【Business Partner部】Japanチーム/プロジェクトマネージャー /金融領域 / 株式会社Pacific Meta
株式会社Pacific Metaは【Business Partner部】Japanチーム/プロジェクトマネージャー /金融領域を採用しています。
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ブロックチェーンという新しい領域で、挑戦を続けるPacific Meta。
Pacific Meta NAVIでは、日々挑戦を重ねるメンバーたちの思考や目指す先に迫ります。
今回は、銀行で営業とアナリストを経験したのちに、スタートアップを経て、現在はPacific Metaの金融事業を牽引している日座さんに、その役割と挑戦、そして今後の展望を伺いました。
現場で積み上げてきた経験を、どうすればより”本質的な価値提供”につなげられるのか。銀行とスタートアップの両方を経験した彼が、ブロックチェーン領域に可能性を見出した理由に迫ります。
大学卒業後、みずほ銀行に入行しました。入行後はまず支店に配属され、営業担当として法人・個人顧客を担当しながら、営業の基礎を徹底的に学びました。
その後、大企業を担当する営業部へ異動し、より大きな売上規模を担う組織の一員として、日々数字に向き合いながら成果創出に取り組んでいました。
こうした経験を積む中で、売上を継続的に伸ばしていくためには、低単価案件を数多く積み上げる営業手法には限界があると実感するようになります。 つまり、いかにして「高単価」の案件を創出できるかが、営業の価値を高める上で重要だと気づいたのです。
「高単価」の案件を生み出すためには何が必要なのか──。
その問いに向き合い、試行錯誤を重ねていた矢先、配置転換があり営業の後方支援をする本部(企業調査部)への異動が決まりました。
銀行本部で鉄鋼業界のアナリストとしてとしてデータ分析や資料作成に集中する日々は非常に学びが多く、業務自体にもやりがいを感じていました。一方で、その経験を通じて、自分はやはり現場の最前線で顧客と向き合い、直接価値を生み出す役割のほうが性に合っていると、改めて実感するようになりました。
はい、その通りです。
ゆくゆくは最前線に戻りたいと考えていましたが、銀行という大きな組織に身を置く中で、個人の意思だけでは役割やキャリアを決めきれない側面に、次第にもどかしさを感じるようになりました。
もちろん一定の希望を伝えることはできますが、組織全体の最適や人員配置の観点が優先される中で、「自分はどの立場で、どう価値発揮したいのか」を主体的に選びきることは簡単ではありません。
そこで転職活動を始め、現場の前線に立ち続けられること、そして自らの意思で役割を拡げていける環境であることを重視して企業を見るようになりました。
その中で、映像データを活用したクラウドサービスを提供するセーフィーという会社に出会います。選考の過程では、これまでの営業実績に加え、顧客課題の捉え方や仮説立てのプロセスも評価いただき、営業に閉じない形で、事業拡大に向けた様々な取り組みを主導する役割を任せてもらえることになりました。
セーフィーでは希望していた営業だけでなく、現在同社の基幹モデルとなったAIカメラのビジネスオーナーとして、プロダクトづくりにも関わることができました。どの顧客をターゲットにすべきかといった要件定義から、エンジニアリングレビューに耐えうる仕様設計まで、「つくる側」の仕事を、基礎から応用まで現場で経験しました。銀行では、既存の商品やスキームを前提に営業することが中心だったため、ゼロから顧客価値を定義し、プロダクトとして具現化していく経験は非常に新鮮でした。
営業とプロダクトづくりの両方を経験したことで、それまでの営業に対する捉え方が大きく変わり、次第に「プロダクトそのものが価値を語れれば、究極、プッシュ型の営業はいらない」と考えるようになりました。そして、その状態を生み出す「構造をつくること」こそが、会社にとって持続的な成長につながるのではという思想にも至りました。
一方で、その理想を組織として実現することの難しさにも直面しました。 社内で同じ課題意識を持つ人材は決して多くはなく、取り組みが特定の個人の工夫や努力に依存しがちな状況だったのです。
構造として再現性のある形に落とし込めない限界を感じ、次第に再び社外へ目を向けるようになりました。
そうですね。
これまでのキャリアを振り返る中で、ビジネスの本質は大きく二つに集約されると考えるようになりました。
