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わたしたちが地域の架け橋になれたら。地域コミュニティアプリの次の1手

こんにちは!PIAZZA(ピアッツァ)の倉本です。

みなさんご存知でしょうか。日本ではまだ誰も成し遂げられていない「地域SNS」という領域には、強い信念と行動力をもって挑戦し続ける女性がいるんです。

それが、PIAZZAの共同創業者であり、COO(最高執行責任者)を務める、中学1年生の母親でもある吉澤さんです!ちなみに、北海道釧路市のご出身です。

※吉澤さんのバックボーンは、(かなり前ではありますが)こちらの記事でご紹介いただいています!

PIAZZAは2015年に地域コミュニティアプリ「ピアッザ」のサービスを開始してから、はやいもので、もうすぐ10年が経とうとしています。

今回は吉澤さんに、これまでの9年間を振り返っていただき、ご自身の「変化」とピアッザのと「これから」について伺ってみました。

今回インタビューした、PIAZZAのCOO 吉澤さん

目次

  1. 会社存続の危機?!責任の重みが増したこの3年。
  2. 地域のみなさんの、架け橋となる存在に
  3. 妄想を現実に。地域コミュニティアプリの次の1手は?

会社存続の危機?!責任の重みが増したこの3年。


ーー吉澤さんを語らずしてPIAZZAを語ることはできない!と思っているのですが、2019年に取締役に就任されたことで、何か変化はあったのでしょうか?

正直、取締役に就任したから急になにかが変わる、というわけではなかったですね。気持ち的にちょっと前のめりになる、みたいなことはあったかもしれません。笑

ただ、ここ3年くらいで責任の重みをとても実感するようになりましたね。

創業当時は、会社というよりも個人レベルで、それぞれがなんとか頑張って・・・みたいな感じで事業を続けてきたんです。

でも、ありがたいことに株主様が増えて、事業規模も大きくなってくると、個人レベルの枠を超えた「法人」として走り始めているので、より責任感が増していると感じています。

ーー会社としての責任が増している、ということかと思いますが、吉澤さんの中で特に大きな変化となった出来事はなんでしょう?

最近の話なんですけど、実は、一昨年くらいに会社の売上が伸び悩んでいた時期があったんです。これはもうなんとかしなければ、、、ということで私が事業担当になることになりました。

売り上げがない!売り上げをつくる仕組みもない!という状態で、「これで立て直しができなかったら会社がどうなるかわからない・・・」という危機的な状況でした。

それまでは、事業担当から別部署に移っていたので、また事業担当に戻るからには「絶対に売り上げを伸ばしてやるぞ!」という強い気概を持って臨みましたね。

それに、そのときのチームは、自分が採用を担当したメンバーではない方も多く、チームとしての関係性も一から構築していかなければいけない状況で。

なので、自分自身の心構えが大きく変わったのはその時でしたね。
そこからの1年は、事業を立て直しながらチームビルディングもして、正直しんどい時期もたくさんありました。

結果、前年比2.4倍と次に繋がる良いカードをつくることができました。この1年での成長があったから、ピアッザの未来を感じられましたね。

2023年に吉澤さんが事業担当に

ーー2023年はPIAZZAにとって大きな転換期だったんですね。チームビルディングでは何を意識されていたのでしょうか?

これはもう、メンバーの「納得感」ですかね。

上の立場の人から「あれやって!」「これいいよね!やってやって〜!」なんて言うのは簡単なんですけど、それだとメンバーの納得感がないので、結局うまくいかないですよね。

特に今のメンバーは、みんな自分のやりたいことや考えがあって、ひとりでガンガン進めてくださる方が多いので、チームとしてお互いが納得感を持って仕事ができることを大事にしています。

あともう一つは、「メンバーには敵わない」という意識を持っていることですね。

自分としては、最初は「なんか違うかも?」と思ったとしても、相手の意見を尊重して、話をしながらメンバーが思い描いていることを理解したいんです。

持論なんですけど、歳をとってくると謙虚さが無くなっちゃうと思うんです。

謙虚さって、相手に敬語を使えば良いというわけでも、迎合していれば良いというわけでもないじゃないですか。

自分が無知である自覚と、学ぼうと言う気持ちが謙虚さだと私は思っているので、メンバーから学びたいと思っています。

チームのメンバーがどう感じているか、わからないですけどね!笑

ーー相手の気持ちを尊重する吉澤さんの姿勢、ステキです。メンバーそれぞれの挑戦を後押ししてくれているからこそ、みんあ生き生きと仕事されているんだな〜と感じました!いいチームですね。

ですよね!!メンバーのみんなもそう感じていてくれると嬉しいんだけどな〜

全社ミーティング後の懇親会の様子。右手前が吉澤さん。
(2024年6月、イベントスペースKOSUGI 1にて撮影 ※撮影者は代表の矢野さん)

地域のみなさんの、架け橋となる存在に

ーー事業の話に戻りますが、紆余曲折あって9年経ったいま、吉澤さんはどんな思いでこの事業と向き合っているのでしょうか?

