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上り坂と思うか下り坂と思うかは自分次第。――オプト2018年上期MVP受賞の舞台裏

2018年上期の全社表彰MVPを受賞した渡邉舞は入社5年目にしてストラテジック・プランニング部をけん引しています。「人が好き」と語る渡邉は、これまで領域を超えた多くのプロジェクトを立ち上げてきました。そんな彼女の人を巻き込む秘訣や、自身の「闇の時代」のこと、そして、今後のビジョンについて語ります。

ストラテジック・プランニング部をけん引するのは、私しかいない

2014年に新卒として入社し、2018年までに4つの部署を経験していますが、これまでの異動通達の中で一番辛かったのが、ストラテジック・プランニング部への異動通達でした。

前のアプリプロモーション専門部署(以下、アプリ部)は部署の拡大と合わせて業務も急速に増大しており、私自身も会社に貢献をしているという自覚が芽生えはじめていたところ。

経営者育成研修(現オプト塾)でも、「アプリマーケティング領域をもっとこうした方がいい」という提言をするなど、これからの活躍の形を自らつくりこみながら働いていました。

ストラテジック・プランニング部への異動の通達を受けたのはそんな矢先。最初は気持ちの持ち方がわからず大泣きしてしまいました。

ストラテジック・プランニング部は、企業のマーケティング戦略の提案プランニングを行なう部署で、多くの玄人の方々が所属していたイメージがありました。そこに配置されたのは、部長のほかプランニング未経験の私、そして中途・新卒の入社したてのメンバー3人のみ。

未経験でもメンバーに選出してくれたことに期待も感じましたが、同時に自分の思いを果たせないことへの悔しさと、途方もないプレッシャーが押し寄せました。

最初はアプリ部の仕事も兼務しようと思っていました。しかし、アプリ部には私ひとりがいなくなっても、今まで先頭を走ってきた心強い先輩方がいる。一方、ストラテジック・プランニング部をけん引する人は誰かと考えたら、私しかいない。

――ここを大きくしていこう。それが会社に求められていることであり、私自身の成長にもつながる。

そう決意し、アプリ部との兼務を早々に解除し、ストラテジック・プランニング部での仕事をスタートしたのでした。

最大の武器は「人への興味」と「巻き込み力」

私の最大の武器は、人に対する興味と巻き込み力だと思っています。ストラテジック・プランニング部に異動して1年ほどで、社内に15個のプロジェクトを立ち上げました。まずプロジェクトのゴールを明確にイメージし、そのプロジェクトにその人・チームが必要な理由を熱く語るんです。

大切にしているのは相手のウィンとミッションを知ること。相手の価値観を探り「この人は何をやっている時が楽しいか?何をウィンだと思ってくれるか」を徹底的に考えます。個のウィンを積み上げて、チームが相乗効果を生み出す状態まで持っていきます。

最も大切にしているのは人と会話することですし、いろんなメーリングリストに入り、そのすべてを読んでいます。どの部署がどんなことをやっているかを理解し、その後のプロジェクトに活かすんです。

さまざまな部署と関わるうえで、多くの人が自分のミッションに縛られすぎているなと思うことがあります。どうしてもプロジェクトに関わってほしい方に「自分のミッションではないから」と言われることがあります。

その時は、その人のミッションにひもづくようにやり方を変えていきますし、そのための根回しはおこたりません。そういう意味では私がやっていることはマネジメントに近いのかもしれません。

人に対する熱量は、熱を与えると返ってくると思っています。でも、自分からスタートしないと、熱の循環は生まれません。

実は私、人に嫌われたくないという気持ちがすごく強いんですね。小さい頃は誰でも抱く感情だと思うのですが、人に嫌われないなんて無理だと中学生くらいの頃に気付くじゃないですか。それでも「嫌われなくするにはどうしたらいいんだろう」と常に考えているわけです。

なぜなら、自分に自信がないから。昔はネガティブな感情だと思っていたのですが、実は強みなのではと思ったのは、社会人になってからです。

私のモチベーションの源は「人」です。人が喜ぶのを見ることがすごくうれしい。今回いただいたMVPも正直自分では実感がないですが、私が取ったことを喜んでくれる人がたくさんいることがすごくうれしいんです。

ふり返ると入社からの2年は、私にとって「闇の時代」でした。

最初に配属されたのは新卒1年目が17人、2年目が6人ほどの若い部署で、多い時はひとりで10社ほどを担当。全員が営業もコンサルも、営業アシスタントもすべてひとりでやり、がむしゃらに仕事をしていました。

その時の私を支えていたのは、お客様でした。なぜ頑張らなければいけないかを突きつめて考えると、目の前のお客様に対して成果を出すことで対価をもらい、会社に貢献している。だからこそ、お客様にとってのプラスアルファを考え、もっとやってみたいと気持ちが高まっていたタイミングでした。