一つは、付加価値の高い領域で「高単価」を実現できているか。もう一つは、人が無理に動かなくても、価値が正しく伝わり、自然と選ばれる「構造」をつくれているかという点です。
この二つを同時に満たせる企業を探していましたが、実際はなかなか思うようにうまくいきませんでした。そんな中、転職活動のために登録していたYOUTRUSTを通じてスカウトをいただいたことをきっかけに、Pacific Metaを知りました。
当時はブロックチェーンに関する知識はほとんどなかったため、「新しい技術領域を知るためにもまずは話を聞いてみよう」というスタンスで面談に臨みました。
実際に話を聞く中で、Pacific Metaのコンサルティング事業は、専門性の高い領域で「高単価」を実現できるビジネスモデルであり、加えて、ブロックチェーンという技術自体が、単なるトレンドではなく、ビジネスの仕組みや取引の在り方そのものを再設計できる「構造を生み出す技術」であることを理解しました。
「Pacific Metaであれば、サービスが売れるための『高単価』と『構造化』の両方を本気で追い求められる」。そう確信し、入社を決めました。
まだまだ課題はありますが、追求できていると感じています。
現在、会社としても付加価値の高い領域で「高単価」の案件を狙っていく方針が明確になっており、会社の方向性と自分自身が大切にしてきた考え方が一致しています。
「構造化」という点についても、Pacific Metaでの業務を通じて理解が深まりました。
ブロックチェーンは単なる新しい技術というよりも、これまで人や組織の努力に依存していたビジネスを、仕組みとして再設計できる技術だと捉えています。
そうした認識を強く持つようになったのは、入社前の面談で、創業メンバーの邵さんから紹介された、あるプロジェクトの事例がきっかけでした。
そのプロジェクトでは、現実世界での行動をデータとして可視化し、その価値をブロックチェーン上で管理・流通させる仕組みが採用されており、体験型コンテンツとしてゲームに実装されていました。
結果として、プロジェクト側には明確な収益が生まれ、同時にユーザー側にも価値が還元される設計になっています。
誰かが無理に人を動かさなくても、関わる人が自発的に参加したくなるインセンティブ設計が、構造として成立している点に強い印象を受けました。
こうした「人の頑張りに依存しない仕組み」を実装できることこそが、ブロックチェーンの大きな価値だと思います。
産業やビジネスの前提そのものを変えうる技術だからこそ、Pacific Metaとして本気で取り組む意味があると考えています。
現在は、金融業界の企業に向けた営業を担当しています。
もっとも、いわゆるプロダクトの売り込みというよりは、金融業界が抱える構造的な課題を起点に、「ブロックチェーンでどのような価値を提供できるか」を整理し、企画から提案、実現までを伴走する仕事に近いです。
実は入社当初は、特定の業界に絞って営業活動をしていたわけではありませんでした。
入社してすぐは、セキュリティトークン(※1)に関する仮説を一枚の資料にまとめ、想定される価値や活用方法を整理した上で、中小企業のオーナーや有識者の方々に説明しながら、その反応を確かめる──そうした仮説検証を地道に繰り返していました。
その取り組みを続ける中で、ブロックチェーンは特に金融業界と相性が良く、プロジェクトとして具体化しやすいことに気づきました。
収益性や導入の現実性といった観点から見ても、金融業界では議論が前に進みやすく、実際にプロジェクトが立ち上がるケースが徐々に増えていったのです。
そうした流れの中で、結果的に金融業界に注力する形になりました。
私自身が銀行出身ということもあり、金融業界特有の意思決定プロセスや、営業を進める上での論点の置き方については、ある程度肌感覚を持って理解していました。
その背景もあって、現在はPacific Metaの中でも、金融業界向けの営業を取りまとめるような役割を担っています。
※1セキュリティトークン(Security Token):
株式、社債、不動産受益権といった有価証券を、ブロックチェーン技術を用いてデジタル化したもの
参考:https://pacific-meta.co.jp/magazine/business/144029/
金融業界での実務経験があるからこそ、ブロックチェーンを単なる「新しい技術」としてではなく、「金融の現場で使えるか否か」という視点で捉えられていると感じています。
