1
/
5

【シリーズ 自己実現の群像 12】ハピタス事業部 杉本豊

遊び人である。

褒め言葉の裏返しとしてとだけそう言うのではない。心の底から人生を遊び抜きたい。杉本は掛け値なしにそう願っている。

ジジイになっても仕事をしていたいと言う。たとえば80歳。杉本はたとえばつぎのようなジジイになることを想像している。すなわちホールディングカンパニーである株式会社オズビジョンの役員としてグループ経営企画室の特別顧問に就いている。傘下には以下のような企業が軒を連ねる。マイクロ金融資産流通のパイオニアであるPollet株式会社。購買ビッグデータのシンクタンクであるA社。そのほか2016年~2025年頃に発足した第一次企業群が6社。以降2030年までに発足した第二次企業群が11社。ホールディングを加えて18社の企業グループである。各社とも50人~80人の中小規模の企業だ。杉本は毎朝グループ会社にひょっこり顔を出す。各社の社長はオズビジョン生え抜き。かねてからの同士だ。何やってんの、調子はどう、そんなんじゃだめだ、おもしろいじゃん。杉本は好きなだけ言いたいことを言い放ち、さも楽しそうに帰っていく。ホールディングカンパニー株式会社オズビジョンは、グループ各社のバックオフィス機能を一手に束ね、その最大の使命をグループ理念の共有に置いている。杉本の毎日のお参りは、経営アドバイスであると同時にグループ理念の維持であり、そしてまたとない「遊び」である。

そんなジジイとして永遠の遊び人であり続ける。杉本はそんな自己実現を夢見ている。

腑抜けになるぐらいだったら撤退も辞さず

オズビジョンに出会うまでは大手企業でずっとお世話になっていました。大手広告代理店、大手ゲーム・メディア運営企業、大手Eコマース企業、大手通信ネットワーク運営企業などです。振り返ってみると相当やんちゃなことをし続けてきたと思います。

最初の会社で、アニメなどのコンテンツ好きが高じてそういう仕事をやらせてくれと主張し、ブラウザゲームのプロデューサーを担当させていただいた。ダイレクトに反応が返ってくる凄さに心を射抜かれてしまって。もっともっとコンテンツやメディアの仕事に集中したいと。そこでゲーム運営が主体の会社に転職。どうせ集中するならきちんと金稼ぎまでやりてえな、と考えさらに邁進。ちょっと天狗になっていたんですかね、当初はうまくいかない時期が続いたりしたんですが、真摯に仕事をするようにしたら少しづつ結果が出てきて。社内表彰されるまでに成長させることができ、どうだやりとげてやったぜと。さて、やることやったし、じゃ次何しようか、と次は誰もが知るEコマース大手に。が、ここはつまんねえな、と。悩んだ挙句離れることにし、大手通信ネットワーク企業へ。伸びる兆しが見えるか見えないかといったあるコンテンツを担当しました。よしやったろうじゃんかと暴れまくってこちらも大成功させた。ところがさあもっとやろうと思うと、組織の理屈もあり限界が見えてきた。つまんね、と思って、もっと好きにできそうな場所を探し始めた。

こんな感じです。よく好き勝手にさせてくれたなと思いますよ。ハードな仕事ウェルカム。不眠不休大歓迎。でもとにかくつまらないことはいや。遊びに全身全霊を注ぐように、自分の興味関心を総動員して仕事に全力を尽くしたかった。枯れるなんてまっぴらだった。だから時にはわがままになりました。転職もしました。が、腑抜けになるぐらいだったら撤退も辞さず。そう思ってました。

そして思ったのが、ベンチャーに加わって自分の力でユニコーンに育てるのって最高にカッコいいし、人生を遣って成し遂げる価値ある仕事だ、と。これまで大手ばかりで、ある意味後ろ盾のある環境ばかりだった。ベンチャーに責任ある立場で加わったら一切言い訳はできない。逃げ場はゼロ。責任は全部背負うことになる。でも成功した暁には無限の栄光を手にすることもできる。大手にいるかつての自分のような存在に対して、別の生きる道を示すことさえできる。カッコいいじゃん。そう思って次を探し始めたんです。

