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『本のエンドロール』

読了。甘ったるい物語ですが、最後のシーン、図らずも泣きそうになりました。

出版社で仕事をしていると、たくさんの印刷所の方と接します。著者と出版社だけでは本は作れません。

DTPオペレーターがいて、校正がいて、装丁デザイナーがいて、語学書に音声をつける場合はナレーターがいて、音声収録のスタジオがあって音声編集して。そうやってバトンを渡し続けた最後の工程が「印刷」です。

「印刷」とひとことで言っても、そこにはまず用紙の選定があり、刷版、印刷、断裁、紙折り、丁合、製本という工程があります。

そして出来上がった本は倉庫に運ばれ、出荷されていきます。

出荷作業にも工程が。。。。。

こうして書店に本が並べられるのですが、そこにも工程が。。。


そして最終的に返品されて出版社がもう売れないと判断した書籍は、断裁されて再生紙に回されます。そういう運命となる書籍のなんと多いことか。


と、本を作って売っていくというのにはたくさんの人が介在しています。関わった全てのひとへの感謝の気持ちを忘れないようにしたいです。

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