ONE MEDIAで今までにない自分と出会った
ONE MEDIA社員紹介の第3弾は、学生時代にトラックメイカーとして活動し、卒業後はフリーランスでMVのクリエイターとして活動していた古谷祐司。
過去にはメジャーのMVを手がけるほど腕に定評のあった古谷だが、現在はONE MEDIAのアートディレクターを担当している。これまで一度も会社に属したことのなかった彼が、なぜ就職してまで、ONE MEDIAで働く道を選んだのかーー。“DJを志す音楽好きの青年”が、時代を創るアートディレクターになるまでの道のりを紐解いていく。
きっかけは偶然やってくる。“DJを志す音楽好きの青年”が、動画クリエイターになるまで
古谷がMVクリエイターとなった原点は、幼少期から続く「音楽好き」にルーツがある。好きが高じ、高校生になるとDJを志した。学校以外の時間はアルバイトに費やし、手にしたお金で機材をかき集めたという。“DJを志す音楽好きの青年”が、映像制作に興味を持ったのは、文字通り「偶然」だった。
「学生時代に、友人が制作するMVのエキストラをする機会がありました。その際に、カメラマンが来れなくなってしまったんです。誰も撮影できる人がいなかったので、代わりに僕がカメラマンを務めました。それが、初めてのMV撮影です」。
映像制作の経験がない学生が作るMVは、決してクオリティが高いものだとは言えなかっただろう。しかし、古谷の手がけたMVは多方面で見られることになった。すると、MVを見た一人から正式に仕事が舞い込んできたそうだ。
曲作りは続ける一方、YouTubeを見たり、ソフトを触ってみたり、手探りの状態で映像制作を手がけるようになった。古谷の手がけるMVは次第と話題になり、気づけば「MVクリエイター」としての地位を築いていた。卒業後も仕事を続けていくと、思春期から憧ていたアーティストのMVを担当するまでに成長。“DJを志す音楽好きの青年”だった古谷にとって、またとない喜びだった。しかしながら、平均で月4本ものMVを作り続ける生活は難しかった。
「超満員の渋谷のクラブで一晩中撮影した次は、名前も知らない地下アイドルのMVを作っている。今振り返ると、過酷な環境だったかもしれないですね」。
生活を安定させるために固定の仕事を探していた矢先、クリエイティブエージェンシーを経由してONE MEDIA(当時Spotwright)と出会う。「動画のテイストはさることながら、事業の内容に惹かれました」と古谷。
リッチな動画のストーリーや将来的なビジョンに共感し、フリーランスの状態でジョインを決めた。1年間の業務委託期間で多くの実務を経験し、メンバーとの交流を深め、2018年2月正式に社員として入社。アートディレクションを任されるようになった。
「音楽好き」のルーツに立ち返り、過去にないクリエイティブを生み出す
ONE MEDIAに来るまでは、映像制作には欠かせないソフトウェア「After Effects」ですらほぼ触ったことがないような状態だった。ゼロベースともいえるスタートだったが、メンバーのアドバイスを得ながら外部配信の動画を作っていく。「それほどスピードがある方ではないので、ある程度型が決まっているものを毎日1本、みたいなのは得意じゃなかった」と当時を振り返る。しかしながら、そのクオリティの高さや発想の豊かさから、自らデザインの雛形やコンセプトを作るアートディレクターへ配置転換され、才能が開花した。
「人と深いコミュニケーションを取りながら、仕事を進めていくのが新鮮です。フリーランスは業務上のコミュニケーションが大半なので、“仲間”という意識が生まれませんでした。最近は人をマネジメントするポストを担当しているため、まだまだ成長途中ですが、仕事に対する意識変わったなという実感もあります」。
印象に残っているのは「外部サッカーメディアの動画制作」。トライアル期間の3ヶ月で数字が伸びず、試行錯誤していた。このままトライアル契約で終わってしまうのではないかという不安を抱えつつ、古谷は自身のルーツであるMVに近い感覚での制作を思いつく。
「いつもと違う演出方法と、文字数が少ない動画内容が上手く合致したんです」。分散型メディアにおける視聴回数は、長くても2週間程度でストップすることが多い。理由はSNSなどのフィードに流れなくなること、新たに配信される動画へ視聴者が移ることなどがある。しかし、古谷の手がけた作品は違った。動画は半年間見られ続けることになり、これまでに無い視聴回数を記録。本契約を勝ち取った。
ONE MEDIAの財産は、「人」。
「ONE MEDIAを一言で表すと?」と問いかけると、古谷は「人を成長させる場」と答えた。
「頑張ったらしっかりと認めてくれるし、こちらの意図を咀嚼して次のステップへのヒントを教えてくれる。それが自然に起きてるってすごいことですよね」。
最近は急激に人員も増加しているが、コミュニティの本質は変わっていない。古谷はONE MEDIAを「ちょうど良い変な人が多い」と語る。仕事上のやり取りに留まらず、フラットに交流し合える仲間がいることは、最終的に仕事を円滑に進める大きなファクターとなる。このようなコミュニケーションが生み出す社内の雰囲気は、新しくジョインする人をも包み、ONE MEDIAのさらなる成長を生み出している。
武器を持つ個人の結集「ONE MEDIA」が目指す未来
ONE MEDIAは現在、飛躍をかけて挑戦を続けている。そんななか、「何よりも、動画のクオリティを高めることが最優先」と古谷。単純な見栄えやデザイン、ドローンや360°など撮影手法だけに留まらず、時代に沿った演出をしていくことが、ONE MEDIAのコアにあると考えている。「良いカメラを使って精細な映像を撮れば、動画のクオリティも上がる」といった単純な話ではなく、情報量や動画の構成、なにより視聴者の受け取りやすさなど、一口に「クオリティ」と言えども考える要素は多い。
ルールや仕組みを作り、動画にキャラクターを付けることで「らしさ」を生み出しながら、高いクオリティに引き上げていく。日々のタスクの中で時間は限られるが、一度足を止めて冷静に考える視点が必要であり、それが古谷に求められている立場だ。
「カッコよくて、視聴者に刺さるというのはもちろん、将来的には何か人のためになるような動画も作ってみたいです。かなりハードル高いとは思うのですが、そういうのもありかなって」。
ONE MEDIAは、能力・やる気・プライドなど一般的なスキルや能力を問わない。何か一つ、“突出したもの”を持っている人を求めている。何であれ、突出しているものは、その人固有の武器になっていくからだ。
「それはクリエイター・セールス・インターンでも同じだ」と古谷。「インターンですごく会社を気に入ってくれている子が居て。仕事が終わった後、俺も作りたい!って、ソフトを触って動画編集を勉強してるんですよ」。
ONE MEDIAは、さまざまなバックグラウンドや、多様な経験を持つユニークな人材が集まり、「私たちにしかできないクリエイティブ」を常に追い続けている。
もし君が、誰にも負けない「突出した何か」を持っているのなら、私たちと一緒に動画革命を起こすメンバーになってほしい。
監修:長谷川リョー / 編集:渡邊 志門