食べログピザカテゴリーで日本1位を獲得し、ミシュランにも掲載されるなど、圧倒的な評価を集める「400℃ PIZZA」。現在、国内の多店舗展開だけでなく、グローバル進出を見据えた急成長フェーズにあります。
今回は、PRとオペレーションマネージャーを兼務し、ブランドの裏側を支える森一紘さんにインタビュー。
大手PRエージェンシーから、D2Cブランドの事業責任者を歴任し、400℃に参画した森さん。ブランドを世界へ広げるため、“1人目ポジション”として何を行い、立ち上げ期の葛藤をどう乗り越えているのか。そのリアルな現在地をお伺いしました。
森一紘 / PR・オペレーションマネージャー
同志社大学卒業後、株式会社ベクトルに新卒入社。国内外のナショナルクライアントからイベント(アート、ポップアップ)PRまで自身が興味のある業界を幅広く営業活動し、プロジェクト管理・実行まで一気通貫して担当。。その後、事業会社へ転職し、D2Cブランドを2社経験。事業立ち上げ期のゼロイチ、ブランドマーケティング業務などを幅広く経験。2025年10月より業務委託として400℃に関わり、2026年2月に正式入社。現在はPRおよびオペレーションマネージャーとして活躍中。
熱狂の中心にいた先輩との出会いと、PR業界から事業会社への挑戦
──学生時代から代表の坪岡さんとお知り合いだったとお伺いしました。
大学時代は、坪岡さんのもとで、様々なイベントを企画・運営していました。参加者が100人を超える規模で、脱出ゲームや鬼ごっこなど、多くの人を楽しませられるようなものを開催していましたね。
当時から坪岡さんは「人を楽しませること」への妥協がなく、感覚派に見えて裏には「最終的にどんな感情になってほしいか」というロジックがあります。たとえば、ポスターデザインの細部にも神経を尖らせていました。
一見大学生の遊びに見えますが、結構本気で挑んでいましたね(笑)。その経験から「遊びと仕事の境がない」感覚が染み付きました。
──新卒ではPR会社へ入社されましたよね。どのような理由でしたか?
大学の経験から「世の中にある”知らなかった”を無くしたい」という想いがあり、PR業界を選びました。
というのも、自分が坪岡さんたちとの出会いで、学生生活の過ごし方や交流関係の幅がが大きく広がったことから、誰と出会い・何を知るかで人生は大きく変わる機会があることを身に染みて体験したんです。
だから、自分は人の選択機会をより良いほうへと提案するために、「広める力」を身につけたいなと。PR業界のなかでも、がむしゃらに働けそうなベクトルに入社しました。
実際に仕事とプライベートの垣根がないほど仕事に打ち込む熱量のある環境でしたね。ニッチなBtoB の業界から、誰もが知っているナショナルメーカーまで幅広いクライアントと向き合い、プロジェクトマネージャーのような職種や、新規営業など、当時ベクトルで用意されていた職種は全て経験しました。
──そこから事業会社へ転職されていますよね。
PRの仕事は非常に面白かったのですが、代理店の立場だとメディアを通じて情報を広げる「空中戦」がメインで、エンドユーザーの反応や動きを直接知れる機会は多くありませんでした。
もっとエンドユーザーの反応をダイレクトに把握しながら仕事がしたいという興味が大きくなっていき、事業会社への転職を決意しました。どうせやるなら、ローンチ直後のゼロイチフェーズのほうが面白いと思ったので、ルームウェアやホーム雑貨を販売するD2Cブランドの「Foo Tokyo」に一人目社員として入社しました。
──どんなお仕事をされたのですか?
ゼロからのブランド立ち上げだったので、本当になんでもやりましたね。
売上が徐々に大きくなるにつれて、ECサイトの仕様拡充や、お客様の問い合わせ窓口となるCSチームの立ち上げ、購入数の拡大に伴う出荷・梱包まわりのオペレーション改善など、フェーズごとに必要な部署やスキームを整えていきました。
めちゃくちゃ大変でしたが、まるで無名アイドルを武道館に立たせるような高揚感があって、それが好きだったんですよね(笑)。
町中で知らない方がショッパーを持ってくださっていたり、初対面の方が「知っています」と言ってくださったりと、身近なところで認知を実感する瞬間が増えていって。
最終的には、全国各地の有名百貨店でポップアップを開催できるほどの認知を得ることができました。
そこから、マーケの専門性を高めたいと思い、D2C事業を展開するNatural Techに転職。ここでは、3ブランドの責任者を任せていただき、本当に充実した毎日を過ごしていました。
「選んだ道を正解にする」縁を信じた決断
──事業会社でご活躍されていた中、なぜ400℃へ関わり始めたのですか。
きっかけは、坪岡さんからの突然のLINEでした。「そろそろうちで働こうや」と(笑)。
元々坪岡さんが400℃を運営していたのは知っていたのですが、まさか誘われるとは思っていませんでした。それに前職を辞めるつもりは全くなかった。
でも、学生時代に一番憧れた先輩から声をかけられたことは、やっぱり嬉しかったです。それに「この機会は自分の人生に意味がある」と直感的にビビッときて。
まずは副業として、京都店のPRやメディア向け内覧会の企画などをお手伝いすることから始めました。