コロナ禍を経験して、地域で事業をやるって本当に大変なことだと改めて思ったんです。もちろん、それまでも感じていたことなんですけど、軒並みお店がなくなっていくのを目の当たりにしましたからね…

PIAZZAのお客様とお話していると、みなさんものすごくお忙しいんですよ。お1人でやっていらっしゃる方も多いので。

例えば飲食店だったら、仕入れをして調理をして開店準備をして、そして宣伝や情報発信もして・・・という感じで、考えただけでめちゃくちゃ大変です。

そういう事業者さんの少しでも力になりたい、役に立ちたい、というのがPIAZZAの事業のベースにあるので、やっぱりそこを突き詰めていきたいなと思っています。

それに、地域のみなさんにとっても、暮らしていると地域の新しい情報とか、日常的に利用したりなんとなく気になったりしていたお店の情報って、知れると嬉しいと思うんですよね。

だから、届け手となる地域事業者さんと、受け取り手となる地域の人って、絶対に相性がいいはずなんです。

そこがうまく噛み合っていないことも意外とあって、そのギャップを埋めて、繋げていきたいですね。

ーー情報発信といえば、いまはInstagramで発信する事業者さんも多いですよね。

そうですね。Instagramでお店を探したり見つけたりする方も多いので、情報が届いていないわけではないと思います。

でもInstagramって大勢の人が使っているプラットフォームなので、地域の事業者さんも他の情報に埋もれないように情報発信にリソースを割かなければならなくなるし、近所の情報を知りたい人にとっては他のコンテンツや情報が多すぎるんです。

地域という限られたエリアなのに、うまくマッチングできていない状態です。

なので、私たちがするべきことは、その橋渡しのような役割だと思っています。

地域の事業者さんと地域住民が出会いやすくなるような場所をつくって、地域のみなさんをつなぐ「架け橋」となるようなイメージです。

それが地域の事業者さんの役に立って、地域のみなさんの暮らしがさらに楽しくなるといいなと思っています。

地域のみなさんの架け橋になりたい(イメージ)

ーー「地域の事業者さんの力になりたい」という気持ちは、ピアッザを利用してくださっている方も同じ気持ちの人が多いかもしれませんね。

そうだと思います!
誰かが困っていたら、なんとか力になろうと地域のみなさんがワ〜ッと集まって、助けてくれる・・・今のピアッザはそんな場所になっているような気がします。

これは地域の事業者さんに対しても同じで、「近所のお店が困ってるから助けたい、応援したい!」となるんですよね。
イメージとしては、自分の好きなお店の地元応援団みたいな。

ーー「地元応援団」いいですね!お店を何度も利用したくなる理由って色々あると思いますが、そのお店の人を応援したいから、という理由もかなり大きい気がします。

ですよね!以前にピアッザのアプリで「常連制度」のようなものを作れないかと議論したことがありました。

最初は「お客さんの中の1人」だったところから、何度か利用しているうちに顔見知りになって、どんどんお店の人との距離が縮まって、お店の人から「常連さん」として認めてもらえると嬉しくないですか?

ーー「今日も来てくれたんだ!」「また来ますね!」みたいなやりとりが生まれると、人としてのつながりを感じられて良いですよね。

そうそう!だから、そういう関係性が地域の中で広がっていくといいなと思っています。

その時は(常連制度の)実現には至らなかったんですけど、地域のお気に入りの事業者さんを応援したりサポートしたりできるようにしたい、という想いは今も変わりません。

ーー常連制度、いつか実現させたいですね!近所にお気に入りのお店や行きつけのお店が増えれば増えるほど、その地域での暮らしが楽しくなりそうです。

お店に地域のみなさんが集まって、コミュニティが生まれて、地域のにぎわいにもつながる…そんな循環に繋がると理想的ですね。

妄想を現実に。地域コミュニティアプリの次の1手は?

ーー常連制度のような構想や議論は、これまでにも社内で何度も重ねられていると思います。最後に「ピアッザ」の今後について、少し聞かせていただけますか?

そうですね。
これも実はもう6〜7年前から構想していて、まさに今少しずつ動き出し始めているのが「求人サービス」です。

昔は”こうなったらいいな〜”という、もはや妄想レベルの話だったんですけど、今は違います!

地域の事業者さんやピアッザの利用者さんの顔がよく見えるようになりましたし、多面的に物事を捉えて提案できるチームメンバーも集まっています。

おかげで、地に足つけて、次の1手・2手を考えながら進められていますね。まだまだな部分も多いですが・・・

ーーこの求人サービスも、地域の事業者さんと地域のみなさんをつなぐ、「人々が支え合える街をつくる」ための取り組みですよね。

もちろんです!

地域の事業者さんの役に立つことがしたい、というのが根底にあるので、その一つが情報発信だったり、ファン育成(※地元応援団のようなもの)だったり、求人だったり、、、というイメージです。

地域の事業者さんと地域のみなさんをつなぐ架け橋として、私たちにしかできないことを切り拓いていきたいなと思っています。

地域コミュニティアプリ「ピアッザ」の今後の未来像

ーー私たちにしかできないこと、これからも模索して挑戦していきたいです!吉澤さん、今日はありがとうございました。

ありがとうございました!

<ちょっと補足>
吉澤さんと代表の矢野さんが「PIAZZAが目指す先」についてお話する対談動画も公開しています。よろしければ覗いてみてください!
【対談】人々が支え合える街をつくる、PIAZZA(ピアッツァ)が目指す先

最後までご覧くださりありがとうございました!
それでは、またお会いしましょう〜!

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