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「ユーザーに熱狂的に愛された」その後の戦略は夢だらけ。看護roo!編集長が語る仕事の楽しみ

坂本 綾子/看護師・看護学生向けメディア「看護roo!」編集長

新卒で入社した医療系出版社にて、看護師・医師向け専門雑誌を担当。その後、株式会社クイックに転職し、「看護roo!」編集部にてセミナープロジェクトの立ち上げや看護学生向け書籍『ズボラな学生の看護実習本 ずぼかん(看護roo!BOOKS)』の出版を主導。趣味はK-POP。

「看護roo!」はどんなメディアですか?

「看護roo!」は看護師・看護学生向けのメディアです。クイックが運営するメディアの中でも歴史が長く、オープンは2012年でした。

看護師さんの日々の業務に役立つコンテンツはもちろん、マンガやおみくじなど息抜きできるコーナーも運営しています。

サイト紹介に「どんなときだって、あなたの側によりそって応援したい」という文章があるのですが、まさにこの通り。ナースの日常に溶け込み、毎日使ってもらえるメディアを目指しています。

「看護roo!」はこれまでどのように成長してきましたか?

「看護roo!」はオープンから約12年で、会員数100万人超えのメディアになりました。
開設当初から一貫して、看護師・看護学生が忙しいなかでも、看護の専門知識を習得できるように、そして仕事も生活も豊かになるようにサービス展開しています。

初期にナースに知ってもらうきっかけだったのは、2013年の「ナスカレ」です。看護師のシフト管理アプリで、ダウンロード数は累計200万を超えてきています。

「看護師ならみんな知ってる・使ってるアプリ」としてTVで紹介されるなど、ナースの日常に溶け込み、ヘビーユーズいただいています。

その後、2014年には「看護roo!国試(アプリ)」「動画でわかる看護技術」をリリース。どれも、広告なし・完全無料のサービスです。

「看護roo!国試」は4000問以上の過去問をアプリで勉強することができ、「動画でわかる看護技術」は、看護学校で習う基礎看護技術を実際の手技を見ながらお家で学ぶことができます。これらが完全無料ということで、看護業界に大きな話題を生みました

その後も、今では街中でよく見かけるフリーイラストになった「看護師イラスト集」をリリースしたり、看護書としては異例のベストセラーの『ズボラな看護師の看護実習本 ずぼかん』を出版したりと、年々メディアの幅を広げてきました
「世の中にまだないもの」を狙って、狙った成果がしっかり残せるよう、みんなで「看護roo!」をかたちづくっています。


「看護roo!」の主なサービス実績

  • 2013年 「ナスカレ(アプリ)」リリース 
  • 2014年 「看護roo!国試(アプリ)」「動画でわかる看護技術」リリース
  • 2017年 「看護クイズ」「看護師イラスト集」リリース
  • 2019年 「看護師国家試験 ライブ合格判定」実施
  • 2020年 「看護roo!セミナー」初開催 
  • 2021年  書籍『ズボラな看護師の看護実習本ずぼかん』発売


---実際にユーザーから届いた声は?

これまでいろんなサービス・コンテンツを世に出していく中で、うれしいことに、シンプルに「好き」「使ってます」という声だけでなく、「看護roo!がないと生きていけない」「看護roo!は味方!助けられた」「存在してくれてありがとう」など、熱狂的とも言えるアツいコメントをいただけることが多くなりました。

それも、アンケート等への回答ではなく、ご自身のSNSに書き込んでくださったりしているので、本当にハートの奥底から感情が動いて、それを言葉にしてくださってるんだな、と感じます。

「看護roo!」が成長できた理由とは?

