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食の未来は何処?〜BIOFACH2024 参加レポート〜

ふと気がつくと、2024年もすでに1/6が終了していることに気づき、いかに時間を有意義に使うことが生きる上で重要か、、、そんな当たり前のことに目を向け、人生で最も早く起きる生活を継続しているKANです。

さて、昨年に引き続き、2月13日-16日、ドイツはバイエルン州第二の都市、ニュルンベルクで開催された、オーガニックプロダクトの世界最大規模の展示会、<BIOFACH2024 – オーガニック食品見本市>に参加してきました。

世界中から有機業界関係者が集まり、有機製品の最新トレンドやイノベーションが数多く展示され、近年では持続可能で有機的な実践、農業、市場動向に関する深い洞察を得ることができるようになったこの展示会。

世界のオーガニック市場のプラットフォーム的な役割を果たしており、業界に大きな影響を与えています。

活気あふれる会場の様子

ちなみにこのBIOFACHが開催されている期間中、ニュルンベルク市内の公共交通機関は、すべて無料になります(関係者が対象)。つまり、ニュルンベルク市の公認で、このイベントが開催されているということ。

大胆な施策のようですが、それによって世界中からこのイベントめがけて人が集まり、ストレスなく移動できることで街の活性化につながっている。

期間中は世界中の人々が、ニュルンベルク市内のレストランで宴会をするので、街全体も賑やか。

こういった経済の動かし方もあるよなーと、感心していました。

さて話は戻り、昨年のBIOFACHのテーマは「有機・食の主権、真の価格」というものでしたが、今年は「製品の多様性や交流、持続可能な未来への問い」といったテーマ性を、会場で感じ取りました。

今年の来場者数は、オフィシャルの発表では、128カ国(2023年135カ国)から35,000人(同36,000人)の来場者が、そして94カ国(同95カ国)から2,550ブース(同2,765ブース)の出展と、若干ブース数は減りましたが、来場者数はほぼ前年並みとなっており、盛大に催されました。

会場の参加人数は減少傾向ですが、オンラインでの参加もできたようで、そちらはのべ10,000人が視聴していたとのこと。注目度の高さをうかがわせます。

会場の入口は、連日行列ができていました

そんな中、大泉工場の代表として現地に訪れた自分は、世界No.1に輝いた_SHIP KOMBUCHAを引っ提げて、HALL 4Aの日本エリアで4日間、昨年に引き続き、ブース運営をしてまいりました。

改めて、世界の方々から見る、日本の有機認証されたKOMBUCHAは注目度が高く、興味を持って話しかけてくださる方々が多くいらっしゃいましたよ!これからの、日本におけるKOMBUCHA市場の活性化の一助になれたのではと、実感することができた、とてもいい時間でした。

世界一のKOMBUCHAブランド _SHIP

ブースにて

今年は、昨年の反省を踏まえ、ブース運営にアシスタントをつけ、世界のオーガニック市場がどういった動きをしているのか、巨大な展示会場をくまなく歩く時間を作りました。

そこで体感した、2024年現在のトレンド、ご紹介したいと思います。

(あくまで自分の主観になりますが、概ね間違っていないかなと)

スペインの企業のカシューナッツベースのPlant basedチーズ。昨年も多数の企業が代替チーズを出展していましたが、今年は当たり年。どのブランドも美味しく、技術が向上していることを舌で感じる事ができました。

■Plant Based Cheeseやジャーキーのクオリティがだいぶ上がっている

普段チーズをそんなに食べない人には、違いがわからないかもしれません

ジャーキーも、オーガニックビーフジャーキーと並べて展示できるくらいのクオリティに昇華されています。Veganの方々の楽しめる食の幅、確実に広がっていると実感。

見た目はもう少しといったところ。キノコを使ったジャーキーもありました

■キムチが世界を席巻!?でも、あの色じゃない

自分のキムチのイメージは、赤。しかし、世界で売られているキムチは決してそうではない!もちろん赤いキムチもありましたが、透明の水キムチや、緑っぽいキムチなど、多種多様なキムチの数々。知人に「今、世界的に韓国料理ブームだよ」という話を聞いたが、確かにそうなのかもしれません。

野菜を発酵させた食べ物の象徴として、キムチが世界を席巻している。それは間違いなさそうです。味は・・・美味しいものもありましたw

乳酸菌も豊富に、美味しく野菜が摂取できるとして、注目度が高まっている

■海外では完全に市民権を得たテンペ。切って焼くだけなのに美味い

ヨーロッパやアメリカのスーパーでは、ほぼ確実に見かける、インドネシア由来の大豆の発酵食品テンペ。素のものもありますが、各メーカーでは、味付けを施し、切って焼くだけで、十分なおかずになるという手軽さから、市場が大きく拡大しているように感じました。

味や食感も、メーカーによってだいぶ違いますね。日本でも選択できるくらい豊富なレパートリーができてきたらいいなと感じます。

(改めて、テンペスト(http://soilist.co.jp/tempest/)は美味いと感じました)

パッケージや演出が上手!参考になります

■北欧は侮れない!興味深いプロダクトの数々

昨年、時間がない中でギリギリ立ち寄れた北欧エリア。今年はゆっくりと。特にデンマークは面白いです。そら豆とひよこ豆を主原料に作られた代替ミートや、いけてるパッケージの機能性コーラ、ソーダ、Plant Basedツナ缶、旨味が濃縮されたパウダーなどなど、話し出したら止まらなくなる、イノベーションの数々。

全ての商材のパッケージが、可愛すぎる!ワクワクを創出するパッケージは◎

■ボトルフリー商材の拡充(日本では難しいか??)

ゴミを減らすという文脈で、タブレット状の洗剤やシャンプー(自分の持っているボトルで、水を入れて使う)など、食以外の環境アプローチ商材などもありました。しかし日本では、コンタミの関係で難しいかな・・。

アメリカによく訪れる自分が注目しているような商材、機能性ソーダやCBDなどは、あまり見つけることはなく、改めて、ヨーロッパの、特にイタリアやフランスの、伝統的な食文化を大事にし続ける姿勢が今回も垣間見られました。

もちろん、過去から繋がっている食を、オーガニックに昇華させるということだけでも、並々ならぬイノベーションの賜物ではありますが。

■環境保全という意味でのPlant Basedの広がり

全体を通して、有機とPlant Based Productsの距離の近さを、改めて再認識しました。それを実現できているのは、各国が真剣に地球環境を持続させることを考えて、アクションしているからであるということも体感できる、貴重な視察となりました。

Veganの特設エリアは毎年、大きく場所を取っている

以上、現地からの報告になります(ほんの一部ではありますが)。

ヨーロッパでは、利他的な思想から、オーガニックのマーケットが広がっていきました。日本やアメリカでは、どちらかというと利己的な思想が先行してきましたが、これから、本当に子どもたちの未来を意識した選択するのであれば、相手を想い、オーガニックという選択をしていく人が増えることを、願います。

大泉工場では、2012年からオーガニック/Plant Basedを意識したアクションをしてきましたが、展示会に参加するたび、まだまだやれることがあるなと感じます。ぜひ、我々の活動に注目していただけると、嬉しく想います。

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