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自ら調べ自ら考える:Onionのバリュー

はじめに

「どんな会社なのかさっぱり分からん」と言われることが増えてきたので、Onionで重視している価値観や考え方を書き綴ってみた。主には、これから加わるまだ見ぬ新たな仲間に向け、Onionがどんな会社なのかご理解頂く際の参考になればと思う。

自ら調べ自ら考える

価値観が形成される中高時代、「自ら調べ自ら考えよ」と教えられて育った。手取り足取り具体的なことを教えるのではなく、"まずは自分で調べてよく考え、自由にやってみなさい"という教育である。その徹底ぶりは今思えばなかなかのもので、制服もなければ校則すらなく、「授業中に眠る自由」も認められていたほどだった。ただし「自由には責任が伴う」ということも同時に教えられる。授業中に眠った結果として試験が落第点であれば、問答無用に進級はできずに「その責任」を追求され、その点における情状酌量の余地は一切ない厳しさもあった。

社会で必要とされる本当の学力とは、対象を自分自身で選び、考え、楽しみ、追究する、そのような力です。答えにたどり着くことが最も大切なことではありません。回り道もおおいに結構。考える過程も楽しみたいものです。社会に出ると答えのない問題に出遭うことの方が多いのです。短絡的に答えを求めることを繰り返していると、人は大きく育ちません。

自主的な活動には無駄や失敗がつきものです。自分でよく考え、自分の責任で行動した結果の無駄や失敗は、本人の財産になります。失敗しないのが良い生徒ではなく、自分の財産となるような失敗を、数多く経験する生徒が良い生徒です。このような生徒が世界を変えていけると信じています。

スタートアップも同じようなものだと考えている。事業テーマを自分自身で選び、考え、追求し、利益を生み出す。致命傷にならないよう、多くの意味ある失敗を繰り返し、学び、成功にたどり着く過程は、スタートアップも「自ら調べ自ら考える」価値観も同じであろう。したがって、僕が作る会社では「自ら調べ自ら考える」ことが、自然と価値観の基礎となっている。

オープンで自由な環境

Onionも可能な限り自由であるべきだし、チーム全員が「自ら調べ自ら考える」べきである。全員が自由に考えられるよう、ほとんどの情報を社内に公開していたり、また全員が自由に動けるよう、無駄なルールや管理をなるべく行わないようにしている。そう言うと聞こえはいいが、本当は正直なところ、僕自身が細かく指示を出したり、逐一を管理するとかそういった一切がめんどくさいのだ。自分自身、細かく指示されることも、逐一を管理されることにうんざりだからである(中高6年間を上述の環境で育ってきたのだから当然だ)。ましてや創業期に、細かな指示や管理を必要とする人間を雇う意味はもはやまるで分からない。いかなるポジションであろうと、各々が自らの範囲で最大限の努力をするのは当然である。であるならば、オープンで自由な職場を用意し、全員が自発的に考え動くことができるようにする方が、会社全体での試行錯誤が増えて早く成功にたどり着けるであろうし、めんどうな指示や管理がいらなくなって僕自身の性にも合っている。

また、Onionの事業領域であるB2Bサービスは、このようなボトムアップ型の価値観による恩恵を受けやすい。現場に近ければ近いほど、最も頻繁に近い距離で顧客と接しているし、その顧客要望を素早く適切にプロダクトやサービスに反映していくことで、事業が成長していくからだ。B2Bサービスを提供するからこそ、チーム全員による自主的な思考と活動が求められるし、逆にそうでなければ、いいサービスもいい事業も作れないだろうと考えている。

とは言っても、Onionは性善説に基づいているわけではない。単に、各々が自らの範囲で最大限の努力を尽くすことを前提としているだけである。「自由と好き勝手」は当然に異なるし、また「自由と責任」はセットであるから、仮に好き勝手やらかした人間がいて、結果が惨憺たるものであれば、その結果に基づいて評価するようにしている。自由にやれる反面、その結果と責任は強く求められるということである。

Onionは「自由」をその価値観の基礎とし重視しているが、「平等」には大きな関心がない。たった1人のひらめきで見える景色が変わるようなことが頻繁に起きる世界だ。スタートアップにおいて、仕事ができる人に集中し、結果的に成長の機会が偏ることはやむを得ないと考えているし、是正するつもりもほとんどない。無論、平等という基本原則を軽視するわけではないが、取り立てて重視するようなことはしていない。

結果としてOnionには、自主的で野心的、楽観的なストリート・スマートな人間が集まる傾向にある。抽象的で曖昧な状況を好み、方向さえ示されれば、道なき道に自在にレールを敷きたがる人間だ。一方、具体的で細かな指示や段取り、手取り足取りの教育を好む人には全くもって合わない環境である。