「看護roo!」が成長できたのは、一貫してユーザーファーストを追求してきたからだと思います。

クイックの中で、看護roo!編集部は「Web事業企画開発本部」に属しています。
「Web事業企画開発本部」のミッションは「真のユーザーファーストでマーケットを創造する」です。

「真のユーザーファースト」の戦略はシンプルで、『真にユーザーに喜ばれるもの、熱狂的に愛されるものを届ければ、自ずとシェアは獲得できる』という考え方。
市場で勝っていくためには、ユーザーファーストが戦略として近道、というものです。

「ユーザーファースト」はよく、「ユーザーのためなら何でもすること」と勘違いされやすいのですが、マーケットを創造し、勝つための「戦略としてのユーザーファースト」を掲げています。

さらに言えば、クイックの経営理念が「関わった人全てをハッピーに」であることも関係します。
ただ市場で勝つだけでなく、「関わった人全てをハッピーに」しながら、市場でも成長していく。
そのための戦略が「真のユーザーファースト」というわけです。

この考え方が社員全員に浸透し、同じ方向を向いてそれぞれの業務に注力できるところが「看護roo!」が成長できた理由だと思いますし、クイックで働く魅力の一つだと思います。

クイックでモノづくりする魅力とは?

クイックでメディア作り、サービス作りをする魅力は、短期的な利益を追い求めず、看護師にとって本質的な価値提供をめざして長期的に施策に取り組めることです。これも「戦略としてのユーザーファースト」です。

たとえば、今月の売上のためにセミナーを何本やろうとか、本を何部売ろうとか、目先の小さな利益は誰も考えていません。

ビジネスで勝ち続けることを考えたら「愛されることが一番の近道」だということをみんなが認識できているんだと思います。クイック全体にこの精神が浸透していると感じます。

同じ理念のもと、同じ目標に向かっているからこそ、細かい指示やルールは必要ありません。だからこそ、それぞれから既存の枠に囚われない自由な発想が生まれるんだと思います。
新しいコンテンツやサービスを考えられる土台が、会社全体として整っています。

「戦略としてのユーザーファースト」を実現するために取り組んでいることは?

「戦略としてのユーザーファースト」実現のためには、ユーザーに真摯に向き合うことが何よりも大切です。すべてにおいて「ユーザーはどう考えるか」を第一歩に企画を起こしていきます。

「看護roo!」でも、まず徹底しているのは、看護師・看護学生へのヒアリング。事業計画を立てるときも、企画を考えるときも、「ユーザーがどういう人なのか」「どういう言葉で伝えたら伝わる人たちなのか」を突き詰めて調査します。

そのうえで、私たちが重要視しているのは、ユーザーが発する言葉の一歩先を考えることです。「こう話してるってことは、根底ではこんなことで困っているのかもしれない」「ボトルネックになっている課題はなんだろう」と、ユーザーが言語化できない「あったらいいな」というサービスを形にしてきました。

書籍『ズボラな学生の看護実習本 ずぼかん』がわかりやすい例です。
看護学生にヒアリングする中で、看護実習の準備がいかに大変かを聞いていました。積み上げれば1mほどにもなる冊数の教科書から、必要な情報を選び、レポートにまとめなければならない。前夜にその準備をしているので、実習当日には眠気で集中力も途切れがちだと。

そこで、「実習に必要なエッセンスを1冊にまとめてみよう」「十分足りる、とは言えなくても、どうにかこれだけ読めば乗り切れる本を作ろう」という企画で誕生しました。

『ずぼかん』は、ヒアリングを積み重ねたからこそ見えてきた、「看護師・看護学生さんは(自分では言語化できてないけれど)こういうものがあったら喜んでくれるんじゃないか」が形になったコンテンツの1つです。

「戦略としてのユーザーファースト」が生み出した看護業界の変化

もう1つ、「看護roo!」として実現できてうれしいと思っているのは、看護業界に、ある種のパラダイムシフトを起こせたことです。

というのも、看護業界では長らく「インターネットの医療情報は真偽不明だから調べものに使ってはダメ」が常識でした。でも、今では「ネットでも看護roo!なら正確な情報だからいいよ」と、先輩が後輩看護師に勧めてくれたり、看護学生も「看護roo!をソースに持っていけば先生に怒られない」といった状況を作れています。

また、「動画でわかる看護技術」は、大教室で学生に見せているという看護教員の方のお話もよく聞きますし、国家試験対策に「看護roo!のアプリやりなさい」と勧めてくださっている先生もいるようです。

書籍とインターネット、それぞれの価値があると思います。忙しくて疲れている看護師・看護学生が、それぞれの良さを使い分けながら、知識を積み重ねていくことが、患者さんの健康を守り、ひいては社会全体を良くすることだと考えています。

看護師さんの行動原理を変えることができたというのは、メディアとして誇らしいことなんじゃないかなと思います。

「看護roo!」が考えるこれからのメディアの役割とは?

