こんにちは。
Orange Moon株式会社 代表の増山です。
私たちは、AIを活用したマニュアル作成・共有サービス「ManualForce」を開発・提供しています。
Orange Moonでは、20代の中途採用も進めています。
採用をしていると、
「SaaSの経験がないのですが大丈夫ですか?」
「法人営業の経験がまだ2年しかありません」
「スタートアップで通用するかわかりません」
という話を聞くことがあります。
もちろん、中途採用なので、これまで何をしてきたのかは見ます。
どんな仕事を任されてきたのか。
どんな成果を出してきたのか。
何を工夫したのか。
そこは大切です。
ただ、20代の採用で、
入社した瞬間から何でもできる、完成された人を採りたいとはあまり思っていません。
むしろ私が知りたいのは、
これまでの経験を使って、
この先どこまで伸びていけそうなのか。
その部分です。
中途採用というと、「即戦力」という言葉がよく使われる
中途採用では、
「即戦力を求めています」
という言葉をよく見ます。
もちろん、会社としてその気持ちはわかります。
採用した人には、なるべく早く活躍してほしい。
Orange Moonも小さな会社なので、入社して何年もかけて仕事を覚えてもらう、という余裕があるわけではありません。
だから、
「経験は何も必要ありません」
と言いたいわけでもありません。
でも、特に20代の採用で、
今できることだけを見て採用を決めるのは、少しもったいない
と思っています。
24歳と29歳でも違いますが、20代なら社会人としてのキャリアはまだこれからです。
今できることが、その人の能力のすべてではありません。
入社後の2年、3年でかなり変わる人もいます。
実際、仕事をしていると、
最初はあまりうまくいかなかった人が、あるところから急に伸びることがあります。
逆に、入社時点では経験豊富に見えても、その後あまり変わらない人もいます。
その違いは何だろう。
採用をするたびに考えます。
私が見たいのは、「これまで何をしてきたか」だけではない
たとえば営業経験が2年ある人がいたとします。
私は、
「何件売ったんですか?」
だけを聞きたいわけではありません。
それよりも、
なぜその成果が出たと思っているのか。
うまくいかなかった時期に何を変えたのか。
上司からどんなフィードバックを受けたのか。
それを受けて、自分の行動をどう変えたのか。
自分なりに工夫したことはあるのか。
そういう話を聞きたいです。
結果も大事です。
でも、結果だけを見ても、その人が次の環境でどう働くかまではわかりません。
特にOrange Moonのような小さな会社では、
前の会社とまったく同じ環境が用意されていることはほとんどありません。
顧客も違う。
プロダクトも違う。
営業のやり方も違う。
会社の規模も違う。
だから、
過去の経験をそのまま再現できる人より、環境が変わっても自分を変えられる人の方が強い
と思っています。
完成度より、「変わる速さ」を見ている
これは、以前からかなり大事にしている考え方です。
フィードバックをしたときに、
翌日から少し行動が変わる人がいます。
商談の話し方について、
「ここを変えてみた方がいい」
と言う。
次の商談で本当に変えてみる。
結果を見て、
「さっきのやり方は良かったです」
「ここはまだダメでした」
とまた相談する。
こういう人は伸びます。
逆に、
理解はしている。
話も上手い。
でも、行動がなかなか変わらない。
ということもあります。
20代であれば、今どれだけ完成されているか以上に、
吸収して、やってみて、変えられるか。
私はそこをかなり見ています。
「経験が浅い」は、それだけではマイナスではない
SaaS業界で働いたことがない。
スタートアップで働いたことがない。
エンタープライズ営業を経験したことがない。
それ自体で、不採用にしたいとは思っていません。
もちろん、経験がある人の方が早くキャッチアップできることもあります。
でも、
経験がないことと、できないことは同じではありません。
たとえば、これまで人材業界で営業していた人でも、
顧客の話を聞く力。
数字を追う習慣。
目標達成に向けて改善する力。
相手に合わせて伝え方を変える力。
こうしたものは別の業界でも使えます。
逆にSaaS経験があっても、
前の会社のやり方しかできないのであれば、Orange Moonでは苦労するかもしれません。
だから私は、
経歴そのものより、
その経験から何を身につけたのか
を見たいと思っています。
ただ、「伸びしろがあります」だけでも足りない
一方で、
「若いからポテンシャル採用です」
だけにしたいわけでもありません。
ここは結構大事です。
20代だから、何もできなくていい。
入社してから全部教えてもらえばいい。
ということではありません。
