Plott(プロット)は、IPコンテンツの企画から制作、ビジネス展開までを一気通貫で手掛けるスタートアップです。
『混血のカレコレ』はチャンネル登録者数260万人を達成。同作品の楽曲『人間E判定』は再生回数500万回を突破しました。また、『私立パラの丸高校』はKADOKAWAグループ運営の「次にくるマンガ大賞2024」Webマンガ部門にてU-NEXT賞を受賞しました。
さらに、ゲームスタジオ「Plott Games」としてゲーム分野にも参入し、2025年春に『ドズル社』のスマホゲーム『ゴゴゴゴーストランド | ドズル社ランドを取り戻せ!』をリリースしました。
そんなPlottでは、現在「IP革命」をスローガンにIPを起点としてビジネス領域を拡大しており、新しい仲間を積極採用中です。
今回は、Plottのショートアニメ事業部の入社時研修に密着。どのような研修が行われているのか、実際に社員の声を交えながら紹介していきます。
ショートアニメ事業部
『テイコウペンギン』、『混血のカレコレ』など、YouTubeやTikTokなどのSNS上でのアニメーションを制作する事業部。YouTubeの累計チャンネル登録者数は1,000万人、月間再生回数5億回を突破。
目次
研修制度の全体概要
具体的な研修の流れ
オリエンテーション
ウェルカムランチ
ブリーフィング
企画パート
・インストールミーティング
・ショートアニメ企画考案
・企画ミーティング(一回目)
・企画の再提案
・企画ミーティング(二回目)
シナリオパート
・企画書作成
・シナリオ執筆
施策立案パート
研修発表会
お疲れ様会
研修を終えて
研修制度の全体概要
Plottに入社すると、まず初めに二週間の研修を受けることになります!
研修の目的は、PlottのIPや業務・カルチャーなどに対する理解を深めること、及び「GRIT」「LEVEL UP」「TEAM Plott」という三つのキーワード(バリュー)を理解し実践することです!
研修では、各事業部のマネージャーがメンターとなり、研修中のメンバーをサポートします。
研修は、大きく「企画パート」「シナリオパート」「施策立案パート」の3つに分かれており、それぞれのパートを経て、最後は成果や気づきをまとめ、研修発表会で発表する流れです!
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短期間での「LEVEL UP」を目指し、研修の達成目標を少し高めに設定。背伸びをして手を伸ばし、ギリギリ達成できるような水準です。
ショートアニメ事業部に配属された新入社員は、研修の目的の達成に向けて、二週間研修に取り組みます!
具体的な研修の流れ
ここからは、2025年3月に行われた具体的な二週間の研修の内容を紹介していきます!
オリエンテーション
研修初日には、社内で使用しているツールの使い方やPlottのカルチャー・社内制度など、これからPlottで仕事をしていくために必要な事項の伝達を一日かけて行います。これらの説明を通して、「Plottで大切にしていること」をお伝えしていきます。
「分からないことがあったら、遠慮せずにメンターやプロデューサーに何でも聞いてほしい」と説明するのは、カルチャー伝達を担当する、取締役の「きゅーのし(久野圭太)」。「聞いた分だけ早く成長できると思う。むしろたくさん質問して、彼らの時間を奪うのが仕事くらいに思ってほしい」と伝えていました。
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一通りの説明を受けた新入社員は、「やるべきことのイメージが明確になった。」「スピード感に驚いているが、期待に応えたい」と、明日以降の業務について前向きに語っていました。
ウェルカムランチ
Plott入社初日にはメンターたちと一緒に昼食をとるウェルカムランチがあります!外のお店に食べに行くこともありますが、今回のウェルカムランチは6階のコミュニケーションエリア「Plott Base」にてテイクアウトしたカレーを食べました!
ランチでは、自分の出身地の話や今ハマっているエンタメの話、好きなものの話、家の周りの話など、和気あいあいとした雰囲気で行われ、ランチを通じてお互いの理解を深めていきました。
ブリーフィング
研修期間中は、毎日朝と夕方にメンターとの定例ミーティング「ブリーフィング」が行われます!
朝のブリーフィングは、新入社員がその日のスケジュールをメンターと共有し、期間内に研修目標を達成できる計画になっているかを確認します。
夕方のブリーフィングでは、その一日を振り返って、良かったところ(good)と改善点(more)を振り返り、残りの日数でどのように行動していくかを決定します。
また、新入社員の疑問や不安の共有や解消の場でもあり、気になっていることを相談できます。
メンターは、スケジュールに対して修正が必要な場合はその都度アドバイスを行います。
今回のメンターはマネージャーの「だっち(石田貴大)」。話を聞いてみると、「『五分考えて分からないことは聞いてみよう』『メンバーをランチに誘ってみよう』といったフィードバックをすぐに実行に移そうとする姿勢がいいですね。アンラーニングが求められる環境では、素直さや”まずやってみる”という意識が成長に繋がります。配属後にも活きる力なので大切にして欲しいです」とコメントいただきました。
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企画パート
・インストールミーティング
動画の企画を考えるにあたって、まず初めに各チャンネルのプロデューサーから、YouTube上でのチャンネルの立ち位置や概要、大事にしていること、考えてほしい要素などについての説明が行われます。新入社員は、各チャンネルへの理解を深めながら、企画を考える方法を習得していきます。
・ショートアニメ企画考案
ショートアニメの動画企画の採用可否を決定する「企画ミーティング」にむけて、各自で動画を考案していきます。各々YouTube市場を分析しながら、採用される企画を制作していきます。
初めて企画を考える中で、一つ一つの企画の作り方やそのスピード感に悩みながら進めている様子でした!