従来のメディアの役割は、文字通り「メディア=媒体・媒介」だったと思います。
ほんの十数年前まで、私たちはメディアを通してしか情報に触れることができませんでした。だからこそ、当時のメディアには大きな価値があった。

でも今では、メディアを介さなくても個人単位でいくらでも情報の受発信ができますよね。
価値ある情報を持つ発信者(たとえば医師・看護師)は、自分でいくらでも情報発信ができる時代です。noteでも、X(Twitter)でもYoutubeでも。

そんな時代におけるメディアの存在価値とはなんでしょう。

ただ媒介して伝えるだけなら、存在意義が薄い。「編集者が介在する価値って?」がより問われるようになったと思います。

ーー「看護roo!」の編集者の楽しみ

編集者の介在価値として、ひとつ私が実感しているのは「編集者は翻訳者であること」だと思います。

そのために、看護roo!の編集者として「ユーザーを誰よりも理解している存在であること」を理想とし、みんなで目指しています。

「ユーザーを誰よりも理解している存在」になれれば、発信者(たとえば医師・看護師)がもっている価値ある情報を「どのように“翻訳して”伝えれば、ユーザーに伝わるか」を考えることができます

いくら価値ある情報であっても、「ユーザーが受け取れないコトバ」で伝えても伝わらない。
そこの橋渡し、いわば翻訳者の役割を担うのが看護roo!の編集者です。

文章のやわらかさ、噛み砕いた説明、はもちろんですが、図解やイラスト、ときには動画、など「情報発信者の持つ価値ある情報が、いちばんダイレクトに伝わる手法」に翻訳できることが、これからの編集者の役割でありバリューだと思います。

そういうことで、仕事のやりがいが感じられたり、読者からのダイレクトな反応ももらえたりと、編集者としての楽しみを感じられるのではないかな、と思っています。
著者・監修者・講師の方々と共にモノづくりする醍醐味も味わうことができます。

これからどんな方にジョインしてほしいと考えていますか?

「看護roo!」は、まだまだ新たなサービスを作っていくフェーズです。ここまで熱狂的に愛されているメディアの基盤があるので、新たな挑戦をしたい人、革新的なコンテンツ・サービスをつくっていきたい人には、もってこいの環境です。
心から「看護師さんを助けたい、業界をどうにか良くしたい」という“想い”と、“ビジネス”を両立させたい人と一緒に、より良いモノづくりができたら、と思います。

今後も、命を預かる看護師さんが、本質的なケアに割ける時間を増やしたり、看護師さんの「つらい」「大変」を減らしたり、看護業界の課題解決をリードしていくサービスを目指していくことは変わりません。
私個人としての想いも「看護師さんがこんなに大変なのおかしくない? どうにかできないものか」が根源的なモチベーションです。

現在は看護学生・若手看護師さんをメインユーザーとして運営していますが、中堅・ベテラン看護師へのサポートもまだまだ必要ですし、業務効率化のためのICTやDXがとても遅れている業界、といった課題もあります。
「看護roo!」が看護業界に貢献できることはまだまだあって「夢だらけだ」と思っていて。たくさんコミュニケーション・ディスカッションしながら、一緒に走れる仲間を求めています。

クイックの理念やモノづくりに対する姿勢、考え方に興味があったり、「看護roo!」の未来を一緒に考えたい、業界を変えるようなモノづくりをしたい方は、ぜひ一度、お話できたらうれしいです。



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