<導入>
2020年7月、オプトホールディングはデジタルホールディングスへと社名を変更し、2021年4月にはオプトの主要事業のうち二つの事業をグループ会社に移管しています。それ以降、オプトは祖業であるインターネット広告事業に磨きをかけながら新業態の可能性を模索してきました。そして2023年1月から、2年半にわたる移行期間を経て新生オプトが本格始動しています。
広告事業の全体戦略およびクリエイティブ、オペレーション領域のマネジメントに加え、マーケティングコンサル事業における新規事業開発を管掌する伊藤瑞樹は、如何にして新メディアの勃興と消費者の行動変容を捉えたサービスを生み出すかが、これからのオプトを左右すると話します。広告事業とマーケティング事業の両面からオプトのありたい未来を構想する伊藤に、ビジネスの展望やオプトの魅力について聞きました。
<プロフィール>
伊藤 瑞樹
株式会社オプト 執行役員
2011年オプト(現デジタルホールディングス)入社。運用型広告コンサルタント、プロダクトマネージャーに従事し、2016年にクリエイティブ部門の部長を務める。その後、ソリューション開発部部長、メディア仕入れ部門部長を経て、2021年4月より当社執行役員就任。ソリューション開発、クリエイティブ、オペレーション領域管掌を経て、2023年1月からは、広告事業全体の戦略およびクリエイティブ、オペレーション領域、またマーケティング事業における事業開発を管掌。
インターネット広告の多様化がもたらすセオリーの変化
インターネット広告市場が成長するなか、消費者の行動変容も急速に進んでいます。
たとえば、スマホでテレビのネット同時配信を観たり、ネット接続されたテレビで動画配信サービスを観たりといったデバイスをまたぐ視聴行動はもはや珍しくありませんし、たまたま観かけた縦型ショート動画に欲求を刺激され、モノやサービスを買うような行動が当たり前になっている時代です。
広告効果を最大化するセオリーもまた大きく変わろうとしています。
それだけに、複雑化する消費者の行動を理解し、的を射たマーケティング戦略や広告戦略に落とし込むのはプロであっても至難の業。たとえば「最近ユーザー数を急速に伸ばしている動画サイトに適した広告表現とはどんなものなのか?」「ソーシャルメディア上で接触した消費者にどんなアプローチを選択したら、能動的なアクションを引き出せるか?またその効果はどう計測するのが妥当か?」という問いに答えようと思ったら、最新のインターネット広告やデジタルマーケティングに対する知見に加え、プラットフォームやメディアに対する深い見識と分析力が求められます。
しかし、広告主であるお客様は、宣伝やマーケティングにかかわるさまざまな課題と向き合っており、インターネット広告の最適化だけにリソースを割くわけにはいきません。
だとすると、誰がお客様の痛みを解消できるのでしょうか。
それができるのは、最新の業界動向や豊富な知見を持つオプト以外にないと私たちは自負しています。
私たちは、組織を挙げてお客様の課題を解決するため、最新の施策の実施に挑むだけでなく、その成果を集合知として蓄積。知見の標準化、プロセスの合理化・自動化を推し進め、施策の精度向上とスピードの両立に努めることで、価格競争とは一線を画し、新たな価値創造を目指します。
さらには、これまで取り組んできた広告出稿の仲介や運用に加え、マーケティング領域で新規サービスを立ち上げ、お客様に対する包括的なマーケティングソリューションの提供に力を注ぐ計画です。
インターネット広告を取り巻く環境が複雑化するなか、お客様が事業判断を下しやすい状況を整えることが、結果的に既存の広告事業を伸ばし、オプトが選ばれる理由を際立たせることになると考えるからです。
お客様が抱える課題を解きほぐし、お客様が必要とするサービスをワンストップでお届けする。いま私たちに求められているのは、広告やマーケティングの力を集め最大化し、お客様のビジネスを成功に導いていくことなのです。
広告事業とマーケティング事業の両輪で商機を生み出す
現在、私は執行役員として、広告事業とマーケティング事業の二つの事業を管掌しています。
広告事業においては、組織全体の戦略を立案し推進することに加えて、広告を制作するクリエイティブ部門と広告の運用を司るオペレーション部門のマネジメントを担当する一方、もう一つのマーケティング事業においては、新規事業の探索と立ち上げを担っています。