企画ミーティングへの意気込みを聞いてみると、「とりあえずいろいろなアイディアで数を出してみました。一旦最初のミーティングでフィードバックを貰ってみようと思う」と、自信半分・不安半分といった様子でした。
・企画ミーティング(一回目)
最初の山場である企画ミーティングがやってきました!新入社員が考案してきた企画を、各チャンネルのプロデューサーがチェックし、採用可否の判断を行います。
今回は、『テイコウペンギン』の企画ミーティングの様子を取り上げていきます!
「今、このようなテーマの動画の再生数が伸びているので市場環境にとって良いと思います」新入社員は、各々が考えてきた企画について、その動画を提案した理由などを説明していきます。
一通り説明が終わると、今度はプロデューサーが所感とフィードバックをしていきます。
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「確かに、個人的には面白いテーマだなと思ったんですけど…」
『テイコウペンギン』のプロデューサーである「カノア(中村浩人)」は、率直なフィードバックをします。
「ただアニメとして表現しにくいなと思っちゃって。それは具体的にどうするか考えられてますか?」というカノアのコメントに、新入社員は「そこまで深掘りきれてなかったです」と、新たな視点にハッとするような場面もありました。
このように、プロデューサーからの厳しいチェックが行われるので、実際に採用される企画は多くありません。
それぞれの考案した企画に対してフィードバックをしていき、企画ミーティングはあっという間に終わりました。
終了後、カノアに率直な感想を聞いてみると、「初回とは思えないぐらい、面白くなりそうな企画がたくさんあって良かったです。フィードバックに対する反応も良かったので次が楽しみですね」と、新入社員への期待を話していただきました。
一方で、「結構数を出したけれど、なかなか採用されなかったです。難しいですね」と正直な感想を漏らす新入社員。「理解が深まったので、次は質も両立させていきたい」と、次の企画ミーティングにむけて早速準備に取り組み始めました。
・企画の再提案
「ちょっと今質問してもいいですか?」
企画を考える中で生じた疑問を、チャンネルのプロデューサーに質問しにいく新入社員。「この箇所について、もっと面白さをわかりやすくするにはどうしたらよいですかね?」
「そしたら、この部分はこうしてみて…」
このタイミングに限らず、各チャンネルのプロデューサーやディレクターの空いている時間を見つけて、考えた企画についてフィードバックをもらっていました。
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このように、たくさん質問してフィードバックを貰いに行くことが、Plottが大切にしているキーワードの一つ「LEVEL UP」に繋がります!新入社員は、より良い企画を出せるように、受けたフィードバックを企画に反映させていました。
・企画ミーティング(二回目)
前回の企画ミーティングや個別質問のフィードバックをうけて、新たに考案した企画や改良した企画を提案し、二回目の企画ミーティングを迎えます!
「このテーマはテイコウペンギンの特徴に合っていて面白くなると思います。ただサムネイルの作り方を悩んでいて…。」徐々にチャンネルの特性を把握し、新入社員による企画の説明も練られたものになっていきます。
「そうですね、注目が集まるサムネイルにしたいですね。それと、ここの表現は変えた方がより良くなると思います。」カノアは、企画はさらに面白く、より良いものにするためにフィードバックをしていきます!
今回の企画会議では、細かな修正をして再提案となる企画や実際に採用となる企画などが多くなりました!