民主的な独裁主義

Onionでは、チーム全員に「自ら調べ自ら考える」ことを求めているが、何でもかんでも各々の考えや意見で動いてしまっては、物事がスムーズに進まなくなる。「私はこう考える」「僕は違う意見だ」と議論している時間が豊富にあるわけではないし、そんな悠長なことはやってられない。前職ビットセラーの創業期はここで大失敗した。各々が考え、議論するまではよかったが、議論がまとまらずに何をやるにも時間がかかるし、議論をしたところで結論が出ないので、チーム全員が不満を募らせることになった。

そこでOnionでは、チーム全員が「自ら調べ自ら考える」ことを大前提に、議論の「期限」と「結論」をリーダーや担当責任者に委ねるようにしている。リーダーが議論の期限を"1秒後"と決めたのであれば、これは実質的にリーダーの独断ということになるが、これも1つの結論であるからよしとしている。またリーダーを除く議論の参加者全員が反対する案であっても、リーダーがそれを結論とするのであれば、これもまたよしとしている(ただし、データがあればデータを見て決めるようにしており、この場合は、リーダーもデータに従って結論を出す必要がある)。決めたからにはチーム全員がこれを受け入れ、その実行に全力を尽くさねばならない。もしその結論が間違っていたのであれば(憎まれ口はほどほどに)次の修正案を再度全員で議論・検討し、次のアクションに移っていく。この場合のリーダーや担当責任者は、必ずしも社長である僕を指すわけではなく、そのテーマに責任を持って推進している人を指す。全員で民主的に議論し、独裁的に決定する。そういう組織を目指している。

コミュニケーション重視

全員で議論し独裁的に決定するため、Onionでは必然的にコミュニケーションを重視している。創業期においては、速く進むことよりも、どこに向かうかという精度を高めることの方が重要だと考えている。間違った方向にアクセル全開で突き進んでも、意味がないどころか傷が深くなるだけだからだ。

また、個々が集中して仕事に取り組んだとしても、向上する生産性はたかだか2〜3倍程度であろうが、みなでアイディアをぶつけ合うことで生まれるクリエイティブな価値は、ひょっとすると何十倍にもなる可能性がある。スタートアップとして達成しなければいけない成長は、無論、後者である。もちろん集中して作業に没頭したい時間帯も必要だし、それはそれで各々で自由に確保すればよいが、Onionでは原則として、効率が落ちてもいいから、それぞれが積極的にコミュニケーションしながら仕事に取り組むワークスタイルとしている。同様に、コミュニケーションの量と質が落ちるという理由から、Onionではフルリモートを推奨していない。

率直な文化

チーム全員が自由に考えられるようにするため、あらゆる情報はオープンである必要がある。そのため、Onionではチーム全員が率直であることを求めている。いい情報も悪い情報もすぐに共有し、情報が偏在せずに、リアルタイムで全員が知れる環境を目指している。

特に悪い情報こそ素早くシェアするようにしている。本来、情報にはいいも悪いもない。いいと認識できた情報に飛びついて喜んでいるのは、ただ愚かなだけである(僕自身はしょっちゅうこの愚かな行為を繰り返している)。事業は課題解決の連続であるから、悪い情報こそ次に解決する課題の一次情報だ。スピード勝負のスタートアップだからこそ、いち早く課題を認識し、課題解決に取り組んでいかなければならない。

情報の正確性は、時に「率直な文化」との相性が悪い。情報が正確でないかもしれぬことを理由に、情報が秘匿される傾向にあるからだ。情報が正確であるかどうかは後で確認するとして、あらゆる情報をいち早くチームに共有することを重視している。

価値観そのものも変化させ続ける

これらの価値観や考え方は普遍的なものではないし、いつまでもこだわり続けるつもりはない。「自由と責任」を基礎とした価値観は、創業期のスタートアップを好む人材からは好まれても、多くの人にとっては好まれづらい。多くの人々には、自由などという不安定な価値観ではなく、明確な目標と具体的な手段、確実性の高い評価と達成感が得られる仕組みが必要だ。すなわち、長々と書き綴ってきた価値観とは、あくまでも「創業期に」重視すべき価値観にすぎない。ゆえにOnionも、企業として成長し続けることを目指し、価値観そのものもフェーズによって変化させていく。今の価値観を気に入っていても、数年したら真逆の価値観に変わることもあるだろう。

いずれ変化してしまう価値観に共感しても意味がないので、Onionでは価値観への共感は一切求めていない。自らの価値観は各々で自由に考えればよい。Onionが提示する価値観が、Onionの事業成功に必要であることを理解してさえすればよいし、成功に近づくよりよい価値観があれば提示し、価値観そのものを、みなで変化させていけばよいと考えている。

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