これまでの仕事に、自分なりに向き合ってきたものは欲しいです。
小さくてもいいので、
自分で考えたこと。
工夫したこと。
失敗したこと。
そこから変えたこと。
やり切ったこと。
そういうものが見たい。
完成された人を求めていないというのは、
ハードルを下げたいからではありません。
完成されていないなら、これから伸びる力を見たい
ということです。
Orange Moonに入ると、今までと同じ仕事だけでは終わらないと思う
Orange Moonは、まだ社員数名の会社です。
仕事がきれいに分業されているわけではありません。
営業で入社したとしても、
商談だけをやっていればいい、という環境ではないと思います。
展示会に出る。
インサイドセールスをする。
商談をする。
営業資料を改善する。
どの企業を狙うか考える。
数字を振り返る。
お客様の声をプロダクト側に返す。
会社全体の売上も見る。
仕事をしていると、少しずつ自分の担当領域の外側が見えてきます。
だからこそ、
「今までこれしかやったことがありません」
という人でも、入社後にできることを広げていく余地があります。
逆に言えば、
「自分の経験の範囲から出たくない」
という人には、あまり合わないかもしれません。
私自身、面接で完璧な答えを聞きたいわけではない
面接になると、候補者の方がかなり準備してきてくれることがあります。
志望動機。
自己PR。
転職理由。
きれいに整理されています。
もちろん、それもありがたいです。
でも私は、完璧な答えを聞きたいわけではありません。
むしろ、
「ここはまだできていません」
「この仕事では失敗しました」
「正直、次に何をやりたいかはまだ完全には決まっていません」
みたいな話も聞きたいです。
その上で、
じゃあ、なぜ転職を考えているのか。
今の会社で何を感じているのか。
これから何ができるようになりたいのか。
どんな環境なら頑張れそうなのか。
そこを一緒に話したい。
私たちもまだ完成された会社ではありません。
だから、候補者にだけ完成を求めるのも少し違うと思っています。
「この会社で何をしたいか」が最初から明確でなくてもいい
20代で転職を考えていると、
「5年後どうなりたいですか?」
と聞かれることも多いと思います。
でも、24歳や25歳で、5年後のキャリアが完全に決まっている人の方が少ないのではないでしょうか。
営業を極めたいのか。
マネジメントをしたいのか。
事業を作りたいのか。
将来自分で会社をやりたいのか。
今はまだわからなくてもいいと思っています。
ただ、
今より顧客に近い仕事がしたい。
もっと数字が見える環境で働きたい。
自分の担当範囲を広げたい。
若いうちにもう少し大きな責任を持ってみたい。
そういう方向性が一つでもあれば、十分話はできます。
働いてみて初めて見えることもあります。
経験したことがない仕事を、
「自分に向いているか」
と今決めるのは難しいです。
20代なら、「今できること」より「3年後に何ができるようになるか」
私は、若い人の転職を見るときに、
今の完成度だけでなく、
この人が3年後にどうなっているか
を考えます。
今は営業しか経験していなくても、
3年後には事業全体を見られるようになっているかもしれない。
今は商談が苦手でも、
フィードバックを受けながら何十回も経験すれば、かなり変わっているかもしれない。
今はManualForceについて何も知らなくても、
3年後にはプロダクトや市場について誰より詳しくなっているかもしれない。
もちろん、それは本人次第です。
会社だけで人を成長させることはできません。
ただ、
挑戦する機会を渡す。
フィードバックする。
うまくいかなかったら一緒に考える。
また次の機会を渡す。
そういう環境は会社側が用意できると思っています。
最後に
20代の転職で、完成された人を採りたいとは思っていません。
今何ができるのかは、もちろん見ます。
これまで何をしてきたのかも聞きます。
でも、それだけで判断したくない。
フィードバックを受けて変われるか。
知らないことを素直に学べるか。
今までの経験を、違う環境でも活かせるか。
できることを少しずつ広げていけるか。
私は、そういうところを見たいと思っています。
だから、
「自分はまだ経験が浅いから」
「SaaS経験がないから」
「スタートアップで働いたことがないから」
という理由だけで、Orange Moonを選択肢から外す必要はありません。
完璧な経歴を持って、完璧な志望動機を用意してから来なくても大丈夫です。
今まで何をしてきたのか。
何がうまくいかなかったのか。
これから何ができるようになりたいのか。
そのあたりを、普通に話せたらと思っています。
今の自分を評価してほしいというより、これからの自分について話してみたい。
そんな20代の方がいたら、ぜひ一度お話ししましょう。