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役員インタビュー|「ペライチは夢への挑戦権を得た」VPoE・三井さんインタビュー

ペライチの執行役員VPoE(Vice President of Engineering)である三井 拓也(みつい・たくや)さんにお話を伺いました。三井さんは2021年4月ペライチに入社した直後から、ベトナムを拠点とするオフショア開発組織の立ち上げを担当。現在はベトナムのメンバーのマネジメントに加え、国内開発組織のマネジメントも担当しています。現在のペライチを「夢への挑戦権を得たフェーズ」と話す三井さんに、VPoEとしてペライチにどう関わっているかについてや、今後のペライチの展望について聞きました。

-これまでのキャリアについて教えてください。

新卒で富士通株式会社に入社し、システムエンジニアとして銀行のシステム開発に従事してきました。富士通ではインフラ担当としてメインフレームやオープンサーバ、ストレージなどの構築を担当したのち、プロジェクトリーダー、マネージャーとしてプロジェクト管理の業務を行っていました。最初の転職は、富士通で働いて12年弱経った時です。

2社目はPlanetway Japanという日本とエストニアに拠点があるスタートアップです。そこでは、BtoB向けのデータ連携基盤プロダクトのプロダクトマネジメントやデリバリーなど、様々な業務を行いました。

次第に、よりカスタマーと距離の近いプロダクトの経験を積みたいと考えるようになり、前職で2年間働いた後、ペライチに入社しました。

-ペライチに入社されて、三井さんはオフショア開発組織を立ち上げましたよね。

オフショア開発のマネジメントは富士通時代に経験がありましたが、組織の立ち上げから関わるのは初めてでした。前職の人脈からオフショア開発の手法についてノウハウを共有してもらいながら、手探りで立ち上げていきましたね。

-オフショア開発を行うにあたって大変な点は何でしょうか?

私がオフショア開発に関わり始めた10年ほど前は、海外拠点のエンジニアのレベルはまだ日本のエンジニアのレベルとギャップがありました。一度作ったものを再度作り直してもらうこともありましたね。

今は海外のエンジニアのレベルも上がり、それほど苦労していないというのが正直なところです。

ただ、ペライチのオフショア開発組織の立ち上げやマネジメントを担当することになったのは、私自身がペライチに入社した直後のこと。ペライチのことをインプットしながら、同時並行でマネジメントするのは大変でしたね。

またコミュニケーションの部分で、基本的にはブリッジエンジニアと言われる通訳も兼ねている担当者と会話するのですが、オフショアのメンバーは当然ながら日本語が母国語ではありません。相手に伝わっているかどうか不安な部分は、繰り返し話したりゆっくり話したりして、確実にコミュニケーションをとるようにしています。

-VPoEになられたのは2023年の4月ですね。

はい。チーム体制を考えたり、各プロジェクトを支援したり、メンバーの採用や目標設定、評価をしたり。開発組織のマネジメント全般が業務範囲ですね。加えて、今まで行っていたオフショア開発の推進や、一部機能のPdM(プロダクトマネージャー)も兼任しています。

VPoEは一般的に、開発組織の規模が大きくなると作られる役割の一つですので、現在のペライチの日本のエンジニアの人数規模だと割と早いかもしれません。ただしオフショアのメンバーが日本のエンジニアを超える規模でいるため、全体人数で言えば適切なタイミングだと思います。ペライチのVPoEはオフショア組織のマネジメントまで含まれる点が、他社とは少し異なるかもしれません。

-ペライチのオフショア開発には特殊な点があるのでしょうか。

オフショア開発自体は他社も行っていますが、ペライチが特徴的なのは、オフショアで外注する会社を複数社抱えている点です。そのうち一社とは完全な外注関係ではなく、現地メンバーの目標設定や評価、採用に私も関わっています。その他、プロジェクトの選定やアサインメントにも権限を持つなど、単なる外注先として以上に深く、マネジメントの立場として関わっています。ペライチの社員と同じような感覚で接していますね。