金融の現場では、いくら技術的に優れていても、既存インフラや実務オペレーション、さらには意思決定のプロセスと噛み合わなければ、導入が進むことはありません。
その意味で、技術の新規性以上に「どこまで現実的か」が常に問われる世界だと思っています。
そうした前提を踏まえてブロックチェーンを見たとき、特にセキュリティトークンのような仕組みは、既存の金融インフラや考え方と親和性が高く、金融の延長線上で議論できるテーマだと感じました。
実際に2025年に入って以降、金融機関や関連事業者によるセキュリティトークンを巡る取り組みが相次いで報じられるようになり、業界全体としても「検証段階」から「実装・活用を前提とした議論」へと、フェーズが移りつつあると受け止めています。
銀行時代に、金融商品やインフラがどのような思想で設計され、どのように運用されているのかを経験してきたからこそ、
「どこからであれば導入できるのか」「どの形であれば現場に受け入れられるのか」といった点を、机上ではなく実務の延長線上で考えることができます。
金融の知識と、現在も学び続けているブロックチェーンの知見を掛け合わせることで、金融機関にとって単なる理想論ではない、実行可能性を伴った提案ができること。
そこが、金融業界出身者ならではの強みだと考えています。
実際に業務に取り組む中で強く感じているのは、金融業界出身者は、金融機関とブロックチェーンのあいだをつなぐ“橋渡し役”を、外部の立場だからこそより発揮しやすいという点です。
金融機関の内部にいると、どうしても自社の既存システムや組織構造、優先順位の制約を前提に議論せざるを得ません。
一方で、Pacific Metaのような外部の立場だからこそ、業界全体を俯瞰しながら、複数の金融機関や企業の事例を横断的に踏まえた提案ができます。
ブロックチェーンの仕組みや価値を、そのまま技術用語で説明するのではなく、彼らにとって馴染みのある商品や業務フロー、リスクの考え方といった文脈に置き換えて説明できることは、金融業界出身者にとって大きな強みです。
実際に、これまでブロックチェーンに馴染みのなかった金融機関でも理解が深まり、具体的な検討や新しいプロジェクトが立ち上がるきっかけにもつながりはじめています。
こうした経験を通じて感じるのは、金融業界出身者ほど、ブロックチェーンという領域に深くのめり込める可能性が高いということです。
金融業界の方の中には、正直ブロックチェーンに対して「まだ怪しいのではないか」という印象を持たれている方もいるかもしれません。
しかしながら、実際にこの領域で仕事をしてみると、制度整備が進み、金融機関と正面から向き合いながら事業を進める、極めて真っ当な企業が増えてきていることを実感しています。Pacific Metaもその一つで、彼らの実務や意思決定プロセスを踏まえた上で、現実的に導入可能な形でブロックチェーン活用を推進しています。
ブロックチェーンが扱っているテーマは、取引の透明性や価値の管理、仲介構造の再設計など、これまで金融が向き合ってきた課題そのもの。
Pacific Metaには、金融業界で培ってきた経験を、そのまま活かしながら挑戦できる環境が揃っています。
金融業界で営業に携わってきた方の中には、「もっと本質的な提案がしたい」「商品を売るだけでなく、プロダクトや仕組みの部分から価値づくりに関わりたい」と感じている方も多いのではないでしょうか。
Pacific Metaでの仕事は、まさにそうした問題意識を持つ方にとって、大きなやりがいを感じられる仕事だと思います。
金融業界出身だからこそ、相手の立場や意思決定の背景を理解したうえで会話ができます。
その上で、ブロックチェーンという新しい視点を掛け合わせて提案できるため、表面的ではない、踏み込んだ議論ができるのが特徴です。
これまで金融の現場で積み上げてきた経験が、そのまま活きていると実感する場面も多く、提案が前に進んだときには確かな手応えを感じます。
「金融の知識や経験を活かして、もう一段レベルの高い営業に挑戦したい」
「売り方ではなく、価値そのものを考える営業を楽しみたい」
そんな方にとって、Pacific Metaは本当に面白い環境だと思います。
金融のバックグラウンドを最大限に活かしながら、新しい価値づくりに挑戦したい方と、ぜひ一緒に仕事ができたら嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました!
少しでも弊社にご興味持っていただけましたら、まずはカジュアル面談でお気軽にお話ししましょう。
お待ちしております!