どちらの領域も、お客様に選ばれる価値を創造するという意味では同じミッションを背負っているものの、オプトの祖業にしてメイン事業である広告事業に対して、マーケティング事業はまだ立ち上げから日が浅く、組織も売上も小さいなど、事業フェーズは大きく異なります。
私に託されているのは、この二つの事業の違いやギャップを乗り越え、広告事業のさらなる拡大とマーケティング事業を確立することで、お客様の事業成長をさらに加速させることです。
とりわけ、新規事業の創出が大きなテーマになっているマーケティング事業においては、お客様ご自身が主体となり、マーケティング戦略を立て、運用するための組織づくり、基盤づくりを主眼に置いた「インハウス化」をテーマに支援、サービス開発を行っています。
具体的には、データ分析基盤の構築やツールの導入、マーケティング組織の立ち上げやセールスプロモーションにまつわるコンサルティングなどです。
なぜ、オプトはお客様の組織づくり、基盤づくりに踏み込もうとしているのでしょうか。それは、いかに優れた広告プロモーション施策が設計できたとしても、お客様ご自身が、自社のデータを活用し広告KPIと事業KPIを正しく紐づけ、可視化されたデータをもとに適切なマーケティングプロセスを実行できなければ、目に見える事業成果に昇華させることが困難だからにほかなりません。
だからこそ私たちは、お客様から「インターネット広告プロモーションの最先端を知りたければオプトに訊け」と言っていただけるよう、広告事業とマーケティング事業の両輪で積極的な投資を続けているのです。
若手に裁量を託すことで育まれる「経営者視点」
長年勤めていて感じるオプトの魅力はたくさんありますが、私は売上や組織規模が大きいなかでも、社員一人ひとりの裁量がとても大きく、社員の意志がビジネスのあり方に反映されやすいカルチャーがある点を挙げたいと思います。
なぜなら、オプトはインターネット広告の黎明期からマーケットの成長を支えてきた企業でありながら、スタートアップやベンチャーが持つフットワークの軽さを持ち合わせている会社だと思うからです。
やってみたいという意欲とそれに見合う力量があれば打席に立たせてもらえますし、リモートワークや副業もOK。希望するのであれば、オプトが属するデジタルホールディングスグループ内での異動も可能です。
今後、オプトは、これまでにない価値を生み出しつつ事業を拡大させるフェーズに入ります。個人のアイデアが起点となり、それが将来的に全社的な取り組みとなる機会は増えていくはずですし、会社としてもそうした動きを歓迎しているので、やり遂げたい目標がある人や自分の可能性を試したい人にとって、とてもいいタイミングでしょう。
経営陣以下、マネージャーも20代、30代が多く、組織構造もフラットなので、若くして新たなサービスやチームを立ち上げ、組織を率いることも珍しくありません。「経営者目線」が育まれやすい環境なのも確かです。
トップダウンよりもボトムアップを好む社風なので、社歴や肩書きなどは一切気にせず、やりたいことや疑問に感じたことを口にできる風通しのよさもある。お客様には誠実であり、自らの成長に対しては貪欲な野心家でありたい人にとって、オプトほどやりがいを感じられる環境はないと思っています。
あなたとともに新生オプトで働きたい理由
変革期にあるインターネット広告業界ですが、数ある産業のなかでも上位に入る成長分野であることに変わりありません。オプトも新たなサービスの提供を通じ、これから事業拡大に邁進していくつもりです。
現在、広告事業では広告運用コンサルタントのほか、デザイナーやディレクターなどのクリエイティブ職、またマーケティング事業においては営業やマーケティングコンサルタントを募集しています。
どの仕事も素養と基礎的な実務遂行能力さえあれば、必ずしも前職でインターネット広告やデジタルマーケティング領域に携わっていなくて構いません。
知識やノウハウは研修やOJTで身に付けられます。
大切なのは、新しい知見を身に付ける意欲と好奇心、発見した課題を課題解決につなげるモチベーションだからです。
2023年はオプトにとって節目の年です。これから5年先、10年先の未来を切り拓くには、いまから仕掛けておかなければならないことが山ほどあります。インターネット広告業界で得られる体験は、きっとあなた自身の市場価値向上に直結する得難い経験になるでしょう。
ぜひ変革期の真っ只中にあるオプトで、インターネット広告業界のダイナミズムに触れてください。私たちはあなたに成長のチャンスを提供することを約束します。