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海外パートナーとの関係性『そこまでやるかオカフーズ』【日本一魅力的な食品メーカーを目指す会社の社員インタビュー】vol.5 ベトナムエンゲージメント編『後編』

オカフーズにとってのステークホルダーとは?を感じて頂くため、前後編にわたりお届けしている今回のインタビュー。後編の今回は日本とベトナムの商習慣や文化の違いから真のパートナーシップを築いていくまでの過程と、様々な取り組みの一端に触れていきます。顧客や従業員だけでなく、パートナー企業も私たちが役に立つべきステークホルダーというオカフーズのマインドに是非触れてみてください!

前編をまだ読んでいない方はこちらから

海外パートナーとの関係性『そこまでやるかオカフーズ』【日本一魅力的な食品メーカーを目指す会社の社員インタビュー】vol.5 ベトナムエンゲージメント編『前編』 | 株式会社オカフーズ
「ステークホルダーの役に立つ」これはオカフーズを体現する言葉です。この言葉を会社のバリュー(価値観)に取り入れている会社も多いと思います。ステークホルダーにはお客様や株主、従業員、利害関係者等が...
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それでは後編スタートです!!


オカフーズでは、2025年までに「日本一魅力ある食品メーカー」になることを目指して、組織全体として、また個々の社員がそれぞれの業務に取り組んでいます。ベトナムの生産現場における特徴や、オカフーズならではの取り組み事例はありますか?

先ほど昼食の例をお話ししましたが、以前は人が定着せず、雇用が安定しませんでした。日本とは就業形態が異なり、比較的自由な働き方をされている方が多くいます。工場で働いていた方が「来週からもう少し仕事が楽な縫製工場で働くことになったので辞めます」というようなことが頻繁にありました。しかも、翌月には「やっぱり帰ってきました」と悪気もなく戻ってきてくれることも。これは、雇用する側が「労働力」としか働き手を見ておらず、組織としての強さやチームワークを期待していないという側面があったからだと思います。しかし、国民性や市場の違いを理解し、私たちなりの「違い」を作れば、それが強みになると考えました。

日本とは異なる労働環境を受け入れ、スタッフの定着率を改善させることで製品のクオリティも向上させるという、オカフーズらしい本質を見極めたアプローチだと思います。

その他で言えば、環境整備の一環として、スタッフへの挨拶を私の日課にしています。登校中の学生に挨拶する先生のように、工場の玄関で「シンチャオ(こんにちは)」と毎朝挨拶を続けています。最初は戸惑うスタッフもいましたが、徐々に挨拶を返してくれるようになり、笑顔を見せてくれる方も出てきました。環境整備は取り組む価値があると信じています。オカフーズはやり続けますよ。


色々お話を伺っていると、そもそもパートナー企業様自体に取り組みや価値観を受け入れてくれる土壌があったからこそだと感じます。もちろん、オカフーズの考え方や価値観に共感していただけると判断してお取引をスタートさせたのだと思いますが、岡社長はどのようなポイントで判断をされているのでしょうか。

相手を信じられるかという点だと思います。先ほど融資のお話もしましたが、対話をして「この人であれば」という感性を持っているのだと思います。相手を信頼し、本気を引き出すアプローチは天才的だと思います。判断軸は伺ったことがないのですが、お客様やパートナー様の経営者がオーナーであるという共通点はあるかもしれません。互いにオーナー経営者であるからこそ「信じる」という判断ができるのだと思います。社長の独断と言うと、ワンマンでネガティブなイメージを持たれるかもしれませんが、だからこそ大胆な意思決定やスピード感を持った判断ができるのです。そのマイナス面も心得ているので、日々研鑽を積み重ねているのだと思います。

新型コロナウイルスのパンデミック中、クアンヒュー社のスタッフにも陽性者が出たそうですね。その時、オカフーズはどのように対応したのでしょうか?

ベトナムでは日本より厳しい措置があり、陽性者が出た日から2週間、スタッフ全員が工場から出られなくなってしまったことがありました。私たちはその一報を受けてから2日後に義援金をお送りしました。全従業員の給与を保証したのです。2週間工場は稼働を停止しましたが、2週間働いた分の給与と同額をお支払いしました。辛い状況だったと思いますが、一日でも早く家族のもとへ帰れるようにと励ましました。困っている人たちを助けたいという気持ちもありますが、良い製品を作るためには、技術を持った彼らの力が必要不可欠だからです。彼らが辞めたり他の会社に行かれたりするリスクを考えると、それほど高額な投資ではなかったと思います。


雇用の在り方が流動的な中で、とても理にかなった行動だと思います。もちろん困っている大切なパートナー様の「役に立つ」ことでもあります。

他にもこんなお話があります。以前、ある商品の品質に問題が発生したことがありました。幸いその商品がお客様の手に渡る前に判明したのですが、当該商品については、全て私たちの負担で処分するという決断をしました。通常、生産工場と販売元の双方に責任があるのですが、大抵「うちは悪くない」「落ち度はそちらにある」と責任のなすりつけ合いになり、揉めた結果、50:50の費用負担に落ち着きます。しかし、代表の岡は「うちにも非はあるから全て私たちが負担する」と判断したのです。結局、相手方も「いやいや、作った私たちの責任だから」と費用は折半になりました。費用の負担額は結果として同じですが、先方の気持ちは全く異なりますよね。

余計なエネルギーをお金の問題に使わず、本質的な課題である再発防止に集中することが重要です。信頼できるパートナーだからこそできることだと思いますし、そうでなければ契約や規則で縛り付けることしかできないと思います。


これまでのお話から、表面的な関係ではなく、本質的な部分でWin-Winになることが大切だと感じました。そのためには、相手も長期的な視点を持ち、双方の利益を考えることができる必要があると思うのですが、クアンヒュー社をパートナーに選ばれた理由や基準はあるのですか?

オカフーズに共感していただけるかどうかが基準になります。対話し、時間をかけて様々な出来事や会話の中から相性を確かめるしかないと思います。営業や採用も本質的には同じだと思っています。これは簡単なことではないのですが、オカフーズの社員は、私たちのマインドや価値観を記した方針手帳を持っています。正しいマインドを持って対話すれば、何となくわかってきます。最後は信じるしかないんです。

うちの面接も、形式的な質問はせず、フリートークのような感じだと伺っています。もし興味を持っていただける方がいれば、是非お話ししましょう。


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