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CDPってなに?CDPの必要性と活用事例について分かりやすく解説

コンニチワ!PROJECT GROUP株式会社の栗本でございます。

PGの新規事業であるCDP構築サービス『DATA LAB』。ありがたいことに着々と契約数は増えている状況で、PGとしても更に注力してきたい部分となっています。

マーケティング市場においてCDP需要は日々増加を続けており、近い将来「企業がCDPを持っていることは当たり前な世の中」になることが予想されます。また現時点ではエンジニアリング領域としてのニュアンスが強いCDPですが、いずれはマーケターにとっても馴染み深い、スタンダードなものになるでしょう。

とはいえ、学生の皆様などには「CDPってなに?」「初めて聞いたよ?」という方もいるかと思います。そこで今回は『CDP(カスタマー・データ・プラットフォーム)』について、その概要や必要性、活用事例について分かりやすく解説していきたいと思います。

CDPとは?なぜ必要とされているの?

CDPとは「Customer Data Platform」の頭文字を取った言葉で、日本語にしてかみ砕くと「顧客データを収集・統合・加工・分析できるスゴイ箱」と言ったところでしょうか。かみ砕いて言っても便利そうに聞こえるCDPですが、具体的になぜその需要が高まっているのか。

ここで皆さんに質問です。今あなたは「コーラが飲みたくてしょうがない」とします。では、コーラを入手する方法を考えてみてください。

近所の自販機、コンビニ、スーパー、レストラン、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング、Uber Eats。あらゆる購入経路が簡単に思い浮かぶと思います。これらの経路をマーケティング用語では「チャネル」と呼びますが、このチャネルが非常に多様化しているのが現代社会です。

そして同時に現代はデジタル社会です。あなたが日々の生活で触れているあらゆるモノがデータを収集しています。例えば、コンビニで何かを購入すれば、それはPOSデータとして保存されます。ネットサーフィンをすれば閲覧データとして保存され、そこからあなたの趣味嗜好に合わせた広告が表示されるようになります。

TwitterやTikTok、InstagramといったSNSも同様です。あなたの行動データから趣味嗜好を分析し、あなたが見たいものだけを表示するように変わっていきます。これは「エコーチェンバー現象」など、実際に問題視の声も挙がるほどの社会現象になりましたね。

このように私たちの行動はデータとして記録され、企業はそのデータを徹底的に分析することで、顧客の特徴や傾向を紐解き、商品開発であったり、CRMであったり、様々なマーケティング活動に繋げています。しかし「各データに連携性が無く、それぞれが分断状態にある」という問題が浮上するようになりました。

各データが分断 「データのサイロ化」問題

あらゆる場面でデータ収集が行われる一方で、それぞれのデータを”1人のユーザー”として取り扱うことができず、各データが分断状態にある「データのサイロ化」が問題視されるようになりました。

例えば、サイト登録時に得られた個人情報データ、実店舗でのPOSデータ、オンラインストアでの購買データ、Webの閲覧データ、SNSの趣味嗜好データなど。どれも同一人物のデータでありながら、別々のデータベースに情報が保存されており、1人のユーザーとして認識できないわけです。

もっと例えてみましょう。20歳、学生のAさんは皆で遊べるようなTVゲームが欲しいと思っていました。そこで近所のゲオでNintendo Switch本体を購入。ソフトはネットで好評のゲームを調べてから、ブックオフで「桃鉄」の中古ソフトを購入。複数人で遊ぶためにコントローラーが必要なことを思い出し、Amazonでコントローラーを購入しました。

この一連の行動から得られるデータは以下の通り。

  • ゲオ「20代前後の男性がSwitch本体を購入した」
  • ブックオフ「20代前後の男性が桃鉄を購入した」
  • Amazon「20歳男性、東京在住のAさんがSwitchのコントローラーを購入した」

これらのデータが分断した状態では、顧客理解をするにも限界があります。仮に1人のユーザーとして認識できた場合、Aさんに対するマーケティング施策が色々考えられるようになります。例えば「マリオパーティ」の購入を促してみるなど。

このようにCDPは「顧客理解を深化」させる上で非常に強力なツールなわけです。さらにビッグデータの機能を持つCDPは、膨大なデータを取り扱えることも魅力の一つ。この膨大なデータに対して分析を掛けたり、AIによってユーザー傾向を割り出したり、特定の条件に当てはまるユーザーを抽出したりなど、様々な場面においてマーケティング活用が可能になります。

CDPの活用事例

CDPによって顧客の購買プロセス、ライフステージごとのニーズが可視化されることで、マーケティング活動をより加速させることが可能になります。活用方法についても、アイディア次第で無限大にあると言えます。

例えば、これまでの購買データを基に新規顧客になりえる“見込み顧客”の傾向を割り出します。その見込み顧客に対して、トライアル商品の購入を促すような施策を実施。実際に購入に至ったユーザーからは年齢や性別といった属性データが集まる他、購入までの行動データを分析することで「どのようなプロセスを踏むことで購入に至るのか」が見えてきます。

そして属性の近いユーザーに対しては、その購買プロセスを意図的に踏ませるようなECサイト構造に変更したり、広告の遷移先を変更したり。既存顧客に対しては、よりファンになってもらうためにランキングコンテンツを表示したり、新商品を紹介したり。使い方次第ではありますが、事業を効率的かつ合理的に成長させることが可能になります。

さいごに

CDP導入による「データの可視化」は、データ解析を中心とするデジタルマーケティング市場において、非常に注目度の高い技術です。各ツールベンダーもこぞってCDPツールの開発に参入しており、これまでのマーケティングツールと同様、市場は凡庸なツールで飽和し、差別化に成功したツールのみが市場に残ると予想されます。

PGはこれまでに培ってきたマーケティングナレッジ/データ解析技術を武器に、“マーケター兼エンジニアによる、マーケターのためのCDPである『DATA LAB』”を展開しています。今後は更なる事業拡大を経て「CDP業界のスタンダードツール」を目指し、動いていくつもりです。そしてこの野望に賛同し、一緒に戦ってくれる仲間をPGは募集しています!

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