすことができます。

ビジネスとして成立しやすい、見えやすいことは、シングルシードでの三倍体養殖の大きなメリットです。

牡蠣養殖に縁がなかった地域でも、バスケットひとつからスタートできる。

もうひとつのシングルシード式のメリットは、バスケットひとつから家庭菜園のように始められることです。大きな設備投資は必要ありません。

これまで牡蠣養殖に縁がなかった地域でも、スモールスタートで始めることができます。そこから拡大していけば、新たなビジネスが生まれ、地方創生につながります。そのために、リブルは養殖技術をICTやAIなどのテクノロジーを活かして見える化し、養殖技術IoTシステムの構築に取り組んでいます。

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