しかし、そんなタイミングで品質管理部への異動通達が届きます。品質管理部の仕事は、「アカウント構成の当たり前をゼロからつくる」というもので、オプト社内のコンサルに「あなたの運用のここがダメです」と言いに行くようなものでした。

2年目の私が、先輩に改善点を指摘していかなければいけない。やっと見いだせた自信がゼロになるほど、モチベーションが低い時期でした。このまま働いていても私だと成果が出せないと、転職を考えるようになりました。

そんな時、次の3つ目の部署であるアプリ部への異動が決まったんです。

会社のウィンと私のウィンは両立できる。 ーーアプリ部での躍進

実は、アプリ部への異動と同時に他社の内定をいただいていました。当時のアプリ部の上長に退職の話をした時、「あなたのキャリアに対してプラスになることが、まだオプトの中にはあると思う。あなたにウィンをもっと返せる。アプリ部は、オプトの中で新しい領域を切り開いていく。もし選んでくれるなら一緒にやろう」という言葉をいただきました。

私の仕事のモットーは「120点で返す」ことなんです。自分の実力よりもプラスを出さないと私が納得できる貢献はできない。

今までも常に120点で返すことを心がけていましたが、上長との話の中で実感したのが、会社のウィンと私のウィンは両立することができて、私が120点で仕事をすることが会社の120点にもなる、ということでした。だからこそ、もっと120点を返していきたいと思ったんです。

当時オプトにとってアプリ分野は創成期で、他社に遅れを取っていました。アプリを知っている人が社内には誰もおらず、他の企業にヒアリングするなど知見を集めました。

少数精鋭のメンバーが集まったアプリ部、全員が「出遅れた市場を大きくするぞ」という強い意思を持っていました。強い意思を持った個が集まることで、大きな知恵となり、ひとつの専門領域に対して社内のリソースを全力で投下することで壁を打開していったんです。

0→1の苦しみはありましたが、ゼロからすごいスピードで部署が拡大するのを目の当たりにできましたし、私自身も社外のパートナー企業の方から「最近オプトさん、アプリ強いよね」と言われるところまで持っていくことに貢献できたと思っています。

人生はバタフライ・エフェクト

思えば、1年目に学んだのは、私にとってはお客さまがモチベーションの源泉であり、お客さまに価値を返すことで自分もやる気と自信を持つことができる、それがビジネスであるということでした。

2年目は、そのモチベーションの源泉を知りつつも、人・組織を動かすことの大変さを身をもって感じた年でした。

お互いにウィンの状態をつくらないと人は動かせない。でもウィンの状態をつくれたら、全員が幸せに働ける。これを教えてくれたのがアプリ部とその後のストラテジック・プランニング部でした。

人生はバタフライ・エフェクト、という言葉があります。小さな羽ばたきが、その後に大きく影響するかもしれない。今やっていることに意味がないと思ったら、その瞬間に意味がなくなってしまうんです。

「闇の時代」と思っていた品質管理部時代。

でもその時期があったからこそ、改めてお客さまと向き合うことが好きだと実感し、人や組織を今の自分では動かせないと痛感したからこそ、今の私の強力な武器である巻き込み力が生まれたんです。

これまでの部署で経験した仕事一つひとつに意味があり、それが新規クライアントの開拓や、新事例創出の提案、部内外のプロジェクト立ち上げにつながり、MVPを取ることができたと、胸を張って言うことができます。

かつては、会社を変えるなんて無理だと思っていました。それを変えてくれたのが、アプリ部時代の上長と経営者育成研修でした。

「思っていることがあるのなら、もっと言いなさい」と会社やチームに対する提言に背中を押してくれたんです。

「自分が声をあげたら、聞いてくれてくれる人がいる。思うことがあるなら提言してみよう。オプトならそれができる。会社を変えられる」今ではそう思っています。

2018年4月からはチームマネージャーとして働いています。メンバーという立場ではできなかった、スケールが大きいことをやりたい。そして新しく部を立ち上げ、組織で取り組むようなことにチャレンジしたいと考えています。

「女性が働き続けるという意味では困難な部分もあると思いますが、私ならではの独自の道を切り開いていきたい」と語る渡邉。これからも、前例やロールモデルに縛られない独自のキャリアを力強く切り開いていきます。


渡邉舞(わたなべまい)
2014年オプト新卒入社。運用型広告のコンサルタントとしてキャリアをスタートさせ、その後スマートデバイスやアプリに特化したプロモーションを行う部署へ異動し、組織拡大に貢献。その後、現在のストラテジック・プランニング部へ異動しプランナーとして活躍。2018年4月にはチームマネージャーに昇格。2018年上期MVP受賞。

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