生涯遊び続けたい

社長が一次面接します、という言葉に惹かれてオズビジョンに出向きました。何かを隠したりして就職する積りは微塵もなかったので、遠慮なく言いたいことを言いました。冒頭にお話ししたようなことです。ホールディングカンパニーにシェアドサービスを含めバックオフィス機能を任せる。複数の小規模事業会社が事業拡大に邁進集中し、常に新鮮な挑戦が各所で起こっている。各社間で有効な支援が縦横無尽に行われ、グループシナジーを最大限に発揮している。大手コングロマリットとは全く違う、知恵や価値観で結ばれた強くそして楽しい21世紀型グループ企業となっている。そんな未来を作りたいと。

聞いていた代表の鈴木さんは「まさにそういう風にしたいですよね、ぜひ一緒にやりましょうよ」と。後から考えると、オズビジョンが新規事業創設に舵を切り、その延長としてホールディングカンパニー化も選択肢の一つになりはじめたのは、ちょうど私がそんな面接を受ける少し前かららしい。そんなタイミングで先程のような話を私はしていたんですね。まさに図ったような、そして奇跡のようなタイミングだったと思います。

このような縁があってマーケティングの責任者として入社しました。大手と違って責任は全部自分にある。逃げ場はない。毎日が胸突き八丁。いやあいいですよねえ。カッコいいすよね。遊び場としても最高じゃないですか。お話ししたように私は遊びにとことん集中することと仕事で全力疾走することは、ほとんど変わりないと思っています。そういう意味で私は生涯遊び続けたい。

悪ガキが組織合理性を考えるように

私は0から1を生み出し、それを大きくするのが得意だと思っています。逆に、既存のものを安定量産するのは苦手です。

実は経営陣で集まった時、未来について話し合う機会がありました。私の得意領域を知る鈴木さんから「どうしても新規事業開発部隊をやりたいならやらせるよ」と言ってもらえました。なんともありがたいお話しだと思いました。が、その時実は、さらにハピタス事業の拡大再生産をして欲しい、という期待も同時にいただいていました。私の志向からすると間違いなく前者。でも待てよと。それって健全なのかと。

基幹事業の拡大を、他にやるべき人がいないのに、個人の志向を優先させていいのかと。これまでのやんちゃな自分からしたら間違いなく、ごっつあんです、って新規事業開発を選択する。でも今回は立ち止まった。その結果、ハピタス事業を背負って立つという道を選びました。

ガキのような自分が組織合理性を考えるようになった。オズビジョンで初めて。そういえばオズビジョンに来てからすごく自問自答するようになりました。これまでそんなことはほとんどしたことがなかった。何故か。考えてみるとやはり働く仲間の影響がすごく大きい。私が勝手に天才だと思っている代表の鈴木さん、同時に転職してきた酒巻さん(https://goo.gl/B9NMy7)、松田さん。同じ戦略チームの西さん(https://goo.gl/fPMLno)、入江さんはもちろん、オズビジョン、ポレットで協働する同僚の人たち。彼らが願ってもない刺激をくれた。カッコつけの私を信じてくれた、というか信じようとしてくれている。

本当に尊いことだと思っています。

80歳でもカッコつけるジジイになりたい

これからも私はカッコつけ続けます。担当領域を拡大していくわけですが、もちろんプレッシャーは感じています。でも成功した暁に得る果実が途方もなく甘美であることはもうわかっています。ベンチャーで生きていく、という舞台は整いました。あとはやりぬくかどうか。遊びぬくかどうか。80歳になっても遊びのように仕事に没頭するカッコつけのジジイ。想像すると相当煩わしいですね。でもそうなってみせますよ。私は。

オズビジョンは「仕事を通じて自己実現したい方」を募集しています。ご応募をお待ちしております。

株式会社オズビジョン's job postings
8 Likes
8 Likes

Weekly ranking

Show other rankings