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【デザイナーズストーリー】昔の自分からは想像できない自分がいる。今見つけた「デザインエンジニア」という道

「デザイナーズストーリー」と題してパーソルキャリアで働くインハウスデザイナーにスポットライトを当てる第三弾は累計登録者数約700万人(※)の転職サービスdodaをデザインエンジニアという立場から支える髙橋瑠花さん。クリエイティブグループ初の「デザインエンジニア」というポジションにたどり着くまでのエピソードなどを通して、普段なかなか紹介されることのない人材サービスのインハウスデザインエンジニアは実際にどんな仕事をしているのか?に迫ります。では早速いってみましょう。

(※)2022年5月末時点の累計会員登録者数


――簡単にこれまでの経歴を教えていただけますか?

新卒では全くの異業種だったのですが、自分で何かを作る仕事に就きたいと思い立ち、職業訓練校に通いアパレル会社にECサイト担当として入社しました。実店舗もあったのでそこでの接客もしつつ、ECサイトのデザイン・コーディングを3年ほど担当し、より影響力の大きい仕事に携わりたいと思いパーソルキャリアに入社しました。

当初はデザイナー兼コーダーという形でジョインし、デザインもコーディングもやっていましたが、社内で使用しているCMSの運用改善などもやっていたことがきっかけで、コーディングが好きになってきたと言いますか、注力していくようになったことでフロントエンド領域に興味が湧くようになりました。

案件もコーディングメインでやっていくことが多くなり、そんな中で私の所属するクリエイティブグループとは別のフロントエンドグループにも兼務するようになり、またデザインエンジニアという職種を知ったことでそのスキルを身に付けるために日々精進しています。

デザイナーとしての目線とエンジニアとしての目線があるからこその強み

――クリエイティブグループの中に「デザインエンジニアチーム」を作ったと聞きましたが?

元々、今のフロントエンドグループはクリエイティブグループ内にあったのですが、より専門性を高めるためにグループとして分かれることになったんです。一方で、デザインの知識があるコーダー・フロントエンドエンジニアがクリエイティブグループ内にいた方がやはりスムーズに案件が進むとも感じていました。そんな中、改めてクリエイティブグループ内にそういったチームを作ろうという話が挙がり、デザインエンジニアという名称でチームを作り、今では4人のメンバーが所属しています。デザイナーとデザインエンジニアが同じグループにいることで、コミュニケーション面も含め案件をスムーズに進められるという強みがあると感じています。


――あえて再びクリエイティブグループ内にそのようなチームを作ったことへのこだわりはなんでしょうか?

デザインエンジニアチームで大切にしているのは主に二つあります。一つは忠実なデザイン再現。当たり前と言えばそれまでかもしれませんが、これまでやり切れていなかった部分とも感じていたのでそこは改めて注力しています。二つ目はより良い落とし所をデザイナーとしての目線とエンジニアとしての目線からも提案できることです。過去のデザイン経験も活かせるというのがポイントだと思っていて、言われたものを形にするだけでなく、デザイナーからの「こういうデザインにできますか?」に対して「こうすることもできます」という選択肢が提示できますし、インターフェースとしてどうか?とういうことに対して意見することもできます。

構築していく中で都度やり取りをすることでデザイナーが気づかなかったところに気付くことができ、より良い形に落とし込めると感じています。指示書だけ見ていると気づけないコンポーネントの作りだったり、構築上のルール的な部分だったり。同じチームだからこそ、作っていく中で発生する疑問や提案のやり取りがしやすくなったことでアウトプットの品質も上がる、という当初の狙い通りの環境に近づけているのではないかと思います。

やはり構築部分の担当が別のグループだとどうしても「依頼」という形になってしまうなと感じていて。そういった感覚が必要なく、スムーズなコミュニケーションでシンプルにチームで目線を合わせて良いものが作れるのが理想だと思いますね。

私自身も前はそのような動きができていなかった自覚があるのですが、デザインエンジニアという冠を付けたことで、そういったところにより意識が向くようになりました。

組織づくりもスキルアップも業務改善も。チャレンジできる環境でやりたいことをやる

――そんな中での高橋さん自身の主な役割はなんですか?

デザインエンジニアチームを作った張本人なので(笑)、メンバーフォローやデザイナーとの橋渡しを主導したり、これまで別のグループに依頼していたものを逆にチーム内に引っ張ってきたりと、チームとしての実績を作ろうとしています。フロントエンドグループとの兼務も活かして、デザインエンジニアチームのケイパビリティを上げる動きをしています。

プレイヤーとしても、チーム立ち上げ当初にオンライン仕事力診断の実装を担当しました。データベースとのやり取りやそこからの出し分けなどそれなりに複雑なロジックだったのですが、デザイナーと一緒に進められるという環境だからこそ過去の同様の案件よりも拡散し過ぎず、UIデザインにもこちらから踏み込んで共創することで、プロジェクトオーナーも「すごくやりやすかった」と言ってくれて。その時「このチームを作ってよかったな」とすごく実感しました。自身のスキルアップにもとても繋がった感覚があります。

他にも、Node.jsなどを使用しての業務改善をおこなったり、案件として降りてくるサイトの改善などと一緒に自分たちの業務の効率化も同時に進めているというのはチームとして特徴的な部分かもしれません。しかもそこでスキルアップもしちゃうみたいな(笑)


――良い意味で欲張りで素晴らしいですね(笑)。すごく主体的な動きをしていると感じますが、パーソルキャリアでの働き方はどうですか?