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「前回より考えられた企画が多くて、フィードバックする側も大変になりますね。」企画ミーティングを終えたカノアは、新入社員の行動についてこうコメントします。「ミーティング外での動きによる成果も大きいと思います。社員にアドバイスをもらいにいったり、新入社員同士でコミニケーションを取ったりするなど、より良いものを作ろうという熱意が伝わりました。」
シナリオパート
シナリオ執筆パートでは、企画ミーティングを通過した企画案を企画書にまとめ、実際にシナリオを執筆していきます。今回は『混血のカレコレ』でのシナリオ制作を例に取り上げていきます。
・企画書作成
まずは、採用された企画案をさらに具体化していきます。登場させるキャラクターやストーリーの舞台を決め、どのような要素を入れるか、どのようにストーリーを展開させていくか、どのようなイラストにするか、などを言語化し、企画書に記載していきます。
企画書ができたらプロデューサーがチェックし、フィードバックをします。
「全体的に良いと思います!ただ、最初の部分はもっとインパクトが欲しいなぁと思いました。」『混血のカレコレ』のプロデューサーである大川は、新入社員の説明を聞き、気になったところを指摘していきます。「後は、テンポが命なので気をつけてください。基本的に無駄な会話は省くようにお願いします」大川は、実際にシナリオを書く際の注意点も伝えていきます。
「シナリオが一番楽しいかもしれないです」と、新入社員は前向きに取り組んで行きます。
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・シナリオ執筆
シナリオを書き上げたら、プロデューサーからフィードバックを受けて修正をする、というやり取りの繰り返しになります。大川は、新入社員が執筆したシナリオに対して、キャラクターのイメージやテンポなど、動画として公開できるレベルになるまで何度もフィードバックをしていきます。
「自分にはなかった視点でのアドバイスもあり、とても勉強になりました」と、修正を繰り返す中で、シナリオを考えるうえでのポイントを身につけていきます。
修正とフィードバックを何度か繰り返した後、「これで大丈夫です!」と、無事採用が決まりました!ここから実際にショートアニメが作られていきますが、研修として新入社員が関わるのはここまでとなります。
施策立案パート
施策立案パートは、企画出しをしたIPについて、現状の課題を特定し、それを解決していくための施策を提案します。
このパートでは、
・チームメンバーとの交流の中で、どれだけ課題を見つけられるか
・自身の施策が、課題を解決することに繋がる根拠を示しながら、論理的な説明ができるか
・フィードバックに対して適切なアプローチができるかどうか
などが求められます。
「施策を立案する場合、点の施策ではなく線の施策にした方が良いですね」新入社員から施策の原案を受け取っただっちは、フィードバックをしていきます。「手段の目的化にならないよう、目的から逆算して打ち手を考えていくと線で考えられるので、実現可能性の高い施策になると思います」新入社員は、受けたフィードバックを一つ一つ確認しながら、施策をより良くしていくために細かい点を改善していきます。
新入社員は、採用企画数やシナリオの定められた目標の達成、及びより良い施策の提案を目指して、研修発表会のギリギリまで作業を進めていきます。
研修発表会
研修発表会では、Plott Base(100人規模で集まれるオープンスペース)に事業部のメンバーが集まり、二週間の研修の成果や得られた知見について発表します。
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・企画パート
企画パートでは、提案した企画数と採用された企画数の結果や、各チャンネルについて理解したこと(どのような要素を意識しているのか)などを発表します。
・シナリオパート
違和感のないストーリーを仕上げるためにはどうしたらよいか、ショートアニメとして気をつける点は何か、チャンネル特有の要素(キャラクターの特徴など)をどのように反映させればよいのかなどについて、得られた知見を発表します。
・施策立案
チームメンバーに現在の課題についてヒアリングを行い特定した課題、またそれを解決するまでの道筋と目標とする数値について説明します。今までの経験を生かした自分独自の施策案を、根拠を示しながら論理的に説明していきます。
発表会の終了後、メンターから配属チームが個別に伝えられます。
お疲れ様会
研修の最後は、研修を終えた新入社員を労うお疲れ様会が開かれます!Plott Baseにて、ご飯をみんなで囲みながら、事業部や配属チームのメンバーと仲を深めていきます!
研修を終えて
研修を終えた新入社員に感想を伺ってみると、「時間が足りなかった」という声が一番大きかったです。
「実際にやると時間が全然足りなかったです」「かなりぎりぎりまで粘っていました。人生で一番かもしれないです(笑)」「最初立てていたスケジュールから大きくずれてしまったのが反省ですね。これからスケジュールの精度をもっと高くしていきたいです」「メンターや各IPのプロデューサー、チャンネルのチームのメンバーなど、たくさんの人に支えていただきました、本当にありがたいと思います」と、二週間の研修を振り返りながら、これから先の業務を見据えて前向きに考えていました。
今回のメンターであるだっちからは、
「研修期間の二週間は、ショートアニメ制作やチャンネル運営などの知識を学んでいく期間であることはもちろん、同時にPlottらしさを吸収していく期間だと思っています。
例えば、量をこなす中で質を高めていく量質転化の考え方や、疑問や不安を気軽に場において分かち合うコミュニケーションなどです。研修目標の達成に向けては、カルチャー面の学習も必要になります。そうしたPlottらしさを身につけながら、自身が今までに培ってきた知見と掛け合わせて、新しい風を巻き起こしていってほしいです。」
と、新入社員の今後の活躍に期待を寄せていました。
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以上がPlottのショートアニメ事業部での研修の内容でした。ショートアニメ事業部では、新入社員に対して「入社して半年でプロデューサーになること」を目標に設定しています。この目標は、簡単に達成はできませんが、決して達成不可能な目標ではりあません。そして、「その目標の達成を目指して本気で取り組み、成長してほしい」という思いを持っています。研修は、その目標に向かって走り始めるための準備期間として設定しています。
Plottは、成長できる環境でさらに一段レベルアップしたい人、目標に向かって全力で走り続けられる人を歓迎します!
【今回登場したメンターやプロデューサーのインタビュー記事はこちら】
だっち
カノア
大川