──そこから正式に転職されますよね。迷いはなかったのですか。
確かに前職は充実していましたが、迷いはなかったです。
400℃はすでに圧倒的な実績を持つブランド。それを世界へ広げていくというビジョンには、大きなポテンシャルを感じていました。
それに自分が培ってきたスキルを400℃でどう活かせるかを考えた時、ここでやり切ることがビジネスパーソンとして最高の成長に繋がると確信していたんです。
大学時代に坪岡さんとの出会いで変わり、縁や機会を大切に生きてきた私にとって、自然な決断だったと思います。あとは「選んだ道を正解にする」だけだなと思っていました。
──実際にジョインされてどんな印象ですか。
やはりお店でお客様が美味しさに驚いている姿を見るのは、本当に嬉しいですね。
新規のお店がオープンしたあとに、徐々にお客様から愛されていく様子を見届けられるのも大きなやりがいです。
これも元々持っていた400℃の実力があってこそだと思います。今後、全国へ400℃の食体験を文化にしていくフェーズですが、絶対にお客様に喜んでいただけると分かっているので、自信を持ってPRしていけます。
店舗と非店舗の壁を越える「Love & Professional」
──現在はどのような業務を担当されていますか。
PRとオペレーションマネージャーを兼務しています。PRとしては、各店舗のSNS運用や全体のブランディング、新店舗のプレスリリース作成などを担当しています。
オペレーション面では、店舗に必要な備品の対応や、働きやすい環境づくりなど、現場に関わるあらゆる業務をサポート。明確な枠組みがあるわけではなく、発生した課題に対して柔軟に対応する「何でも屋」のような動きをしていますね。
──入社後に戸惑いを感じていたとお伺いしました。
「店舗と非店舗」という組織構造の違いに、最初は非常に戸惑いましたね。
これまでのスタートアップでは、全員が同じ場所で共通言語を持ち、スムーズに仕事を進めることができていました。
しかし、現在は店舗のメンバーとリアルタイムでコミュニケーションを取ることが難しい環境のため、そもそもの共通認識がないんです。
非店舗側からいきなりタスクだけが降りてくると、背景が分からない店舗側は混乱してしまいます。ときには「森さんが何を言っているか分からない」と反発をもらう時もありました。
──その課題をどのように乗り越えようとされていますか。
意識しているのは、背景の共有です。
店舗メンバーと仕事を進める際は、全員が共通認識を持てるように事前の言語化を徹底しています。
「なぜこのデザインなのか」「どんな課題があって、何がしたいのか」といった背景や文脈を、丁寧に咀嚼して伝える。そうすることで、皆が気持ちよく仕事ができる環境を整えています。こうした「思いやり」のあるコミュニケーションが、結果的にプロジェクトのスピードと質を高めると信じています。
これは400℃のバリューである「Love & Professional(人間らしいプロフェッショナル)」にも当てはまるんです。
クオリティの高さを追い求めながらも、根底の人への配慮を忘れない。一見すると二項対立に思えることを包含していくことが、400℃らしい仕事スタイルだと思います。
未整備な環境を面白がれる“1人目”を求む
──現在の組織状況について教えてください。
正直に申し上げると、ルールが定まっていないなかで、自分自身が道筋をひきながら、物事を進めていかなくてはいけない状況です。
また、7店舗を出店し、店舗メンバーは50名を超える中、非店舗のメンバーは私を含めて4人と少数です。
加速度的に店舗出店をしていく中で、過去のやり方が通じないことばかり。常に変化する中で、自分で問いを立て、高速でキャッチアップしていく、スーパーハードな環境です。
特に今来ていただきたい方は、この状況で走り続けられる仕事への熱量や、自分なりの意味づけは不可欠だと感じています。
──やりがいの反面、とても厳しい環境ですね。
はい。ただ、だからこそ大きな成長につながると確信しています。
毎日葛藤しますし、上手くいかないことばかりです。でも、「明日はこうしてみよう」と常にチャレンジして、過去の常識をアップデートする癖が確実についている実感があります。
今の時代、がむしゃらに働く「ワークアズライフ」な考えは敬遠されるかもしれません。でも、今の僕らはそれくらい突き抜けた方が楽しいし、結果自分の考えが変わり、人生単位で豊かにもなると思います。
「遊びと仕事の境がない」環境を求めている人には、今の400℃で働く意味は必ずあります。
──最後に、候補者へメッセージをお願いします。
400℃は、圧倒的なブランド力を持ちながらも、組織としてはまだまだこれから創り上げていく段階です。特に非店舗のポジションは、ゼロから環境を整えていく「1人目」としての役割が求められます。
ハードワークな部分や、カオスな状況に直面することもあるでしょう。
しかし、その立ち上げフェーズを楽しみ、正解のない問いに向き合い続けられる人にとっては、これ以上ないほどエキサイティングな環境です!
私たちと一緒に世界ブランドを創り上げる熱意を持った方とお会いできるのを楽しみにしています!
▼こちらもご覧ください!
・コーポレートマネージャー安廣(非店舗メンバー)