-VPoEは人のマネジメントを行う業務なのですね。

VPoEとして開発部のメンバーのマネジメントを行う他、私はPdMを兼任しているため、デザイナー、カスタマーサクセス、マーケティングなどの担当者とも深く関わります。採用やメンバーの育成等で人事などのコーポレートメンバーとも密に連携していますし、社内のほぼ全員と何らかの業務を一緒に進めていますね。

また、ペライチのユーザーとも、インタビューやセミナー等のイベントを通して接点があります。ユーザーインタビューにはPdMのほか、エンジニアも参加する機会が多く、私も同席することでユーザー理解を深めるようにしています。

他にも、ペライチでは様々な外部サービスを利用しているため、Googleなどの他社とも関わりがありますよ。

-ペライチの開発は独特ですか?

自社開発を行う事業会社は世の中に沢山ありますが、ここまでユーザーとの関わりが深い会社はなかなかないのでは?と思っています。

例えば特徴的なものだと、47都道府県すべてにいるペライチサポーター(※)の存在。ペライチの利用法・活用法をユーザーに伝えるセミナーに登壇してもらうなど、関係性は「開発者とユーザー」の域を超えていますね。

また、サポーター経由でインタビューをさせていただくユーザーの方を紹介してもらうこともあり、他社におけるユーザーの関わり方とは違う、濃さ・深さ・広さがペライチにはあると思います。

※※ペライチサポーターとは:『ITを利活用できない方にペライチを広める同志』と捉え、ペライチと共にIT分野のサポートを推進いただくメンバーシップコミュニティ。2017年にスタートし、当社の認定を受けたサポーター約500名が国内外で活躍中(2023年8月現在)

-VPoEとしてペライチのメンバーに期待することは何でしょうか?

私はもともと大企業で働いていて、その後のキャリアとしてスタートアップ・ベンチャーを選びました。その経験があるからこそ言えるのですが、ペライチで働く人にはベンチャーの環境を十分に活かしてほしいなと考えています。

ペライチにはなんでもチャレンジできる環境があります。大企業だとやりたいことがあっても(大枠としてのビジョンや目標は大企業でも十分に語ることはできますが)実際に行動することは難しいというのが実情です。

一方、スタートアップやベンチャーなどの規模の会社では、やりたいと思ったことをどんどん実現できます。私自身もそうしてきましたし、ぜひメンバーにも進んで提案やチャレンジをしてほしいです。

ベンチャーは教育体制がしっかりしていたり、キャリアパスがはっきり見えていたりするわけではありません。だからこそ、自分で意識して情報を取りに行く必要があります。自分で外部の研修を受けに行く必要も出てくるでしょうし、役員や上司に「こんな研修を受けたい」と自ら要望を出して、自らの能力を高めていってほしいです。

ペライチのマネジメント層は、社員の「やりたい」という意思を「叶えたろ精神」を持って全力でバックアップしています。

私自身もやりたいことをやらせてもらって今の役職についた経緯がありますし、CEOの安井さんから「やってみたら」と背中を押してもらったこともあります。

-三井さんのキャリアについてうかがいます。3年後の自分自身と今の自分自身ついて教えてください。

3年前はスタートアップの会社でもがく一社員にすぎませんでした。元は大企業にいましたが、この数年でスタートアップのやり方に自分がフィットしましたね。

大企業では自分の業務だけを考えていればよかった部分があります。ベンチャーは「上から仕事が振ってくる」のではありません、自分で課題を設定し解決に向かう必要があります。

現在、開発部には3名の執行役員がいます。2023年からこの体制に移行したのですが、そのときも当時の開発部の課題に照らして、どういう体制があるべき姿か、それを私たち3人でどう役割分担して実現していくかを相談しながら決めていきました。今の開発部はCTO・VPoT・VPoEの3名によるマネジメント体制に落ち着いていますが、今後も常に自分たちで課題を見つけて改善していきながら、開発体制を整えていきたいです。