本当にやりたいことをやらせてもらっている感覚がありますね。

これだけの規模の会社に入ることが初めてだったため最初はお堅いイメージも正直あったのですが、実際入社してからはチャレンジさせてもらえる環境があるというのはめちゃくちゃ感じていますね。キャリアチャレンジなどの制度も充実していますし、業務の中でスキルアップできている感覚があります。やっていて「楽しいなぁ」と。しんどいことももちろん多いですが(笑)、言われたことをひたすらやっていくのではなく、成長実感を感じられる方が私は楽しいので、そういった意味ではすごく自分に合った環境だと思います。

入社前はデザインとマークアップと若干のJavaScriptの知識くらいのスキルセットだったのですが、案件をやっていく中で理解を深めてきました。入社当初は質問ばかりしていたのですが、やはり最後は自身でやり切る必要のある部分もあるので、残業が少し多くなっていた時期もありました。でも放任や丸投げではなく、きちんと周りのサポートもあったのでやってこれたという感じですね。スキルに関してはまだまだな部分もあり、「ひー!」となることもありますが(笑)。

自信喪失していた時期を経て見つけた「自分の道」

――成長実感を感じつつも、決して初めから順風満帆ではなかったということでしょうか?

正直なところ、入社当初は結構上手くいかなくて自信喪失している時もありました。デザインもコーディングも上手くできず、どうすればいいかわからないような不安定な時期もあったんです。しかし、先述のCMSの窓口担当や運用改善など対応していく中で、デザインよりもコーディングに注力したいという気持ちが大きくなりました。ただ、自分の中から「デザイン」を捨てきれなかったので「デザインエンジニア」としてやっていきたいんだなと気付いてからは「これがやりたい」「こういうスキルを上げたい」とはっきり言えるようになりました。

私の強みはデザイナー、コーダー、クリエイティブグループのマルチプレイヤーとして培ってきた他部署との信頼だと思ってます。手前味噌ですが「迷ったら高橋さんに質問」という状態ができてきているのは、そういった過去の積み重ねがあったからだと思っています。コミュニケーション力のあるデザインエンジニアという今の状態が、当時の自分からは想像できなくて、入社してからの3年で自分自身すごく変わったと思うし、成長できたんじゃないかなと思います。

また、同世代のメンバーからの刺激によってここまでやってきた部分もあると思います。同じタイミングで入ったメンバーにライバル心をメラメラと燃やしていて、でもその同期の仕事を見ていると「あぁ、これは敵わない……」と思ったり、後から入ってきた未経験のメンバーがスキルを飛躍させて活躍していて焦ったり。

最初はそのように周りとの比較をしてしまっていて、「自分はできないな」と感じていたこともありましたが、今は「自分は自分の道を行く」と思えるようになりました。このメンバーはプロダクトデザインができる、あのメンバーはプロジェクトを引っ張っている、そして自分はデザインエンジニアとして価値発揮している!という風に、自分の道を頑張って生きるようになった感覚があります。強みというか、やりたいことが見つかったことによって、やっと同じ土俵に立てたな、と。

「こうしたい」「これがやりたい」という想いを大切に

――お話を聞いていて、すごく力がみなぎっている印象を受けます。そんな「自分の道」で、今後やっていきたいことはありますか?

まだまだ小さいチームなので、まずはここを固めていきたいと思っています。

doda関係者の中で、さらに言えばパーソルキャリアという会社の中で、デザインエンジニアというチームが存在していてこんなスキルを活かしてこんなことをやっていると浸透させて、「これはデザインエンジニアに相談しようか」と言ってもらえるような存在になっていきたいです。そのためにも自分自身のスキルを上げていかないとな、と思っています。UI/UXの観点で提案ができたり、運用改善だったり、チーム内やクリエイティブグループ全体にナレッジを還元してコードのクオリティを上げたり。兼務先のフロントエンドグループのメンバーと並ぶくらいのスキルをつけて、フロントエンドエンジニアとも言えるしデザインエンジニアとも言えるような状態を目指したいと思っています。

また、これまで担当者不在で中に浮いてしまっていた部分を正しい状態にしていくこともやりたいと思っています。今まで自分に知識がなかったから出来ていなかったものを、知識をつけることでチームでやれる状態にすることによって、新しいより良い環境に変えていきたいですね。


――では最後に、どんな人と一緒に働きたいかを教えてもらえますか?

自分がそうだったというのもありますが、何かに挑戦してスキルを身につけて活躍したいと思っている人がいいなと思いますね。「これに挑戦したい」と言える土壌があるので、向上心やスキルアップしたいという想いがあり、様々な職種の関係者とコミュニケーションを取っていく中でも自身の「こうしたい」という意見が言える人と一緒に働きたいと思っています。とは言え、そういった自身の考えや想いが完全な状態ではなくても大丈夫だと思います。それよりも「これがやりたい」と言えることが大事だと思っています。私自身も自信が無いところから始まっているので。あとは、真面目な人かな(笑)。

全員が刺激し合える環境なので、自分も成長したいと思える環境です。自分で「やりたい」と言ってそれに挑戦できる環境もあるし、「どうしよう……」となった時にサポートしてくれる環境も同時にある。放ったらかしではなく、迷った時にアドバイスしてくれる仲間がいるので、ハッとして「これに挑戦していいんだ」「これ自分がやっていいんだ」などのような新たな気づきも得られます。そういった面も含め良い環境だと思っています。この規模の会社でこの環境って珍しいのではないかなと思います。

メラメラと燃えている人が入ってくれるとお互い高めあえるので刺激し合いたいと思っています。私自身もメラメラしてるので!

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