前回、就活の軸の設定には「どう死にたいか」を考えるのが大事という話をしましたが、
それが難しいと感じる方も多いと思いますので、今回は、もう少し、身近な例でお話したいと思います。
高校3年間の過ごし方です。
1⃣ 1年生の時に友達に恵まれ、メチャクチャ楽しい毎日で、2年生でクラスが変わって落ち着き、3年生のクラスに馴染めなくて「早く卒業して大学生になりたい」と思って卒業する高校生活
2⃣ 1年生の時に友達に恵まれず、2年生で少しは仲が良い友達ができてそれなりに遊びはじめ、3年生の時にメンバーに恵まれてメチャクチャ楽しい毎日を送って「卒業したくない」と思いながら卒業する高校生活
もちろん、どちらが正解ということはなく価値観の問題です。高校生活なら既に体験しているのでイメージしやすいかと思いますが、いかがでしょうか。
この3年間の高校生活を人生だと考えてみましょう。
高校1年生は30歳までの人生です。皆さんは20歳前後だと思いますので、人生では1年生の2学期の終わりくらい、年末に差し掛かってクリスマス、お正月などのイベント目白押しの時期かと思います。高校2年生は30代から60代です。いわゆる社会人といわれてきた年代です。そして、高校の3年生は60代から90代です。卒業は人生の卒業、すなわち「死」です。
1⃣の「早く卒業したい」は「早く死にたい」と同じ意味です。
2⃣の「卒業したくない」は「死にたくない」という意味です。
1⃣と2⃣の楽しい日々の総量は、それほど変わらないかもしれません。
もちろん、1年生から3年生まで、ずっとメンバーに恵まれ続ける人も居ます。
ただし「ものすごくレア」ですが。
ポイントは高校生活でも人生でも1年から2年、2年から3年で「クラス替え」があるということです。
また、1年、2年、3年でメンバーに恵まれる人の資質が違ってきます。
さて、
1⃣ 1年生の時に友達に恵まれ、メチャクチャ楽しい毎日で、2年生でクラスが変わって落ち着き、3年生のクラスに馴染めなくて「早く卒業して大学生になりたい」と思って卒業する高校生活
2⃣ 1年生の時に友達に恵まれず、2年生で少しは仲が良い友達ができてそれなりに遊びはじめ、3年生の時にメンバーに恵まれてメチャクチャ楽しい毎日を送って「卒業したくない」と思いながら卒業する高校生活
のどちらの人生を選びますか?