VPoEという立場は、開発のスケールに大きなインパクトを与えられる仕事です。個人で行える開発の量には限りがあります。メンバーがチームで開発しやすくなる仕組みを整えることで、開発部全体の生産性を上げていく。VPoEとして、この使命にしっかりコミットしていくことが現在見えているキャリアですね。

▲左からCTO瀬川さん、VPoE三井さん、VPoT佐藤さん

-数年後のご自身はどうなっていたいですか?

予想できる範囲外のところにいたいですね。「まさかこんなことをしているとは、想像もしていませんでした」と言えるようなキャリアを築いていられればと思います。

VPoEとして仕事を続け、開発メンバーが増えてオフショアのマネジメントも行っていくことになるので、ベトナム現地法人社長をやっているかもしれません(笑)。

もしくは別のオフショア先を立ち上げる仕事をしている可能性もあります。

でも、正直それはまだ「わかる」範囲。その範囲には収まりたくないですね(笑)。私自身も、ペライチ自体もそうありたいです。

-ペライチという会社の展望についても教えてください。

私が入社した頃と今を比べると、「チャレンジする集団」に成長してきたと感じます。もともとチャレンジ精神の高いメンバーが集まっている会社ではありましたが、集団として、一枚岩で突き進めるようになってきましたね。会社の規模が大きくなり、運営体制が以前より盤石になってきたこともあって、「夢への挑戦権を得た」段階です。

-夢への挑戦を行うペライチでは、今後何が起こりそうですか。

ペライチのプロダクトに関しては、もちろん中長期的なロードマップがあります。採用も続けるので、メンバーも増えていきます。

会社の拡大によって、いずれ「会社が成長する上での壁」にぶつかる場面もあるかと思います。具体的には、今までマンパワーで何とかなってきた部分について、仕組みを整えていく必要が出てくることを想定しています。仕組みを整えなければいけないフェーズをしっかり乗り越えたいですね。

会社が拡大するための壁を乗り越えられれば、ペライチは新しいトレンドを生み出す会社としてさらに成長できます。VPoEとして、その部分に一番期待しています。

-新しいトレンドとは何でしょうか?

期待も込めてなのですが、この先もペライチがユーザーに必要とされ続けるためには、何かしら「バズる」「売れる」プロダクトが必要です。プロダクトが世間に認められ、受け入れられるからこそ会社は生き残れるのです。

ペライチ自体はAIなどの最新の潮流に乗ったものではありませんし、そもそもITリテラシーが高い人に限定した「イケてる」サービスではありません。ITリテラシーが低い人でもインターネットを使って自分の夢を叶えられる世界にするためのサービスがペライチです。

見る人によっては同業他社に駆逐されてしまうのではという危惧を持たれる可能性もあるでしょう。

ですが、ペライチには、そんな危惧をはねのけてしまう大きな力があります。それはプロダクトの力だけでなく、サポーターとともにサービスをグロースさせていく仕組みの力です。

最新の技術を使うことだけが最先端なわけではない。ヒューマンセントリックなプロダクトを生み出すペライチが「逆に最先端だ」と評価される未来がいつかくる。「ペライチ流を認めさせる」ようなトレンドを生み出していきたいです。

-どんな方にペライチで働いてもらいたいですか。

ビジョンや自分の考えを持って仕事に取り組める人ですね。言い換えれば、自走できる人です。課題が発生したら、自分で考えて対応できるような人を求めています。課題解決力には経験も必要ですから、経験がある人のほうが好ましいです。

また、課題解決に向かってチームを組成して対応していける人はウェルカムですね。興味を持ってもらえましたら、ぜひペライチのカジュアル面談でお話ししましょう。

-三井さん、ありがとうございました!
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